キラキラが苦手なんだよ…田舎育ちの地味系40男が抱く劣等感

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-12-30 06:00
投稿日:2023-12-30 06:00

苦手ゆえ、活力も湧いてこない

「東京にいると、キラキラしたものがすごく近いじゃないですか。僕の地元ではあり得ないような情報量だから頭も疲れますね。

 若い頃はそういうものに憧れていたときもありましたけど、今ではコンプレックスのほうが強いです。

 って言っても、僕ももう40歳ですから、表面上は平然とした顔をしてそういう場にも行けるようになりましたけどね。

 内心では『やっぱり苦手だなぁ』、『早く家に帰りたいなぁ』ってデートをしながら考えています。

 都会へのコンプレックスがそのまま希美ちゃんへのコンプレックスになっているのも、自分で感じますね。

 だけど彼女の前で弱々しい面を見せたくないから、虚勢を張っているときも多いです」

 希美さんのインフルエンサー活動に対して、彼女が望むように協力できていないこともコウジさんにとってはコンプレックスだそう。

 しかしそもそもキラキラした生活や環境への苦手意識があることから、何かを勉強して希美さんの活動を支えるだけの活力も湧いてこないのだそうです。

幸せになんか絶対になれない

「希美ちゃんには申し訳ないけれど、僕と一緒にいても、希美ちゃんは飛躍できないと思いますね。

 だって、彼女が望むような写真ひとつ撮ってあげられないですから。

 まぁインフルエンサー活動は副業って聞いているから、そのうちに辞めるのかなって思いますけど。

 結婚とかそろそろ考えたいけれど、今、希美ちゃんと結婚をしても僕のコンプレックスが強まるだけで、幸せになんか絶対になれない。

 だから、もうちょっと時間をかけて、ふたりの仲を見極めていきたいですね。

 そうですねぇ…、希美ちゃんがインフルエンサー活動に飽きて、東京のキラキラしたものにも興味を持たなくなったら、そのときに初めて結婚を考えることができるのかもしれません。

 何年かかるのかなぁ…。希美ちゃんの年齢を考えると、あと5年くらいってところですかね?」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


ドアノブをゾーン分け…鬼嫁が夫に押し付けた“理不尽ルール”
 自粛生活が続く今、鬼嫁と暮らす夫のなかには、妻から突如として突きつけられた「理不尽なルール」に悩まされている人も出てき...
並木まき 2020-04-26 06:00 ラブ
コロナで逢えなくても…パートナーとの絆を深める4つの法則
 新型コロナが猛威をふるう中「パートナーや恋人と会えない」と不安に直面しているかたも多いでしょう。マメに連絡を取り、相手...
蒼井凜花 2020-04-25 06:00 ラブ
イケメンと仲良くなる方法♡“ほかと違う女”になるのがカギ!
 どうせなら、イケメンと仲良くしたい。なのに、イケメンは私とは仲良くしてくれない……。  イケメンは、女子を牽制するも...
ミクニシオリ 2020-04-24 06:00 ラブ
彼氏が突然音信不通に…! 考えられる8つの理由&対処方法
 彼氏との関係を深めるためには、何よりもコミュニケーションが大切! しかし、ある日突然、彼氏と音信不通になってしまう事態...
恋バナ調査隊 2020-04-23 06:45 ラブ
好印象を残すには? オンライン合コンでモテる4つの方法
 初対面同士の男女が集まる合コンですが、今のコロナ状況下で開催するのは感染リスクが高いため、最近ではZoomやLINEの...
田中絵音 2020-05-20 11:42 ラブ
理想の夫婦に!コミュニケーションの5つのポイント&NG行動
 あなたは、夫婦関係に悩みはありますか? 忙しい夫婦の中には、「最近、ちゃんと顔を合わせていない」という方もいるでしょう...
恋バナ調査隊 2020-04-21 06:00 ラブ
カップルの“コロナ破局”はなぜ起こる?3つの原因&改善策
 世はコロナ。数カ月前は予想もできなかったこの緊急事態ですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?「コロナ破局」「コロナ...
孔井嘉乃 2020-05-12 04:15 ラブ
これは恋愛ではないと一気に目が覚めた…優紀さんのケース#5
 半同棲状態だったのに、B男はそれきり優紀さんの前に姿を現さなくなりました。会いたいとメールすると、「弁護士に相談してA...
神田つばき 2020-04-20 06:00 ラブ
外出自粛で彼に会えない時こそ「メス力」で不安に打ち勝つ!
 ど本命の彼氏と付き合っています。  新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、一緒に遊んだり、予定していた旅行はキャ...
神崎メリ 2020-04-19 06:00 ラブ
イケメン揃い、追求する楽しさ…仮面ライダーに大人がハマる
 なにか夢中になれることや、熱中する趣味を持っている人って、すごく人生が楽しそうに見えます。「わたしにも、そういうものが...
大泉りか 2020-04-19 06:34 ラブ
離婚を回避せよ!夫婦喧嘩の仲直り方法5選&喧嘩の減らし方
「夫婦喧嘩は犬も食わない」と言いますが、確かに、夫婦喧嘩は周りから見ればとても滑稽なもの。「今回は譲れない!」なんて、意...
恋バナ調査隊 2020-05-12 04:17 ラブ
夫に理不尽な仕打ち…非常時にさらに“鬼化”する鬼嫁の実態
 鬼嫁の中には、非常時にさらなる鬼に変貌を遂げるタイプも存在するみたいです。魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得...
並木まき 2020-04-17 06:11 ラブ
浮気は当たり前じゃない! 一途男性6つの特徴&交際メリット
 浮気をする男性って、なぜか魅力的な人が多いもの。「辛い思いをするかも」と分かっていながら、ついついそんな男性に惹かれて...
恋バナ調査隊 2020-04-17 06:00 ラブ
タイプ別! 好きな人の前で素直になれない女性への解決策
 いざ好きな人を目の前にすると、なかなか素直になれなかったり、気持ちとは裏腹な行動を取ってしまう……そんな女性は多いでし...
恋バナ調査隊 2020-04-16 06:00 ラブ
恋愛したいのに…!好きな人ができない女性の特徴&対策法
「恋人がいない」という女性の中には、「ここ数年、好きな人すらできていない」という人もいるはずです。実は、好きな人ができな...
恋バナ調査隊 2020-04-15 06:00 ラブ
外出自粛でDVや虐待増加…エスカレートの理由を心理士に聞く
 新型コロナ問題は、家庭内にもさまざまな影を落としています。その一つが暴力です。  現在、日本よりも厳しく外出制限...
田中絵音 2020-04-14 06:23 ラブ