毒親育ちの彼と鏡の前でした甘美なセックスと驚愕の動画!#5

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2022-03-03 22:46
投稿日:2022-02-18 06:00

エスカレートする自傷行為、それでも一度はやめたが…

ーー頬を……自分で殴るんですか?

「はい、ご両親は優秀な兄ばかりを可愛がり、周囲に自慢をする。成績がさほど良くなかったGさんは、常に『まったくお前は誰の血を引いたんだか』と父に罵られて育ったことは以前お話ししましたね。

 彼は考えたそうです。顔に青アザができると両親が心配してくれるんじゃないかと……でも、当然ながら痛いから、そこまで強く殴れない。

 そんな思いがエスカレートして、いつしかカッターで自分自身を傷つけるようになったそうです。両親の気を引くために……。

 でも、両親はリストカットに気づかなかったそうです。むしろ、友人が『どうしたの?』と訊いてきて、『いや、ちょっと切っちゃってさ』と苦笑いするのみ。

 友人に妙な勘繰りをされるのを恐れた彼は、リストカットをやめたそうです。

 でも、一度はおさまった自傷行為でしたが、それが再発したのは社会人になってから。今の師匠である大御所カメラマンにひどいパワハラを受けてからだそうです。

 誰もが崇める大御所カメラマンですが、身内には厳しく、現場ではしょっちゅう蹴られたり、モノを投げられたりするそうで……」

パワハラを訴えられない理由

ーーそんな……パワハラを訴えることはできないんですか?

「……無理だそうです。その師匠を敵に回すと、業界から干されるのは明白で、何人ものカメラマンが業界を去っていくのを見てきたようです。

 で、話を戻しますが、仕事やプライベートでイヤなことがあった時、カッターで皮膚を切るようになったそうで……」

ーーそうでしたか。

「はい……彼、そこまで話すと、師匠との苦い過去を思い出したのでしょう。再び、嗚咽を漏らしました。

 私はすぐさま彼を抱きしめる腕に力をこめて『ごめん、それ以上話さなくていいよ。イヤなこと思い出させてごめんなさい』と告げました。

 その後は、彼の傷を消毒し、手当をして再びベッドで抱きしめて眠りについたんです」

毒親育ちだから我慢できる? 彼の望む地味な服を選ぶように

ーー続けてください。

「それからの私は、彼の心がこれ以上傷つかないよう、地味目の服装にしました。色は白か紺か黒、グレー、ベージュ。

 スカート丈はミディアムで、あとはパンツルック。

 彼とのデートの時だけ華やかにしましたね……なんか、納得いかない部分もありましたが、彼が安心するなら、着たい服は我慢するというスタンスでいました。

 毒親で育った私だから、我慢できるのかもしれません。

 再び彼との幸せなセックスが訪れました。

 以前も話したようなスローセックスです。たっぷりと時間をかけた丁寧な愛撫やクンニリングスはとろけるようで、今話していても、下腹が熱く疼きます(笑)」

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

エロコク 新着一覧


ホスト依存と買い物依存は根っこが同じ…女性たちが貢ぐなぜ
 ホストに貢いでしまう女性のことが、しばしば話題になります。その時なぜか、ホストは常に悪者扱い。「あんなに貢がせてヒドイ...
内藤みか 2019-03-07 17:24 エロコク
マッチングアプリで2回目デートに誘われるための2つの法則
 マッチングアプリを使った出会いも当たり前になってきましたね。月に何回もデート相手が見つかるようになっている方もいると思...
世界のTENGAのカップル向け商品 オススメは騎乗位か正常位
 先月から始まった「幸せになれるラブグッズ」ですが、幸せといっても、1人で感じる幸せ、2人で感じる幸せと、それぞれありま...
桃子 2019-11-12 04:34 エロコク
マッチングアプリで外国人とも出会えるこのごろですが……
 歌舞伎町で27歳の女性が、自称英国人の男性にバッグを奪われそうになったうえに刃物で切りつけられる事件が発生しました。女...
内藤みか 2019-03-04 06:00 エロコク
出会い編<1>精神的にも年齢的にも“一番遠い人”に一目惚れ
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
興味はあるけど…“出会い系”で会える男性って本当はどう?
 最近、男女の出逢いのきっかけとしてめざましい発展を遂げている出会い系サイトやマッチングアプリ。  けれどプロフィ...
初めての中イキ体験できるかも 輪っかの持ち手がポイント
 目にした瞬間に「あ、これは気持ちよさそう」と思うバイブがあります。サイズや素材もそうですが、私はその形状を見てそう思う...
桃子 2019-11-12 04:34 エロコク
なぜ人気? 女ですがVRでアダルト動画観た感想を書きます
 今、アダルト動画ランキングに異変が起きています。大手動画サイトのランキングは、その半数近くがVR動画になっているのです...
内藤みか 2019-08-27 16:21 エロコク
常連客は若い男性…高齢者風俗嬢は世界的に増加するのかも
 あたらしいもの好きの作家・内藤みかです。最近は性風俗の高齢化について考えています。  人生100年時代と言われる...
内藤みか 2019-03-12 16:20 エロコク
まずは老人愛=ジェロントフィリアについてお話しします
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
試したいけど言い出せない…「ソフトSM」おねだりの仕方
 女性もセックスに積極的になってきたとはいえ、まだまだ自分のやりたいことなど口に出すのは恥ずかしい、という人が多いのでは...
一目惚れしたローター…鮮やかなかわいい黄色が心躍らせる
 まだラブグッズを使ったことがないという女性には、まずバイブレーターではなくローターを使うことをオススメしています。昨今...
桃子 2019-11-12 04:34 エロコク
どちらも痛いけど…DVとSMの違いについて考えてみました
 こちらでは、はじめまして。作家の内藤みかと申します。私は、あたらしもの好きです。いろいろな新しいモノやコトを試したり観...
内藤みか 2019-03-06 20:31 エロコク
機能もルックスも超優秀…多彩に快楽を引き出す最新バイブ
 はじめまして、バイブコレクターの桃子です。これまで国内外のラブグッズ350種超を試してきた経験から、どんなグッズがいい...
桃子 2019-11-12 04:33 エロコク