「鶏ハツのガーリック炒め」香ばしさと食感がたまらない

コクハク編集部
更新日:2019-07-19 16:09
投稿日:2019-06-19 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんにガッツリ系メニュー「鶏ハツのガーリック炒め」のレシピを教えていただきました。

パァーッと広がる香ばしさとカリッとした食感

 店長の金漢奎さんは、もともとソウルの洋食店でコックをしていた韓国人。料理界の人間国宝、寿司職人の小野二郎さんのドキュメントを見て感動し、日本に来たそうです。「友人から“すきやばし次郎”のドキュメントを見せられました。すぐに日本に渡り、東京の調理師学校に2年間通って和食を勉強しました。この店はオープンして3年目。いわゆる居酒屋です」

 お店は住宅街にあり、夕方6時には常連客が飲み始めます。皆さんのお目当ては、新鮮な刺し身だそう。

 この「鶏ハツのガーリック炒め」は、パンチが半端じゃないんです。テーブルに出された瞬間、香ばしい匂いがパァーッと広がって食欲を刺激します。

 調理のポイントは、①最初にハツを素揚げしていることと、②揚げニンニクを加えていることだ。

「ハツは炒める前に一度、素揚げにしています。炒めるだけだと、食べた時、どうしてもグニャッとしてしまうのです。揚げているから、食感がカリッとしているでしょ。それと、ガーリック炒めは、ガーリックパウダーを使えば十分なのですが、うちは揚げニンニクも加えています。だからパンチがあると思います」

 確かに、一度素揚げしているからハツの食感がバツグンです。軽く焦がしてあるから香ばしいんですね。揚げニンニクもバッチリ効いて、ニンニク好きには、たまらない一品。ちょっと濃いめのハイボールがピッタリです。

【材料】

・鶏ハツ 
・ニンニクの芽 
・揚げニンニク
・タカのつめ
・ガーリックパウダー
・塩
・ブラックペッパー
・ゴマ油
・醤油

【レシピ】

1. 鶏のハツを素揚げする。
2. タカのつめと揚げニンニクをフライパンに入れてゴマ油で炒める。風味を出す。
3. 素揚げした鶏のハツと、ニンニクの芽を加えて炒める。
4. 塩、ブラックペッパー、ガーリックパウダーを加える。
5. 最後に香りづけに醤油を数滴たらす。

本日のダンツマ達人…金漢奎さん

▽キム・ハンギュン
 1985年、韓国・光州生まれ。ソウルの洋食店でコックとして働いた後、東京の調理師学校で2年間、和食を学ぶ。

▼のぶ太郎
 新宿御苑前駅から徒歩5分。住宅街にある居酒屋。売りは、新鮮な刺し身。どのツマミも安くておいしくて、コスパがいいと、夕方から常連客が足を運ぶ店だ。
東京都新宿区新宿5―1―19 103
営業時間 夕方5時~朝5時
℡03・3353・6877

(日刊ゲンダイ2018年9月11日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


これぞ王道「ウイスキーチキン」甘辛で香ばしいテリヤキ味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・東銀座のフレンチビストロ「イバイア」の深味...
のどと胃腸に優しい紅白料理「カブと赤カブ ニンニク和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・代々木上原の「吉田風中国家庭料理ジーテン」...
誰が作っても失敗しない!「棒々鶏」は簡単&作り置き向き
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・代官山の煮込みダイニング「Choi.S」の...
「豆腐と玉ねぎのからし和え」自家製からしドレッシングで
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草の和食店「おにくのおすし 浅草店」の南...
「厚切りベーコンの酒粕漬け」あぶった香りだけでも飲める!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・月島の立ち飲みの割烹料理店「さかづき」の坂...
「マカポテサラダ」銀座の女性への心配りが込められた一品
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の和食とワインのお店「時喰み」の佐々木...
天日干しで甘さを引き出す「大根の醤油漬け」のひと手間
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・幡ケ谷にある「餃子の店 您好」の野坂由郎さ...
「チーズのカリカリ焼き」じっくり弱火でチーズを焼くだけ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷にある「小料理 百けん」の松﨑友江さん...
「ウナギと卵のオープンサンド」ふわとろでボリューム満点!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・水天宮のワイン酒場「富士屋本店 日本橋浜町...
これは反則ワザ!「ウニじゃがバター」でねっとり感を堪能
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のダイニングバー「麦酒屋るぷりん」の海...
【豆苗まるごと豚バラ鍋】ごま油はひと工夫で香味アップ!
 鍋のシーズン真っ盛り。市販の鍋スープもいいですが、いつも同じ味でちょっと飽きたなぁというときにおすすめの鍋を紹介します...
ぐっち夫婦 2020-02-13 15:20 フード
「キウイのカツレツ」キウイの“皮”が食感のアクセントになる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のフレンチレストラン「トキヤ」の飯...
「ニンジンとレーズンのクミン風味」シンプルな素材と香り
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・白銀高輪の中華料理店「蓮香」の小山内耕也さ...
「ミニトマトのナムル」漬けダレがトマトの甘味を引き立てる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・谷中の焼肉店「焼肉 炭聖」の許聖周さんに、...
スイーツ系おつまみ「黒豆クリームチーズ」で正月の箸休め
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「さかなとお酒 うぉんたな」...
「とこぶしの唐揚げ」間接的に火を入れてうま味を逃がさない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の土佐料理店「トサ ダイニング おきゃ...