これぞ正真正銘のジンジャーライス! ショウガ好きも満足させる唯一のコツ

コクハク編集部
更新日:2024-03-22 06:00
投稿日:2024-03-22 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・芝大門の「都映」の水谷大輔さんに、This is Bestな「ジンジャーライス」のレシピを教えていただきました。

ショウガは米の10分の1以上を用意

 ご飯は主食であって、おかずではない。もちろん、ツマミでもない。その点でいうと、この一品はどうなるの?

 たとえば、体育会の学生なら、おかずがなくとも丼一杯ペロリかな。それくらい主食としての存在感は、揺るぎない。

 ですが、力強いショウガの香りが爽やかで、ツマミとしても十分成立します。とりわけ、ビールやハイボールとの相性は抜群!

「ウチの谷津シェフのソウルフードなんです。彼のお母さんがよく作っていたそうで、弁当に入れても、おむすびにしてもいい。サッパリとしていて冷めてもおいしいから、ツマミとしても成り立つのだと思います」

 卵もネギも一切なし。ご飯とショウガ以外の材料は、少々の塩とコショウ、醤油のみ。どこまでもシンプルなチャーハンは、いかにしてショウガの風味をつけるか。調理のコツは、その一点に尽きます。

「ショウガの分量は、温かいご飯の10分の1以上を用意してください。ご飯200グラムなら、ショウガは最低20グラム。ショウガ好きなら、25~30グラムでもいい。分量はそのままショウガを紅ショウガに替えるのもおすすめです」

 ショウガで体がポカポカと温まって、食欲も刺激されます。これが呼び水となると、食べ過ぎ注意! やっぱり食べるならシメかな…。

【材料】

・ご飯 200グラム
・ショウガ 20グラム以上
・塩 少々
・コショウ 少々
・醤油 少々
・サラダ油 適量

【レシピ】

(1)ショウガは皮つきのまま、みじん切りにする。

(2)熱したフライパンにサラダ油を引いて1を加えて、20~30秒でショウガの香りを出す。

(3)2に温かいご飯を加え、塩コショウを振って、強火で炒める。

「ヘラでご飯を切るようにしながら2、3分で満遍なくショウガをなじませます。炒め過ぎないのがコツです」

(4)鍋肌に醤油を回しかけてなじませたら、出来上がり。

本日のダンツマ達人…水谷大輔さん

■水谷大輔(みずたに・だいすけ)
 近所の老舗割烹の板前さんに秘伝のレシピを教わるという愛されキャラ。学生時代にサッカーで鍛えた体力を生かし、自転車をこいで豊洲市場や食肉市場に通い、魚介や精肉、モツなど新鮮食材を仕入れている。

■都映(みやこうつし)
 定番メニューも日替わりメニューも、多くはワンコイン。東京タワーのお膝元・芝大門という都心にあって、良心的な価格でありながら、魚も肉も野菜も厳選素材を仕入れ、丁寧な仕込みで常連客が絶えない。

東京都港区芝大門1-11-9

(日刊ゲンダイ2020年10月24日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「シメサバとイチジクの前菜」切って盛りつけるだけでお洒落
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「メリプリンチペッサ 渋谷...
「海苔の佃煮チンジャオロース」具と絡む濃厚なコクと照り
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・長堀橋「和旬 撫子」の卜部吉恵さんに、意外...
赤提灯メニューを気軽に!「箱シューマイからのエビチリ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の...
「トンノ・エ・ファジョーリ」ツナ缶と白いんげん豆のサラダ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のイタリアン「トラットリア ブカ・...
「ザンギのアジアン風」パクチーの根っこを捨てずに活用して
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・池之端の創作ビストロ「Cise」の宮武郁弥...
うま味がジュワ~ッとにじみ出る「しじみ出汁巻き卵」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「がっしょ出雲」の野津宏太さん...
「仔羊のカレー煮込み 温玉のせ」卵を崩すタイミングに悩む
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神保町のバル「Bal Marrakech」...
生もと系の酒にぴったり「腐乳拌魚生(マグロの腐乳和え)」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
「豚ひき肉とタケノコのレタス包み」パンチの効いた味と食感
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の和食店「魚菜 まる富」の富成勝さんに...
みかんが香る「鯛のカルパッチョせとか風味のビネグレット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・加古川のビストロ「ビストロ・エピ」の宮崎...
2つの新食感「生マッシュルームとプチヴェールのサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺のイタリアン「パノラマ キッチン」の...
「カルボナーラ」多めの茹で汁でクリーミーな仕上がりに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡市・大濠公園近くのフレンチ「TTOAHISU...
「鶏のタコ焼き風」ソースとマヨネーズとかつお節で風味良し
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・江戸川区の立ち飲み居酒屋「カミナリ3ダー」...
【エビマヨとアボカドのパリパリピザ】餃子の皮でお手軽に!
 前回はパクチー餃子をお伝えしましたが、餃子の皮って……余りがちじゃないですか? そういえば冷蔵庫に餃子の皮が余ってたな...
ぐっち夫婦 2020-01-15 15:10 フード
「寅王しいたけのラクレットチーズ焼き」味のポイントは酒盗
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の和食店「酒と肴 類」の菊岡正輝さん...
味わいに変化 「チーズの味噌漬け」3日目と7日目を食べ比べ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の創作和食店「やまだや」の高山和慶さん...