アサリが開きかかったタイミングで投入!
アサリの酒蒸しといえば、居酒屋の定番メニュー。やわらかい香り、ふっくらとしたアサリの身、うま味のあるダシ……嫌いな人は、ほとんどいないはず。そのアサリの酒蒸しに枝豆を加えたこの一品も、また絶品です。
枝豆を口に放り込むと、アサリの酒蒸しのうま味が皮に染み込んでいて、お酒が進みます。それにしても、どうしてアサリの酒蒸しに枝豆を入れたのでしょうか。店主の澤野さんは、こう言います。
「お客さんにアサリの酒蒸しを出そうとしたら、アサリの量が足りなかったのがきっかけです。それでカサを増すために枝豆を入れてみた。すると『これ、うまいよ』という反応でした。食べ応えもありますしね。それ以来、定番メニューにしています。注文する人は多いですね」
料理する時のポイントは、アサリが開きかかった時に枝豆を鍋に投入することだとか。すると枝豆の皮にアサリのダシが染み通るそうです。
「枝豆の代わりにソラマメを使ってもいいと思います」
材料も少なく、簡単に作れるのもうれしいですね。
【材料】
・アサリ 200グラム
・冷凍枝豆 15~20個
・日本酒 30㏄
・水 120㏄
・醤油 ひとたれ
【レシピ】
(1)アサリを洗い、鍋にアサリ、水、日本酒を入れる。
(2)沸騰させ、アサリの口が開きかかったら、枝豆を入れ再び火を加える。
(3)色つけ程度に醤油を入れる。
(4)アクを取り除き、味を確認する。
本日のダンツマ達人…澤野万作さん
▽澤野万作(さわの・まんさく)
1949年、静岡県生まれ。20歳の時、上京。都内の料亭をはじめ、和食店で修業。著書に、鬼平犯科帳由来の長谷川平蔵に食べさせたい料理を書いた「鬼平舌つづみ」(文春文庫)や、「ワイルドにいこう!アウトドアクッキング」(永岡書店)。趣味はサーフィン、キャンプ。
▽さわ野
2019年6月にオープン。四谷周辺で35年間、和食店を開いていることもあって昔からの馴染み客で賑わう。常連客は落ち着いたサラリーマンが多い。日本酒、焼酎の品揃えも豊富だ。
東京都新宿区荒木町3-19桑沢四ツ谷ビル1階
(日刊ゲンダイ2020年6月30日付記事を再編集)
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