「スルメイカの香り揚げ」紹興酒と醤油で味と香りが引き立つ

コクハク編集部
更新日:2021-07-13 06:00
投稿日:2021-07-13 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、奈良・北葛城郡のアジア料理店「Asian Garden 空音」の渡邉俊介さんに、衣がサクサクして食感も最高の「スルメイカの香り揚げ」のレシピを教えていただきました。

30分漬け込んで揚げるだけ

 紹興酒を使った料理は珍しく、使うとしても料理酒の代わりというケースはありますが、この料理は紹興酒そのもので香りづけしています。

 イカの中でもスルメイカは比較的安価で、家庭的な食材。旬もちょうど今頃の6~8月です。

 淡泊な味のスルメイカに香りをつけて味を引き立て、さらに醤油で香ばしさを出しています。作り方も実に簡単。30分漬け込んで揚げるだけ。お好みで八角や山椒を入れてもOK。

「スルメイカを揚げる時は1度、片栗粉をつけてから1分ほど寝かせて、2度づけして下さい。油で揚げる時、ハネるので、2度つけた方が安全です」

 衣がサクサクして食感も最高。夏場の暑い時季に、冷蔵庫でキリッと冷やしたロックグラスに紹興酒やハイボールを入れて、スルメイカをアテにグビグビ飲みたいですね。

材料

・スルメイカ  1パイ
・醤油  100㏄
・紹興酒  50㏄
・砂糖  小3分の1
・にんにく  10グラム
・しょうが  10グラム
・ねぎ  20グラム
・片栗粉  適量

レシピ

(1)スルメイカをさばき、軟骨や目玉を外す
(2)胸についている薄皮をむく
(3)スルメイカ以外の具材を混ぜ合わせる
(4)3にスルメイカを入れて30分寝かす
(5)4を食べやすい大きさにカットし、片栗粉を多めにつけて揚げる

本日のダンツマ達人…渡邉俊介さん

▽渡邉俊介(わたなべ・しゅんすけ)
 1977年、奈良市出身。母親が大の料理好きで、30年ほど前、夕食にチーズフォンデュが出てきたことも。母親の姿を見て料理に興味を持ちだし、小学生の頃からキッチンに立ち、食事を作る。大学時代、リッツ・カールトン大阪で接客業のアルバイトをしている時に現在のオーナーと出会い、中退して料理の世界へ。料理学校には行かず、香港仔酒家などで修業を重ねる。

▽アジアン・ガーデン くおん
 閑静な住宅街の中にある、瀟洒な一軒家のアジア料理店。中国料理に縛られず、トムヤムクンなど、幅広いジャンルの料理をリーズナブルに楽しめる。客の好みに応じて、味付けのリクエストにも応えてくれる。1番人気は、店の看板料理の春巻き(2本400円)。店内はバリのリゾートをイメージした造りで、個室4部屋のほか、テラス席もある。

(日刊ゲンダイ2021年7月7日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


「豚と野菜のオイスターソースまぜ」豚を茹でることで時短に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・歌舞伎町の居酒屋「樽一」の佐藤慎太郎さん...
10分で作れる「カレーポテト」 定番簡単おつまみにひと工夫
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・歌舞伎町の居酒屋「樽一」の佐藤慎太郎さん...
冷酒と相性バツグン「鶏皮塩和え」 鶏皮は茹でても美味しい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・歌舞伎町の居酒屋「樽一」の佐藤慎太郎さん...
「中華風冷ややっこ」メインにもなる具材たっぷり逸品やっこ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・歌舞伎町の居酒屋「樽一」の佐藤慎太郎さん...
幻の「3時のおやつ あんぱん」攻略⁉ 2021.6.8(火)
 数量限定、期間限定、地域限定……。「限定」というキーワードに心惹かれる方は多いことでせう(+αで「なくなり次第終了」と...
「特大ゴボウの唐揚げ」ばくばく食べてしまうこと必至…!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・歌舞伎町の居酒屋「樽一」の佐藤慎太郎さん...
巣ごもりに「焼きとうもろこし」…奇をてらわない美味しさ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・南青山「すし玲」の永井玲央也さんに、オー...
「イワシの幽庵焼き」漬けて焼くだけで本格和食おつまみに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・南青山「すし玲」の永井玲央也さんに、ゆず...
“世界一高いツナマヨ”を缶詰で代用!「マヨなしツナマヨ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・南青山「すし玲」の永井玲央也さんに、同店...
「枝豆の昆布塩水漬け」下処理いらずで悪魔的なおいしさに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・南青山「すし玲」の永井玲央也さんに、食べ...
「牡蠣の酒蒸し」冷やして食べることでうま味をぎゅっと凝縮
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・南青山「すし玲」の永井玲央也さんに、食べ...
フレンチの鉄板“カモネギ”「鴨胸肉の燻製 焼きネギ包み」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・都立大学のフレンチレストラン「SHEZ ...
いろいろ漬けよう! 変わり種ぬか漬けをご紹介2021.5.30(日)
 まだまだぬか漬け生活を続けています。ダイコン、ニンジン、キュウリの定番以外にもいろいろ漬けてみましたのでご紹介します。...
「ボンレスハムのムース」生クリームとハムの風味が癖になる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・都立大学のフレンチレストラン「SHEZ ...
「スモークサーモンとイカのタルタル」魚介と野菜の二重奏!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・都立大学のフレンチレストラン「SHEZ ...
「冷製豚しゃぶソースクレオザ」これからの季節にうってつけ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・都立大学のフレンチレストラン「SHEZ ...