見切り品で作る!激うま黄金比率の「かぶのナムル」2023.7.13(木)

コクハク編集部
更新日:2023-07-13 06:00
投稿日:2023-07-13 06:00

冬野菜のイメージがある「かぶ」ですが…

 お気に入りの焼き鳥と和食のお店で「かぶの浅漬け」が出てきました。店主いわく、「かぶって冬のイメージがありますでしょう? 今時分、市場に並ぶ夏蕪(なつかぶら)も柔らかくて、おいしいんですよ」。

 夏蕪とは、夏に収穫されるかぶのこと。冬野菜のイメージが強いかぶですが、夏も旬だとご存じでしょうか? 恥ずかしながら、40ウン年間生きて来て知りませんでした(食い意地が張っているくせに)。

 以来、スーパーで目につく機会が増えたかぶですが、運命の出逢いが……。

 キズものとして売られている、見切りの大袋を発見しました。葉や茎の部分はカットされ、9個の実が入って100円! 買わない選択肢はなーいー(笑)。

 というわけで、大汗をかきながら買ってきた「夏蕪」を使って、激うまな常備菜2品を作ります。

1. 黄金比率で作る「かぶのナムル」

 星の数ほどあるナムルのレシピのなかで、失敗知らずのお気に入りが2つ、ありまして。

 1つは爆速レシピクリエイターのおよねさんに教えてもらったピリ辛なナムル。食べごたえのある豆もやしを使う際はコチュジャンのアクセントがきいたピリ辛レシピで作るのがマイブームですが、今回は、もう1つのほう。

 東京・四谷三丁目のベルギービールのお店「Beer, etc.」(ビア エトセトラ)で教えてもらった、黄金比率で作るオーソドックスな味付けのナムルでまいります。

【材料】

・かぶ 5個(400g)

《ナムルのたれ》
・醤油 大さじ1
・ごま油 大さじ1
・ニンニクすりおろし 小さじ1
・鶏がらスープのもと 小さじ1
・白ごま 適量

【作り方】

1. かぶは皮をむき、2~3ミリ幅の半月切りにする。
2. ボウルに入れ、小さじ1(分量外)の塩をふりかけ、全体になじむようにし、10分ほど置く。
3. 水気を絞り、ナムルのたれが馴染むようにしっかりと混ぜ合わせる。

 計量スプーンさえあれば、失敗知らず。調味料は大さじ・小さじの「大大小小いずれも1の法則」で混ぜればオッケー。

 万能なナムルの味付けとして教わったのですが、「大大小小いずれも1の法則」と覚えておけば、どんな野菜でも何枚でも何本でも「作りやすい分量」でこしらると、味がきちんとキマります。

2. ほっこり味の「かぶのグラッセ」

「ナムル」と同時進行でもう一品、いっちゃいましょう。バイブルである飛田和緒さんの「常備菜2」(主婦と生活社)を参考にして作るグラッセは……。

 皮をむいてくし形に切ったかぶを、水とバターで15分ほどコトコトと煮る。竹串がすーっと通るぐらい柔らかくなったら、少々の塩で味を調えるだけ。

 シンプルな材料でかぶを切ったらあとは基本的には、ほったらかし。つやつやの見た目、ほんのりとしたバターの風味、ひと口で頬張るとかぶの優しいうまみが口中にジュワ~ッと広がります。

 ナムル同様、夏バテ気味でも食が進むこと間違いなし!

 いずれも冷蔵庫保存で日持ち3日ほど。1品でも常備菜が用意されていると心強いですよね、ほんとうに。

 夏蕪を知ったおかげでお得な見切り品に出逢い、「かぶの常備菜」というおつまみができました。 

 のど、鳴っていませんか?

(編集O)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


ボージョレに合う!はちみつが隠し味のコク旨♡カプレーゼ
 この時期が来ると、デパートやスーパーの食品売り場は(待ってました!? の)“ボージョレムード一色”になりますね♪ ぐっ...
ぐっち夫婦 2020-01-15 14:56 フード
「コンビーフのトマト煮」簡単&豪快調理なのに優しい味わい
伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「純米酒 三品」の稲原春香さんに...
「ホタテと春菊のワサビ和え」茹でずに焼くのが味の決め手
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は埼玉県・浦和の懐石料理「日に日に新」の木下泰司さ...
お肉を使わないからサッパリヘルシー「白いマーボー豆腐」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・小樽のロードレストラン「シルフィード」の...
「タコ、ジャガイモ、オリーブのサラダ アンチョビー風味」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・福島のフランス料理店「ミチノ・ル・トゥール...
「トマトとナスのラタトゥイユ」作り置きすれば何かと便利
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西荻窪の創作居酒屋「じんから」の堅谷博さん...
シンプルだからこそ素材にはこだって作りたい「ウフマヨ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真...
醤油が効いたキレのよさ…かえしを使った「そば屋の焼き鳥」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の「そば処 築地長生庵」の松本憲明さん...
玉ねぎとチーズの食感が食欲を誘う「セルベル・ド・カニュ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草のフレンチ「ガンゲット・ラ・シェーブル...
ぐっち家のド定番!ブロッコリーとクリチのごまおかか和え
 今回はぐっち夫婦が普段からよく作る「クリームチーズ」を使ったおつまみをご紹介します! クリームチーズというと、なんとな...
ぐっち夫婦 2019-11-17 20:32 フード
ひよこ豆の粉を使った「パジア」 おいしさの決め手は水加減
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂のアフリカ料理店「SAFARI」のワン...
「蒜泥白肉」豚バラ肉にニンニクをたっぷり絡めてがっつりと
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・三軒茶屋の「香辣里 (シャンラーリー)」の...
酸味と辛味でお酒がすすむ「イカとレタスのチョレギサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜の焼肉店「そうる肉食堂 承」の三原承達さんに...
干し貝柱のうま味がたっぷり「簡単おいしいシューマイ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「澤」の西澤一暢さんに、干し...
カリカリ&トローリ…自分好みに作れちゃう「自家製厚揚げ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の海鮮居酒屋「よしだ海岸」村瀬文吾さん...
定番のお鍋だけじゃもったいない「春菊のナムルとおひたし」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千駄ヶ谷の和食店「台楽おおた」の今井恵子さ...