新海誠作品「言の葉の庭」は“年下男子に好かれるツボ”だらけ

内藤みか 作家
更新日:2022-11-24 06:00
投稿日:2022-11-24 06:00

彼に尽くさせる

『言の葉の庭』では、年下男子が自発的に年上の女性に尽くすようになります。

 それは、お弁当のおかずを分けてあげるというような小さな行動から始まるのですが、次第にもっと労力をかけるようになっていきます。

 やりとりが続くと二人の絆は急速に深まり、年上女性に尽くす悦びをドキドキしながら味わっている年下男子の気持ちが痛いほどに伝わってきます。

 そう、年下男子はお姉さんに尽くしたいのです。

 年上女性は自分が尽くしたい気持ちをグッと抑え、年下男子の愛情表現を受け取る側に回ったほうが関係が進展しやすいのです。

沈黙の時間を作る

『言の葉の庭』では、年下男子と年上女性との会話がしばしば途切れます。

 そして年上女性は、ふっと遠くに目をやったり、意味深なひとりごとをつぶやいたりします。

 その行動を見て、年下男子は(この人は何か事情がある人のようだ)と受け止めます。

 年上女性から謎を投げられると、年下男子はその答えを知りたがります。

 全部を見せてしまうより、何か隠されているものがあったほうが、男性は関心を持つものです。とはいえ、深刻そうな顔をしたらネガティブになりすぎなので、ふわっとした感じの謎かけがおすすめです。

出し惜しみすれば盛り上がる

 多くの年上女性は、喋りすぎたり尽くしすぎたりと、自分をアピールしすぎなのです。それでは年下男子は恋愛をリードできません。

 彼らにとって年上女性は未知の世界。だからこそ自分の足で進み、冒険心を満足させたいのですから、邪魔をするべきではないのです。

『言の葉の庭』での年上女性の言動には、年下男子を燃え上がらせるコツが満載です。

 ただミステリアスなだけでなく、彼の将来のためにさりげなくサポートする時もある女性なのです。

 控えめかつ絶妙な動きは一見の価値あり! ぜひ一度鑑賞し、参考にしてみましょう。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


夫婦という名の“支配者”と“服従者”…真由さんのケース#2
 暴力や暴言ではなく、大きな物音や舌打ち、ため息や無視で真由さんを言いなりに動かすモラハラ夫との生活。目に見える傷こそ残...
神田つばき 2020-01-11 06:59 ラブ
「ウチの嫁は鬼嫁!」と言い張る夫のピントがズレた主張3選
「うちの嫁って、鬼嫁なんですよ…」と打ち明けてくる男性からよくよく話を聞くと「それって鬼嫁なんじゃなくて、夫が悪いのでは...
並木まき 2019-09-22 06:00 ラブ
離れないと泥沼化…女をメンヘラにさせるダメンズの特徴4つ
 LINEで一喜一憂、彼の機嫌や顔色をいつもうかがって、彼が気に入らない格好や言動や趣味は謹んで……苦しい恋をしていると...
七海 2019-09-21 08:07 ラブ
あおり運転男に見る…高級外車好き男の女性のタイプと扱い方
 前回に引き続き、車に乗ると変貌する男性の特徴を考えてみます。今回は男性の車選びや女性の扱い方についてです。  先...
山崎世美子 2019-11-14 19:23 ラブ
【悲報】“家族大事アピール男”にろくな男がいないことが判明
 結婚を考えるにあたって、重要な項目の一つが「家族を大事にすること」。これを重視する女性の方、男性の方が多いことは周知の...
しめサバ子 2019-09-20 06:00 ラブ
「男の価値はお金」と言い切る女性が男を見分ける3つの基準
「どうしても、お金持ちと結婚したい!」と切に願っている女性ほど、相手の資産状況を死活問題として把握したがります。同時に“...
並木まき 2019-09-20 06:25 ラブ
性格の悪い男に気をつけて!その特徴と巧妙な騙し手口とは?
 性格悪い男と言われると、思い浮かべるのは人さまざまですよね。誰かに自分の代弁をさせるようなずる賢い男もいれば、女性を騙...
東城ゆず 2019-09-19 06:00 ラブ
さげまん彼女になってない…? 彼の自信を奪う4つのNG行動
 さげまん、という言葉を聞いたことはありますか? 付き合ったり関係を持つと男性の運気を下げてしまう女性のことを俗に「さげ...
七海 2019-09-19 06:00 ラブ
年上のモラハラ夫が妻に繰り出す「卑怯すぎる常套句」3選
 妻へのモラハラ発言を繰り返す夫には、どうにもならない事柄を引き合いに出して、妻を意のままに操ろうとする人も少なくありま...
並木まき 2019-09-18 06:14 ラブ
秋に再アタック!ひと夏のアバンチュールで終わらせない方法
 花火、海、バーベキュー、野外フェス……。夏は出会いの場がとにかく多い。夏特有のどこか特別な雰囲気って、気になっていた彼...
七海 2019-09-18 06:00 ラブ
そのうちバチが…呆れるほど自分本位な鬼嫁たちの怠惰な生活
 結婚生活には「我慢」や「忍耐」がセットですが、鬼嫁の辞書にそんな言葉はないようです。  魑魅魍魎(ちみもうりょう)な...
並木まき 2019-09-17 06:00 ラブ
結婚に「妥協」という言葉を使う女性は婚活を卒業できません
 あなたは妥協してまで結婚したくない人ですか? それとも妥協してでも結婚したい人でしょうか? さまざまな男女の結婚をサポ...
山本早織 2019-09-17 06:00 ラブ
キラキラ生活の裏で…不幸への道を歩む「港区女子」の共通点
「港区女子」と聞けば、夜な夜な煌びやかな生活を謳歌しているゴージャスな女子の姿が、頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか...
並木まき 2019-09-16 06:14 ラブ
デートのお会計問題! 男性の“本当のキモチ”を考察しました
 初めての二人っきりのディナーデート。  会話も弾み、美味しいご飯にお酒も入っていい感じに。  お会計は1万...
伊藤早紀 2019-09-16 06:30 ラブ
無言で脅迫するモラハラ夫との2年間…真由さんのケース#1
 暴力や器物損壊、暴言などを繰り返すDVとモラルハラスメントの違いはどこにあるのでしょうか? モラハラ男と結婚した体験談...
神田つばき 2020-01-11 07:00 ラブ
必見!「アプリを削除しない男」の“メス力”的3つの問題点
 メリさん初めまして! 私は付き合って5カ月の彼氏がいるのですが、3カ月目ぐらいの時に彼の前で彼の携帯を見たら、マッチン...
神崎メリ 2020-05-20 11:25 ラブ