挿入ナシで満たされる女~ミセスグランプリ舞台裏と恋事情#1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-08-22 17:29
投稿日:2022-12-30 06:00

コンテストの驚くべき裏事情

――何でしょうか?

「実は、コンテストってかなりお金がかかるんです。指定された高級ブティックのドレスを買わされたり、スポンサーのエステに通わねばならなかったり、美容サプリも購入させられたり……。

 それに、私はウォーキング講師にもかかわらず、コンテスト専門のウォーキングレッスンにお金を払って受けなければならず……しかも、それらが審査の対象になるんです。

 お金が工面できず安いドレスで済ませたり、エステのメニューを減らしたりすると、減点されるんですよ」

離婚して自由になったけれど

――驚きです。

「ですよね? だからファイナリストは私のように仕事を持つ女性か、裕福な家庭の奥さまが多いんです。

 そんな中でもグランプリに選ばれたのは、幸運でした。ウォーキング講師の収入があったので、元夫にバレることなくグランプリを取れたんです。

 すでに彼とは別居していましたから、私がミセスコンテストのグランプリになったことなど知らないまま離婚が成立しました。

 弁護士から離婚決定の連絡が来た時には、『これでやっと自由になれる』と大喜びしましたね。

 しばらくは独身生活を楽しんでいたのですが、クリスマスやお正月、バレンタインデーなどのイベントで、カップルや家族連れを見ると『やっぱり、素敵な男性がそばにいたらいいな』と思うようになったんです……。人間ってないものねだりの生き物ですね」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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