壊し屋任務で久々の悦楽セックス、忘れかけた重大任務!#4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-04-07 17:55
投稿日:2023-03-31 06:00

ザーメンを持ち帰れない! どうしよう…

――このまま動くよ。

 私の承諾を待たずして、彼は腰を前後させてきたんです。

――ああっ……くうっ!

 思わず悲鳴を上げました。私の腰を掴んだまま、彼がズンズンと乱打を浴びせてきたんです。エネルギッシュな穿(うが)ちに、私はあごを反らせて、歯を食いしばりました。

(どうしよう……。このまま射精されたら……)

 気が気ではありません。2台のカメラは回っているでしょうし、ICレコーダーも声を拾っている。でも、このままだとザーメンを持ち帰ることができない。

 私は窮地に立たされたんです。

 そんなことなど知るはずもなく、彼はなおもパワフルな連打を見舞ってきます。予想以上にタフでした。

(これなら2回は射精できる……?)

 私は貫かれる快楽の最中、ザーメン採取の方策を必死に考えたんです。体は正直です。ペニスが行き来するごとに女蜜があふれ、ニチャニチャ……とはしたない水音が響いていて……」

まさかの失速でチャンス到来

――大変なことになりましたね、続けてください。

「正常位で貫かれながらも、私は『ザーメンのゲット』を模索しました。ICレコーダーが回っているので、会話も続けなければなりません。

――ああんっ……Xさんっ、いいっ……!

――まだまだアソコが締まって来たよ。T子のエロマンコは最高だ。

 このまま射精に至ったらどうしよう……。どうしたらいい? そればかりが脳内を駆け巡りました。

 と、その時、思いがけないことが起こったんです。Xさんの腰づかいが次第にスローテンポになってきたと思ったら、唐突にペニスが引き抜かれたんです。

――えっ、どうしたの?

――ごめん、実は昨夜は仕事が立て込んで、あまり寝てなくて……。

 引き抜かれたペニスを見ると、なんとあれほど隆々とそそり立っていたペニスが、萎えているではありませんか。これはチャンスだと思いましたね。

 事前に用意したペペローションを垂らし、「じゃあ、手でヌイてあげる♥」と申し出たんです。

 ソープ嬢時代は、いわゆる『手コキ』のサービスもしていたので、これはラッキーだと積極的にサオや睾丸を刺激すると、

――ああ、極楽だ。

 彼は至福の表情で私に身を任せてくれたんです」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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