「夏野菜の酒蒸し」アサリの旨味とバターのコクで野菜を食す

コクハク編集部
更新日:2024-06-14 06:00
投稿日:2024-06-14 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「あやとり」の西野太一さんに、貝のダシたっぷりな「夏野菜の酒蒸し」のレシピを教えていただきました。

残ったスープは締めのパスタに

 新鮮なアサリをたっぷり使いますが、「アサリの」ではなく、「野菜の酒蒸し」です。

「貝のダシを吸った夏野菜を楽しんでもらう料理です。もちろん、アサリもおいしくいただけますが、今回はあくまで脇役で、主役の座は旬の野菜に譲ってもらいました。残ったスープにパスタを入れたら、最高の締めの一品になりますよ」

 西野さんの言葉通り、アサリのエキスとバターのコクをまとった野菜のおいしいこと、おいしいこと!

 お店の看板には「四国の地野菜と豚しゃぶの店」とありますが、看板に偽りなし。愛媛の地酒、「賀儀屋」の冷酒と合わせたら、四国の大地の恵みをしみじみと実感しました。

【材料】

・ベビーコーン 6本
・スナップエンドウ 6本
・ミニトマト 5個
・アサリ 1パック
・バター 小さじ1
・薄口醤油 小さじ1
・水 適量
・酒 適量

【レシピ】

(1)ベビーコーンを縦半分に切り、スナップエンドウの筋を取る。ミニトマトは皮を湯むきしておくと煮崩れせずにきれいに仕上がるが、そのままでも可。

(2)砂抜きしたアサリをフライパンに入れ、1対1で混ぜた水と酒をアサリが浸る程度の量を加えたら、フタをして中火にかける。

(3)アサリの殻が開き始めたら、1とバター、薄口醤油を加え、再びフタをして30秒ほど火を入れたら完成。

本日のダンツマ達人…西野太一さん

▽西野太一(にしの・たいち)
 1992年、愛媛県生まれ。高校卒業後に松山市内の人気居酒屋で料理の道に入り、イタリアンやカフェ、鉄板焼き店などで腕を磨く。地元四国の食材に精通し、特に地野菜を使った料理を得意とする若き実力者だ。

▽あやとり
 2018年に松山市内に本店を構える人気和食屋の2号店として新橋にオープン。料理はお任せ(6000円)のみで、愛媛県をはじめとする四国の食材をふんだんに使った料理が自慢。中でも現地から直送される新鮮な地野菜と鹿児島県産の黒豚を使用した豚しゃぶは必食だ。日替わりメニューで提供するランチ(900円)も大人気。

東京都港区新橋2-15-13

(日刊ゲンダイ2020年8月29日付記事を再編集)

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