交際後すぐに態度が豹変…彼女からのLINEに恐怖する男性

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-12-12 06:11
投稿日:2020-12-12 06:00
「冷酷と激情のあいだvol.24〜女性編〜」では、「付き合おう」と合意があったはずなのに、彼氏がよそよそしくて悩んでいる女性・Tさんの声をご紹介しました。
 では、Tさんの恋人であるFさんの本心はどうなのでしょうか。

「彼女」になってから態度が豹変

「確かにTとは、つい最近、電話で話しているときに『付き合おう』って話にはなりましたね。もともとTのことは2年くらい前から知っていて、そこまで親しいわけではなかったんですけど、コロナ禍になってからは、時間がある者同士なんとなくLINEの頻度が増えて、いろんな話をするようになりました。

 それでTとは、“気が合うな”って感じたので、付き合いたいなと思ったのも事実です」

 電話でお互いに気持ちを伝え合い、その日から「恋人同士」になったふたり。しかし、「付き合う」と決めた直後から、Tさんの様子がこれまでとは変わり、困惑しているというFさん。

「付き合うって話をした翌日からですね、いきなり彼女ヅラっていうか、LINEの内容がガラッと変わって驚きました。『どこにいるの? 本当に家?』『何しているの?』としつこくLINEがくる上に、すぐに返信をしないと、すぐコールをしてきて仕事の邪魔をするんです。

 僕は今、テレワークで仕事をしていますが、それでも仕事中にLINEや電話がくれば、やっぱり気が散るし、仕事にも集中できません」

 恋人同士であれば、互いの心のケアをし合い、安心感を与えるのは当然だとは理解するものの、あまりにも自分の存在に依存しているように見えるTさんに、Fさんは恐怖心すら覚えているのだとか。

デートもまだなのに結婚をほのめかされ

「しかも、まだデートもしていないのに、いきなり結婚にも前のめりで……。付き合って3日後くらいに、『私たち、いつ結婚する?』とLINEをしてきたときには、さすがにゾッとしました。

 もちろん、交際を続けていくうちに、“この人と結婚したい”と思えれば、そのときに結婚するのは自然だと思います。だけど、電話で付き合うって話して、まだデートもしていないうちから、『いつ?』なんて聞かれても怖いだけですよ。

 そういうやりとりをしているうちに、Tへの熱が冷めてしまって。付き合うって話したのに、悪いなとは思いつつ、最近はTからの連絡を避けてしまっているのも本音です」

「付き合う」と合意をした手前、あまり冷たくするわけにもいかないけれど、Tさんから連絡がくるたびに、自分の気持ちが冷めていくのを感じるというFさん。

 あんなに楽しかったはずのLINEや電話も、今では着信画面にTさんの名前があるだけでユーウツな気分になってしまうほど、嫌悪感を覚えているのだそう……。

付き合ったのは間違いだったかも

「会わないまま『やっぱり違った』って言えればベストなんですけど……。今のTのテンションを見る限り、そんなことを僕が言おうものなら、取り乱して大変なことになりそうです。

 正直、付き合うって決めたのは時期尚早だったなと後悔しかないですね。

 今はコロナを理由にデートを先延ばしにしていますが、それでもTの気持ちが冷めないようであれば、どこかで会って本心を伝える必要があるとは覚悟しています」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


