イオンのど真ん中にフェムテック!“性”商品はタブーじゃない

コクハク編集部
更新日:2022-08-23 12:30
投稿日:2022-08-23 06:00

フェムテックのプラットホームに

 店内では、販売以外にフェムテックに関するアプリやサービスの紹介も行う。八幡さんやbyeASU(バイアス)が目指すのは、手にする人とメーカーをつなぐ「フェムテックのプラットホーム」だ。

「お客様にとっては、ふらっと気軽に立ち寄れるような安心感のあるお店に。メーカーさんにとっては、お客様の意見を聞ける場として定期的にセミナーを開催しています」(八幡さん)

 当初予定していたショップの営業期間は8月末までだったが、11月末に延長した。実は、実証実験店舗としての役割もあるため、もう少しデータを集めたいと考えていたところ、社内外から「閉めてしまうのはもったいない」という声があり、延長を決めた。

 今後の展開については未定だが、実証実験の結果を踏まえて検討するという。

手の届くところにある安心感

 話を聞かせてくれた八幡さんは「もっと多くの人に知ってもらいたい」と何度も口にしていた。

 女性特有の健康の課題を技術やテクノロジーで解決しようというフェムテックだが、一部の人を除けば、確かにまだまだ敷居が高いような気がしている。

 自分の体のことは、自分では分かりにくいところもある。悩みを悩みと自覚せずにいる人もいるし、ある程度の年齢になると、分かりやすい症状がなく「病院に行くほどでもない」くらいの不調を我慢してしまうことも多い。

 そんな女性の悩みに寄りそう商品が、いつも遊びに行くショッピングモールに置いてあるとしたら。商品知識の豊富なスタッフに、解決に向かう手助けをしてもらえるとしたら。そんな場所が“日常”の近くにあったら、とても心強いはずだ。

(取材・文=箕浦恵理/コクハク編集部)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ライフスタイル 新着一覧


自宅派のあなたに…クリスマスディスプレイのオススメを紹介
 今年のクリスマス、あなたはどう過ごされますか? とあるネットリサーチ会社の統計では、近年ではクリスマスの過ごし方の定番...
保育園はかわいそうなんて古い!通うと得られるメリット3つ
 長男が0歳の時、地域の保育園の空き状況の問題もあって保育園の入所を決意した時、「そんなに早く入れる必要はない」とか「保...
哀愁がただよう…静かな港町で出逢った見返り“にゃんたま”
 にゃんたマニアのみなさまこんにちは。  きょうは静かな港町で出逢った、哀愁の見返りにゃんたまωにロックオン。 ...
ママ必見!育児ストレスの発散法4選…子育てを楽しむには?
 かわいい我が子を初めて抱いた時、「この子は何がなんでも守る」と決意したママがほとんどでしょう。夜泣きでつらい夜も、料理...
冬に怖い「隠れ脱水」の原因と対処法!水分補給を欠かさずに
 近年続く猛暑により、「熱中症にならないように」というリスク管理の意識から、夏場は意識的に水分を取ろうとする人が増えたよ...
抗がん剤治療ないのに…髪の毛が大量に抜けてウィッグを着用
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
モヤモヤ解決! なぜ私はイジられ仕事を押し付けられるの?
 仕事は好きで辞めたくないけど……イジられたり、仕事を押し付けられたり、扱いが雑でツライ……と悩む方も多いですよね。私も...
華麗な動き! 海辺の“にゃんたま”はロッククライミング中
 きょうは、ロッククライミングなにゃんたまωにロックオン。  名は服部玉蔵、慣れた様子で直角にそびえる石垣を忍者の...
辛いのは貴女だけじゃない…子育て中に響いた救いの言葉7選
 子育ては本当に難しい。日々試行錯誤し、たくさんの壁にぶつかり、少しずつ子供と一緒に成長しています。育児中、孤独を感じた...
クリスマス準備はいつから? アドヴェントとリースの意味
 まもなく12月。12月といえば、1年の中で楽しいイベント目白押しでワクワク。街も行き交う人達の心と同調するかのようにウ...
解決できない悩みはどうする? 心のモヤモヤを消す4STEP
 大人になると自分では解決できない悩みがつきまといます。「なんとかしたい!」と思っているのにも関わらず、気持ちの整理がつ...
サンタさんは何歳まで? バレない工夫&上手な卒業の仕方
 親になってからのクリスマスって、これまでと違ったワクワクがありますよね。その一番の理由は、愛しい我が子にとっての“サン...
まるでぬいぐるみ…いまにも二足歩行しそうな“にゃんたま”君
 きょうは、二足歩行しそうなにゃんたまωにロックオン♪  独特の巻き毛の遺伝子を持つ、珍しいにゃんたま君。 ...
職場で泣く女性は4タイプ! 泣かれた時のベスト対応は?
 社会人ともなると、泣くに泣けなくなるのが一般的。でも、時々いますよね、泣く女性。なぜ、彼女たちは泣いてしまうのでしょう...
服飾工場からエロの世界へ…名物女性プロデューサー誕生秘話
 企業に勤めていてもフリーランスでも、夜職の女性も専業主婦も、「今から10年後の私は……?」と不安や迷いをおぼえる瞬間が...
家で突然死も…軽視は禁物“ヒートショック”の5つの予防方法
 寒くなってくるこの時期は、お風呂が気持ちいい時期でもありますよね。しかし、この入浴が“命取り”になる可能性があることを...