40代人妻探偵の性欲、不妊治療失敗で他の男にハニートラップを… #2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-01-05 13:08
投稿日:2023-12-29 06:00

これまでのあらすじ

 探偵事務所に所属する探偵・波子さん(仮名・48歳既婚/子供なし)は、5回にわたる不妊治療(体外受精)を受けたが、子供は授からず、探偵として第二の人生を始めた。

 ちなみに彼女は「元風俗嬢」という異色の経歴だ。

 探偵事務所の社長からはマンツーマンで、尾行や盗撮、盗聴などを指導してもらい、任務をこなしていたある日、思わぬ案件を打診された。

「波子さんは、対象者の男性と寝ることは可能ですか?」

「行為中の盗撮と盗聴をお願いしたいのですが」

 その問いを、波子さんは快諾した。不妊治療後、夫とは完全にセックスレスだったことも大きい。

 ターゲットの男性とは、別の調査員がマッチングアプリで接触し、「波子・主婦・Eカップ・色白和風顔(顔出しナシ)」波子さんとマッチングさせたという。

 久しぶりのセックスに波子さんの胸奥が湧き立った。失敗は許されない。彼女のハニートラップは成功するのか。

 気になる続きの前に、第1話はコチラからお読みいただけます。

元風俗嬢としてのプライドにかけて!

――探偵としての任務でターゲットの男性とセックスし、盗撮と盗聴をすることになった。詳細をお聞かせください。

「はい、社長からは『波子さんの顔写真は出していないけど、その美貌なら大丈夫』とのことで、背中を押された感じです。元風俗嬢としてのプライドにかけて、絶対に任務を成功させようと思ったんです。

 マッチングアプリ内でのチャットは別の工作員がある程度までやり取りし、途中から私にバトンタッチして、ターゲットの男性とのチャットを始めました。

 ターゲットの男性は達也さんと名乗る52歳の男性で、仕事はコンサルとのことです。ただ、マッチングアプリゆえ、どこまで本当かはわかりません。

お互いのプロフにドキドキ

 ちなみに「既婚者限定」のマッチングアプリで、やり取りは以下のようなものです。

――波子さん、やっぱりお会いするまで、顔写真の交換はダメですか?

 相手の男性とは、マッチングアプリ内のチャット欄でやりとりしていたものの、お互いの顔写真の交換はまだのようです。

――達也さん、ごめんなさい…だって既婚者のマッチングアプリでしょう? 万が一、夫にバレたら大変だもの。達也さんだって奥さまにバレたら困るわよね?

――確かに…そうだけど。

――達也さんのプロフィールを見て、すごくタイプだと感じたの。『身長177センチ、筋肉質、濃い顔、性格は温厚で決断力がある。趣味はマリンスポーツ。猫好き』だなんて素敵。

――僕もプロフを読んでビビッと来ましたよ。『身長162センチ、普通体型、Eカップ、性格は好奇心旺盛で行動的。趣味はドライブ、犬と猫を飼っていて、色白和風美人』なんて、ドキッとするな。

――お互いマッチングしたんだから、顔見せはデート当日までのお楽しみと言うことでね♡

デート前夜は興奮して…

 このような内容です。ただ、私はあくまでも任務として達也さんと寝るため、事前に彼の顔写真を入手していました。

 プロフィールにもあるとおり、濃い眉と二重の目が印象的な顔立ちです。

(この人とセックスするのね…)

 そう思うと、デート前夜は興奮してこっそり隠し持っていたピンクローターでオナニーしちゃったくらい」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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