夢みたいな新婚生活に落ちた黒い影…志穂さんのケース#1
「あれって結婚だったのかなと、今でもよくわかりません。ただ、当時の日常を思い出すとムカムカして、吐いてしまうこともあるん...
神田つばき 2020-01-11 07:03 ラブ
都会暮らしの普通の女がいい女よりもいい出会いを増やす方法
「都会の女は出会いが多いでしょ」。田舎の友達からそう言われることはあるけれど、「良質な出会いがあるわけじゃない」と、そう...
ミクニシオリ 2019-06-26 06:00 ラブ
男女の喧嘩で話し合いが失敗するなぜ? 最新脳科学にヒント
 男女の違い……それは、人類が理性を獲得してからの永遠のテーマです。そこに起因した“すれ違い”がとくに顕著となるのが、男...
しめサバ子 2019-06-26 10:10 ラブ
「私の何が悪いの?」婚活がうまくいかない原因は思考にある
 山本早織の「結婚につながる恋コラム」第8回は、婚活が上手くいかずこのまま諦めた方がいいのでは……と悩んでいるあなたへ、...
山本早織 2019-06-25 14:06 ラブ
私とどっちが大事?筋肉男子と付き合うメリット&デメリット
「筋肉にうっすら浮かんだ血管が好き♡」「割れた腹筋に顔を擦り付けるのが刺激的で好き♡」と、男性の筋肉を愛する女性は増加傾...
しめサバ子 2019-06-25 06:00 ラブ
夫婦仲良しになりたいならすべきこと3つ…その特徴と秘訣は
 結婚前は、これ以上ないパートナーと思い結婚に至った人も多いはず。しかし、結婚して共同生活をすると、大きく落胆することは...
東城ゆず 2019-06-24 06:29 ラブ
「悪妻になったのは夫のせい」鬼嫁が開き直った切実な事情
「鬼嫁」と言われる女性たちの中には、悪妻な自分を自覚しつつ「私がこうなったのは夫のせい」と言い切る人もいます。本当は良妻...
並木まき 2019-06-24 06:00 ラブ
恋愛リアリティー番組 ここに注目すれば“恋愛上手”になれる
 恋愛リアリティーや恋愛バラエティーなどと言われるコンテンツが人気です。一緒に行動するうちに自然と恋愛感情が芽生える様子...
内藤みか 2019-06-24 06:00 ラブ
女性の勘違い“モテ仕草7選”…イタい!それ、バレてます!
「この仕草をすればモテる!」と、話題の「モテ仕草」。あなたは鵜呑みにしていませんか? でも、実はその行動、男性に全部バレ...
孔井嘉乃 2019-06-23 06:00 ラブ
友達の幸せを心から素直に喜べない「女性あるある」の解決策
 電子書籍も含めて、発売たちまち6万部突破のベストセラー『魔法の「メス力」』(KADOKAWA)の著者で恋愛コラム...
神崎メリ 2019-06-23 06:00 ラブ
彼が結婚を決意してくれない 待てない時に試すべき5つのこと
 少女漫画のように壁ドンしてくれる男性や、適切なタイミングで女性が欲しいと思っているキュン台詞を提供してくれる肉食系な男...
東城ゆず 2019-06-22 06:00 ラブ
鬼嫁で構いません! イジワル姑へのジワジワ効く復讐劇3選
 イジワルな姑にいつもいびられていると「いつか復讐したい……」と、心に決める女性も多いようです。しかし面と向かって仕返し...
並木まき 2019-06-22 06:00 ラブ
平然とトゲトゲしい言葉を…今どき鬼嫁が好む“3つの口グセ”
「鬼嫁」と呼ばれる女性には、口グセに共通点もあるようです。日ごろから、夫を罵ったり小馬鹿にしたりする鬼嫁も多いだけに、口...
並木まき 2019-06-21 06:00 ラブ
嫉妬する彼女は嫌われる むしろ男ウケする可愛いヤキモチ3選
 女性は「ヤキモチを妬く女は重い」と思いこみがち。そして、そのヤキモチの感情と自分の中で戦うことになります。しかし、ヤキ...
東城ゆず 2019-06-21 06:16 ラブ
不倫で本気にならないためには? 不倫男性に学ぶ女性の心得
 不倫中の女性にありがちなのが、「彼は本気なの?」と相手の気持ちを量ろうとしてしまうこと。でも、大前提として、不倫をして...
リタ・トーコ 2019-06-21 06:00 ラブ
HUNTER×HUNTERにみる「念能力6系統別」恋愛タイプ分析
 恋愛傾向にはいろいろなタイプがありますよね。こうした恋愛傾向をどう分類したら説明しやすいかな?と考えていたところ、人気...
しめサバ子 2020-07-06 04:12 ラブ