【2023年人気記事】新宿立ちんぼ女性に異変…進む売春のフリーランス化

久留米あぽろ ライター・コラムニスト
更新日:2024-02-19 12:31
投稿日:2024-01-03 06:00
 あけましておめでとうございます。2023年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初公開日は同年6月14日。年齢や固有名詞等は公開時のままとなります。
 ※  ※  ※

立ちんぼと「ホス狂い」、「パパ活」の関わり

 東京最大級の歓楽街・新宿では、昔から街を歩く男性に対し、女性が性交渉を含む売春を目的に声かけを行う「立ちんぼ」が存在していました。

 立ちんぼの多くは風俗店に所属しにくい年配女性や、就労ビザを持っていないと思われる外国人女性たちでしたが、今新宿の立ちんぼエリアを歩いてみると、日本人、かつ見るからに若い女性が多いのです。

 景気の悪化とともに売春が横行するのは世の常ですが、そこにはどんな問題が潜んでいるのでしょうか。

  ◇  ◇  ◇

 今新宿に増えつつある若い日本人女性の多くには、いくつかの共通点があります。まず、その服装は「地雷系」または「量産型」といわれる若い女性に流行しているファッションの子がほとんど。ホストクラブに通う若い女性に好まれやすいファッションでもあります。

 新宿・歌舞伎町は日本でも有数のホスト街でもあり、4月27日には女性客に立ちんぼをするよう指示していたホストが逮捕されると共に、51人の立ちんぼ女性が検挙されました。

 ホストやスカウトから売春を指示されることもまた、歌舞伎町では昔からある風潮でしたが、昨今の売春方法は風俗店への所属ではなく、個人での立ちんぼに変化。長年業界に精通している関係者らの話に耳を傾けてみると、立ちんぼ女性の多くは、ホストやメンズアイドルへの「推し活」のために個人売春をし、数年前から横行する“パパ活”の存在が関わっているといいます。

女性にとっても男性客にとっても「コスパいい」と人気に…

 パパ活という言葉は2015年頃からメディアでも耳にするようになりました。若い女性が個人的なパトロンと愛人契約をしたり、売春行為を行うことで“お手当”をもらうのです。

 当初はマッチングアプリや合コンのような仕組みを利用し、パパなる男性と女性がマッチングしていました。しかし知名度の広がりとともに「パパ活攻略法」がまとめられたネット商材が多数生まれるように……。

 SNSではパパ活をする女子同士が情報交換をし、いい“狩り場”や損をしないための情報を入手しやすくなり、売春を行う女性たちの中に「個人で動いた方がコストパフォーマンスがいい」と考える人々が現れました。

「マッチングアプリに手数料を払うよりも、風俗店に仲介料を払うよりも、身ひとつで個人的に金額交渉をした方が、時間的にも手元に残る金額的にもパフォーマンスがいい」

 筆者も、Youtubeで立ちんぼを取材する動画内でそんな言葉を耳にしたことがあります。

 また立ちんぼを利用する男性客にとっても、風俗店より個人売春の方が都合がいいと考えるケースが存在するといいます。個人売春には店舗利用時のような明確な禁止ルールがなく、場合によっては男性客にとっても、より安い金額で売春サービスを受けられるというのです。

久留米あぽろ
記事一覧
ライター・コラムニスト
セクシャルウェルネス、ジェンダーなどに関心を持つライター・コラムニスト。女性向けの恋愛・婚活コラムの執筆、シナリオライターとしても活動。シズル感のある取材執筆も得意。日々気になるスポットに突撃し、個人的にレポートを溜め込んでいる。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


愛に性別は関係にゃい?草むらに消えた仲良し“にゃんたま”
 あれれれ?  にゃんたまω君がにゃんたまω君に乗っかってる!?  これってもしかして……ボーイズラヴ?...
夫婦双方が在宅ワーク…喧嘩やストレスを減らす3つのコツ
 リモートワークが続き、朝から晩まで夫婦が同じ家の中で一緒に過ごすことによるストレスを感じている人も少なくありません。 ...
コロナ鬱にならないように…自宅でストレス発散する方法4選
「いろんなことが不安要素になってきて、暗い気持ちになる……」  一向に収まらない新型コロナウイルス騒動。人と会わない...
我が子を可愛いと思えない…悩む母親への克服エピソード3つ
 子どもが可愛い!子どものためなら何でもできる!と語るお母さんの姿を見ると、“母は強し”と感じることはよくあります。しか...
マンションを購入したいと思ったら…どこで探せばいいの?
 マンションを購入したいと思ったら、何かと忙しいオトナ女子はどこで探すのがベストなのでしょうか。  マンション探し...
素敵!国宝級のふわふわ“にゃんたま”を惜しげもなくアピール
  チャームポイントを見せてください!のリクエストに 「ハイ♪ にゃんたまω!」と、気前よく見せてくれたにゃんたま君。 ...
外国では急増…外出自粛中にパートナーのDVから身を守る方法
 家にいる時間が長いと、同居のパートナーと顔を突き合わせる時間も増えます。相手とラブラブならばむしろ幸せに感じるかもし...
呪文で周囲と分断し過去を否定させる…優紀さんのケース#4
 ほとんどのモラハラ男は、彼女や妻にモラルを押し付けていることを自覚していません。 「これは恋愛相手にモラルが欠如して...
水でも保冷材でも改善されず…突然襲いかかる謎の火照り
 潜在的な患者も含めるとおよそ30〜60人にひとりの女性がかかると言われている甲状腺疾患。バセドウ病は、甲状腺機能が亢進...
汽笛が鳴ったらおやつ♪ 期待に満ちたワクワク“にゃんたま”
 ワクワクして尻尾が上がっちゃう♪  そろそろおやつの時間。  きょうは、おやつ待ちのにゃんたまω君にロッ...
画面越しでも…テレワーク中のオンライン会議でモテる方法!
 最近オンラインでの打ち合わせが増えてきました! 電車移動もなく、時間も有効活用できていいですよね。しかし、新たな出会い...
この人とのLINE交換は嫌…!上手な断り方&NG対処方法
 メールや電話よりも、LINEが主流の昨今。「LINE交換しよう」と、言われる機会も多いですよね。でも、相手によっては「...
恋愛運も女の色気もアップ! 華麗な大輪「ダリア」の飾り方
 この時期、どこのお花屋さんも年度末商戦で大忙しでございます。  猫店長「さぶちゃん」率いるワタクシのお花屋さんも...
無理は禁物…妊娠初期の辛い“つわり”におすすめの飲み物5選
 女性のライフスタイルが大きく変わる出来事の一つに妊娠があげられます。  その妊娠の初期に起こるのが「つわり」。妊娠に...
大漁満足&五穀豊穣のご利益?“にゃんたま”様に手を合わそう
 えびす様のご利益「大漁満足」と大黒様のご利益「五穀豊穣」を併せ持つような“にゃんたま様”に出逢いました。  あ...
ついサボっちゃう…在宅ワークの効率をUPさせる“3つのコツ”
 最近、テレワークやリモートワークという言葉をよく聞くようになりました。オフィスではなく自宅で仕事をすることは、自由であ...