【30代女の体験談】ほぼ毎日ささみ!モデル男と交際した顛末

内藤みか 作家
更新日:2022-05-05 06:00
投稿日:2022-05-05 06:00

家賃も食費も払ってくれない

 もちろんすべてのモデルがコロナ禍に仕事が減ったというわけではないのでしょうが、T子さんの彼は収入が激減し、明らかにお金に困っていました。

 しかたなく同棲を承諾し、一緒に暮らし始めたT子さんですが、彼は家賃も食費も払ってくれません。

 仕事がないからやることがない、と家で筋トレや半身浴にいそしむ彼を置いて、T子さんだけが会社に出勤する生活は、まるでペットを飼っているかのような気分でした。

 結果的に彼を養うことになったわけですが、せめてフードデリバリーのバイトくらいすればいいのに……と、不満も募っていったのです。

彼の料理には糖質がない!

 忙しいT子さんに代わって彼が料理を担当してくれるようになったのですが、彼は美意識が高く、体型をキープするためにかなりの食事制限をしていました。

 そのためT子さんも彼に付き合ってお米の代わりにカリフラワーや豆腐を食べたり、毎日のように鶏のささみやチーズやゆで卵を口にするようになったのです。

 ごはんが恋しくなり、会社でカロリー高めのランチを食べるようになってしまったため、T子さんの体重は減りませんでした。さらに彼が有機野菜などの食材にこだわるため、食費もかなりかかるようになり、T子さんのストレスはどんどん溜まっていったのです。

結局別れることに

 その後、彼が沖縄に数日ロケに行く仕事が入ったのを機に「少しひとりになって考えてみたい」と、T子さんは彼に別れを切り出してみました。

 最初は「どこにも行くところがない」と渋っていた彼でしたが、T子さんの気持ちが変わらないとわかると「友達のところに泊めてもらう」と別れを承諾してくれました。

 T子さんがモデルの男性と付き合ってみて、一番意外だったのは「彼がとても無口だった」というところ。

 これがアイドルや役者を目指す男性だったら、人前で話す機会もあるためトークスキルが高いのかもしれませんが、モデルさんは黙って仕事をすることが多いのか、彼はかなりおとなしく、邪魔にならないタイプだったそうです。

「彼が少しでも食費を入れてくれたり、短期のバイトでもして働く意欲を見せてくれていたら、もうちょっと関係は続いたと思う」と振り返るT子さん。

 そして美しい男性は日焼けなどの美容にもうるさく、日頃から努力をしていることもよくわかったので、とてもいい経験にはなったそうです。

内藤みか
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作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
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