出張ホストのオイルマッサージに…つい漏れてしまった喘ぎ声

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2021-11-12 06:00
投稿日:2021-11-12 06:00

触られている事実に興奮

――続けて下さい。

「私は浴室に入り、ボディーソープで体を洗いながら、鏡に映る自分の体をじっくりと眺めました。

 細身ですが、バストはふっくらした丸みがあり、妊娠線もほとんど目立ちません。ヒップは若い頃よりも柔らかに熟れてきましたが、垂れてはいない。チェックしながらバスルームを出て、ガウンを羽織りました。

 この時、パンティを穿くべきか迷ったんです。

 すると、タクミ君が『紙のショーツを洗面台に置かせて頂きました』と言ってくれたので、それを穿きました。

 ガウンを羽織ってベッドに行くと、室内の照明は落とされ、波の音のBGMが響いていました。数種類のアロマオイルの小瓶も並べられていました。

 タクミ君は黒のトランクス一枚になっていました。オイルが付かないよう服を脱いだのでしょうが、その引き締まったい美しい体に、見とれてしまって……。

 彼は優しく私の手を取り、『そのまま、うつぶせになってください』と、ひと言。

 ガウンのままうつぶせになると、タクミ君は『T子さん、ガウンの腰ひもを解いていただけますか? 背中をマッサージしますので』と告げてきました。

 彼の低音ボイスがよりセクシーに感じて……。ああ、いよいよ始まるんだ思うと、心臓が飛び出るるんじゃないかと思うほど高鳴ったんです。

 腰ひもを解くと、彼は優しくガウンを引きおろし、私の背中をあらわにしました。

『真っ白で美しい背中ですね。これから施術をしますが、少しでも痛かったり不快感があれば、おっしゃってください』と優しく言われました。

 すでに体中が敏感になっているせいか、彼の話す際の吐息が背中を撫で、さらに体が熱く火照るのが分かりました。

『では始めますね。マッサージオイルはマジョーラム、ローマンカモミール、ホホバ油をブレンドしました。緊張による凝りを解消する効果があります』と説明し、首から肩、肩から背中、そして肩甲骨あたりを丹念にマッサージしてくれました。

 彼の大きな手が温かくて……加えて、イタ気持ちいい力加減や彼に触れられている事実に興奮して……私、『はぁああ』と色っぽく声をあげてしまったんです」

彼の吐息に喘ぎ声が

――その反応に、タクミ君はなんと?

「まったく反応なしです。おそらく手慣れたものなのでしょう。彼のマッサージはとても心地よく、アロマ効果もあって癒されるのですが、ひとつだけ困ったことが起こりました。

 乳首がキュンと硬くなったんです。そのうえ、アソコも潤っていくのが分かって……『ああ、私、感じてる。発情している』と思いました。

 紙のショーツを汚してしまったらどうしようと思うと、リラックスどころではありませんし……

 やがて、タクミ君は『腰もマッサージいたしますね』とガウンを腕から抜き、ゆっくりと引きさげたんです。

「きゃっ」と驚きの声をあげました。紙のショーツギリギリまで、肌を露出されたからです。

『すみません。いつもこのような施術法なのですが、やめましょうか?』と言うタクミ君に『いえ……お願いします』と伝えました。

 彼の手が、今度は腰を揉み始めます。ツボを圧してくれるのですが、それ以上に、彼の吐息が「ハア、ハア」とオイルを塗った背中や腰に吹きかかってくるんです。

 それがまた天にも昇る心地よさで……私も『あん……気持ちいい』と、甘い声で喘いでしまって……。

 次の瞬間、思いもよらないことが起こりました。

 彼は私の背中にキスをしてきたんです。

『あっ、ああっ』と声を震わせる私に、なおもタクミ君のリップサービスが続きます。背中から腰へとおり、やがて紙ショーツをおろされて……彼は私のヒップにキスの雨を降らせてきたんです」

 続きは次回。

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

エロコク 新着一覧


キャリア女子がチャラ男とのエッチで得たもの&失ったもの
「女の子だってエッチしたいんだもん!」  はい、女性にだって性欲ありますよね。“女は男の6倍エロい”という説もある...
援助交際も危機管理意識なし…精神的に未熟だった高校時代
 皆さん、出逢い系サイトを利用したことはあるでしょうか。最近は「マッチングアプリ」など、少しライトな名前でも呼ばれていま...
ゴツゴツした凹凸が粘膜をかきわけて刺激…クセになります
 ラブグッズの世界では、人気のある商品がシリーズ展開することがあります。コスメなどと似ていますね。今回、紹介する「エクス...
桃子 2019-11-12 04:36 エロコク
セックス編<1>81歳相手でもヤリマンとしての美学(キリッ)
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
「出会い系」のルーツは江戸時代? 出合茶屋にみる密会模様
「出会い系」というといかがわしい響きだと感じる人も少なくないでしょう。出会い系サイトというものが、男女の肉体的なものを意...
内藤みか 2019-03-28 13:55 エロコク
ひと手間で興奮度大 セックスを極上にする“3つのスパイス”
 互いの肌の温もりを感じ、肉と粘膜を求め合うセックス。大好きな彼とのセックスをより豊饒なものへと変えるため、もしくはマン...
蒼井凜花 2019-04-11 17:23 エロコク
小ぶりな挿入部とお手ごろ価格でビギナーも安心して使える
 私は知っています。ローターやバイブレーターといったラブグッズに興味がある女性が少なくないことを!  でも、一歩を...
桃子 2019-11-12 04:35 エロコク
出会い編<4>これが「81歳オトコ」のお持ち帰り100%必勝法
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
あなたの避妊は一回いくら?#2…コストが高く大きな負担に
 ふたりの人間の心が高鳴り、心と体の波長が一致したときに「肌を重ねたい」と突然、思うのが現実のセックス。いつ・誰と・どこ...
6個の独立したモーター内蔵…関節のように曲がる斬新バイブ
 近年の女性用ラブグッズ界では、「1つあれば何通りもの快感を得られる」バイブがトレンドです。バイブレーターとクリトリス吸...
桃子 2019-11-12 04:35 エロコク
出会い編<3>セクハラ目線を承知で…この中の誰とヤリたい?
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
あなたの避妊は一回いくら?#1…価格×成功率のコスパ最強は
 一生に一度も避妊をしたことない、という人は多くはいないでしょう。日本人はどんな方法で避妊を行っているか、国際協力NGO...
ソフトなのにセクシー 気分を盛り上げるオススメの“キス4選”
 手をつなぐ、ハグする、とともに愛情表現の一つである「キス」。官能小説でもたびたび登場するキスシーンは、唇をソフトに密着...
蒼井凜花 2019-03-12 17:00 エロコク
女性も楽しめる吉原…遊郭専門の書店「カストリ書房」の魅力
 お江戸吉原といえば、かつては遊郭街があった場所。でもそこが今の東京のどの辺りかを正確に言える人はあまり多くはありません...
内藤みか 2019-03-11 16:44 エロコク
出会い編<2>ヘイ! 48歳年上のひろしにノーブラの挑戦状
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
エッチな気分に彼とのズレ…ここが違う“男女の官能スイッチ”
 カレがベッドインしたいというタイミング、なんだか自分とズレているかも……と思ったことはありませんか? それって実は、男...