40代地下ドルの悲劇!夫と後輩ホステスの店内SEXに遭遇 #5

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-05-19 12:15
投稿日:2023-05-12 06:00

これまでのあらすじ

 17歳でアイドルデビューし、現在も地下アイドルとして活躍中のR美さん(43歳/バツ2独身・子供アリ)。ロングヘアにキュートな顔立ち、スリムな体型はとても40代で2人の息子を持つ母には見えない美しさだ。

 だが、彼女の半生には「男運の悪さ」が付きまとっていた。DV男、アル中男、浮気男――元カレはそろってダメンズばかり。

 しかし40代になった今、R美さんは年下の男性と恋に落ちている。相手は、地下アイドルのライブを開催しているライブハウスの店長Jさん(35歳/独身)だ。

 コロナの影響で、定期的にライブを行っていたライブハウスが潰れてしまい、困惑したタイミングでの出会いだったという。

最初の夫は、9歳上のバンドマン

 最初の夫は、9歳上のバンドマンだった。アイドルとしてデビューしたR美さんと彼が内密に付き合っていたところ、妊娠が発覚。事務所側は激怒したが、彼女は出産を決意。

「体調不良で活動休止」としてアイドルグループを抜け、22歳で男の子を産んだ。のちに夫は「アイドルを妊娠させた悪人」というレッテルを貼られ、ミュージシャンとしての将来を失った。

 酒に逃げる夫と離婚したのは息子が10カ月の時だ。R美さんは品川にある実家に戻り、生活のため、24歳から六本木の高級クラブのホステスとして働くようになる。元アイドルの肩書は、夜の世界でも大いに役立ったという。

次の恋人はクラブの黒服

 次の恋人は、R美さんが働くクラブの黒服Nさん(当時26歳/独身)だ。

 ホステスには「担当の黒服」がつき、売り上げアップのアドバイスや悩み事の相談など、公私にわたって支えてくれるのだが、2人は惹かれ合い、男女の関係となる。しかし、Nさんは次第に隠し持っていた本性を現すようになる。

 R美さんが売り上げを伸ばそうと懸命に接客をすると、あからさまに嫉妬の目を向けるようになったのだ。それどころか、「他の男に抱けないようにしてやる」とタバコの火をR美さんのうなじや背中に押しつけ、ひどい火傷を負わせた。今でも彼女の体には醜いケロイドが残っている。

交際宣言するも妊娠発覚

 そんなDV男でも、R美さんは別れられずにいた。

――二度と暴力は振るわないと約束する。だから一緒にいて欲しい。金を貯めたら、2人で小さな店を持とう。

 その言葉に、R美さんはほだされてしまう。

 30人のホステスがいる中でも、常にトップ5に入るのは、Nさんのアドバイスや励ましがあってこそ。R美さんにとって彼は無くてはならない存在。何よりも、こうして本音をぶつけ合えるのは、愛があるからだと。

 秘密の恋愛が店にバレても、Nさんは堂々と交際宣言をし、さらに売り上げアップを約束する2人だった。そんな中、R美さんは体調を崩し病院へ。結果、彼女は医師から妊娠を告げられた。

 R美さんの運命は――?

 前回までの話はコチラ→第1話第2話第3話第4話

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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