イカやタコ、オクラや空心菜でも!
シェフの趣味は釣り。定休日には必ず釣りに行き、年100回を目標に掲げる太公望です。先日も太刀魚を二十数本、長さ85センチ、重さ4キロのサワラも釣り上げたとか。今では店の魚料理のほぼすべてを釣果で賄っているというから、もはや趣味を超えた仕入れですね。
そんなシェフに「何か魚を使ったつまみを」とお願いしたところ教えてくれたのが、手軽なホタテを使ったこちら。ホタテの代わりにイカやタコでも、モロヘイヤがなければオクラや空心菜など緑野菜なら何でもいいそう。
おいしさの決め手はガーリックバターソース。にんにくとパセリの風味が食欲と酒欲を刺激するこのソースは、フランス・ブルゴーニュ地方の伝統的なエスカルゴ料理に使うバターがベース。となればワインはもちろんブルゴーニュの王道の白、シャルドネを。
「にんにくやバターの風味、濃厚なコクと香ばしさがある料理なので、樽熟成したしっかりめの白ワインがぴったりです」とマダムの京子さん。
【材料】
・モロヘイヤ2分の1束
・ホタテ貝 4個
・塩 適量
・オリーブオイル 適量
(A)
・バター 50グラム
・にんにく(みじん切り) 小1片
・パセリ(みじん切り) 適量
【レシピ】
(1)モロヘイヤはさっと茹でて水気を切る。
(2)ホタテ貝は半分に切り、塩をしてオリーブオイルを熱したフライパンでソテーする。
(3)小鍋に(A)を入れて火にかける。
(4)1と2を皿に盛り、沸騰した3をかける。
本日のダンツマ達人…松島陽介さん
▽松島陽介(まつしま・ようすけ)
1966年、大阪府生まれ。高校卒業後、辻調理師専門学校を卒業し、東京・駒沢「ラ・プリムール」(2001年に閉店)を経て22歳で渡仏。パリの3つ星「ヴィヴァロワ」(1999年に閉店)をはじめ、リヨン、アルザスなどで修業をし、25歳で帰国。「キハチ」を経て、レストランの統括シェフなどを歴任し、カレー開発にも携わる。1999年に独立し、東京・中目黒に「ムッシュヨースケ」を開く。
▽Bar à Vin ムッシュヨースケ
ソムリエでマダムの京子さんと店を開き、数年前に現在のワインバースタイルにリニューアル。落ち着いた雰囲気のなか、肩肘張らずに本格フレンチをベースにした料理とおいしいワインが楽しめる。
東京都目黒区青葉台3-21-13
(日刊ゲンダイ2020年9月19日付記事を再編集)
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