【2022年アツかった記事】イオンのど真ん中にフェムテック専門店!「性」商品はタブーなんかじゃない

コクハク編集部
更新日:2023-01-05 06:00
投稿日:2023-01-05 06:00
(2022年8月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)

  ※  ※  ※

 このところ、フェムテックやフェムケアという単語が身近になり、生活に取り入れたいと考える女性も増えてきた。ただ、基本的な情報はネットで得られても、実際に商品に触れたり、話を聞いたりする場所はまだまだ限られており、もどかしく感じることも多い。

 そんななか、埼玉県越谷市のイオンレイクタウンkazeに期間限定のポップアップショップとしてオープンした「byeASU(バイアス)」は、いつものお買い物気分でアクセスできるフェムテック専門店だ。イオンモールとファッション関連の事業を手がける双日インフィニティが共同で運営している。

コスメショップかと思ったら?

 ご存じない方もいるだろうが、イオンレイクタウンは日本で最も大きなショッピングモールである。何度訪れても初めて発見するお店がある。なにしろ、本当に巨大なのだ。東京ドーム5個分に相当する広さの敷地に約710店舗が軒を連ねる。

「新しいコスメショップかな?」

 7月の週末、子ども2人と夫の4人でモールを訪れた。お店の名前も確認せずに、ふらっと入ったのは白を基調にした店内。女性型のマネキンが並んでいて、奥にはフィッティングルームが見えた。ナチュラルな雰囲気の店内は明るく、白い棚には化粧品らしき商品がズラリと並んでいる。

 商品の前に置かれたポップの説明を読んで、やっとここがフェムテック専門店であることに気が付いた。ファミリー客のイメージが強いショッピングモールにあまりにも溶け込んでいたから、パッと結びつかなかった。

 子どもたちをカートに乗せたままお店に入ったが、何の違和感もない。一緒にいた夫も居心地悪そうな様子はなく、何かの見本用の商品を手に取って興味深そうに眺めている。

イオンが手がける「日常」の近くに

 週末の家族連れがメインターゲットのはずの郊外の大型ショッピングモール。なぜ、一見場違いに見えなくもない立地に、こんなショップを出店したのか?

 立ち上げメンバーのひとりである、イオンモール海外リーシング部の八幡めぐみ部長は、「フェムテックやフェムケアの商材に関して、都内の商業施設には店舗やポップアップショップなど手に取る場所や機会がありますが、それだと限られた人々にしか拡がっていきません。イオンモールがその分野を手がける意義、意味として、やはりもっと“日常”に重きを置いて、幅広いお客様に知っていただきたいという思いが大きくありました」と話す。

 女性でも男性でも入りやすい店舗にしたいと、内装にはこだわった。店頭やウェブサイトで使用した虹色のメインビジュアルも「十人十色」のイメージだ。

 ジェンダーに対するバイアス(偏見)とバイバイ(byebye)をかけた店名は、「バイアスをなくそう」「偏見のない明日へ」という意味を込めた。駅からほど近く、周囲にはアパレルやインテリア、雑貨店が立ち並ぶレイクタウン内でも特に人通りが多いエリアに店舗を構えた狙いも一貫している。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ライフスタイル 新着一覧


日本はピル後進国! 「ピル=避妊」の考え方は遅れています
 あなたは、ピルを飲んだことがありますか? きっと「ない」という方が、ほとんどでしょう。それどころか、飲もうという考えす...
草越しのチラリズム…お昼寝明けのねむねむ“にゃんたま”
 見えるか見えないかは…アナタ次第です♪  きょうは、にゃんたまファンの皆様から「にゃんたま写ってないよ?」と、ご...
2人目どうする? 私があえて「一人っ子」を選んだ理由
 女性の人生の大きな分岐点、「子どもを産むか産まないか」。その問題をクリアした瞬間に始まる「2人目どうする問題」。思い悩...
介護が疲れた時にとるべき対処法…共倒れにならないために
 子育て中の親に対しての支援は、ようやく政府が向き合い始めたところが現実でしょう。一方で、介護を行う人に対しての援助は、...
がん→子宮全摘まで“カウントダウン1カ月”の記録<仕事編>
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。誰...
お昼時間こそ即行動! ダラダラしたいなら“合理的ランチ”を
 この話は、働く女性の誰もが思い描く「仕事中はダラダラして、定時にさっさと帰りたい!」という願望を確実に実行し続けている...
屋根の上を元気にお散歩 “にゃんたま”探しは早朝と夕方が吉
 きょうはにゃんたまωを見つけに行こう……そんな気分の日は、お弁当を持ってお気に入りのスニーカーを履いて「にゃんたま散歩...
人付き合いに疲れた! 本音を言うと「煩わしい」時の対処法
 人付き合いって面倒ですよね。女性ほどこう思ってるに間違いありません。建前文化の日本では、さらに疲れている人も多いのでは...
七夕の日に飾りたい…疲れた心は“地上の天の川”に癒されて
 地方によってどうやら8月もあるようですが……7月は七夕の月でござんす。  五節句で言うところの七夕は正式には「シ...
男は黙って背中で語る…大吉“にゃんたま”の後ろ姿に惚れ惚れ
 きょうは、先日「汚れた毛並みは男の勲章 超貴重なワイルド三毛“にゃんたま”」でご紹介した3万分の1の確率といわれる“大...
今のキャバ嬢が30歳を迎えても「オワコン」じゃない理由
「キャバ嬢なんて若いうちだけじゃん。30代になってから後悔すると思う」  これが世間の、水商売やキャバクラ嬢に対する一...
認知症の介護って辛い? 介護士が教えるリアルな現実とは
 連日、高齢者ドライバーの悲惨な事故が後を絶ちません。高齢者の身体能力低下に起因する事故もあれば、認知症が原因となってい...
強い女性になるには? ポジティブ思考でいるための5つの方法
「強い女性」というと、どんな女性を思い浮かべますか? 気の強い女性? アスリートのような筋肉隆々の女性? って、違います...
がん→子宮全摘まで“カウントダウン1カ月”の記録<私生活編>
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。誰...
悟り世代“だら先輩”に学ぶ…今日も1日仕事中にダラけたい!
 この話は、働く女性の誰もが思い描く「仕事中はダラダラして、定時にさっさと帰りたい!」という願望を確実に実行し続けている...
妄想がバレた? スッと姿を消したクールな“にゃんたま”君
「にゃんたま」に、ひたすらロックオン!猫フェチカメラマンの芳澤です。  きょうは、キリっとした眼差しの美形にゃんた...