パンティの奥が熱い…乳房、卵巣を失った40代主婦。男の誘いに抗えず#3

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-02-24 15:52
投稿日:2024-02-16 06:00

抱きしめられる幸福

――彼の優しさに救われますね。続けてください。

「シャワー後、私はパッド入りチューブトップをつけて、ベッドにもぐり込みました。白のレース使いのエレガントなデザインです。

――香織さん、可愛いよ。

 純也さんの逞しい腕に抱きしめられ、すごく幸せでした。

――胸は見せられないけれど、許して…。

 言いながら、私も彼に身を預けたんです。本当はもっと純也さん自身のことを聞きたかったんです…。例えば、私は夫と別居状態ですが、彼と奥さんとの仲はどうなんだろう? とか、金融業と言ってもどこに勤めているの? とか…。

男に抱かれることに飢えていた

 女性だったら、セックスする相手の背景はよく知っておきたいですよね?

 ただ、既婚者マッチングサイトの掲示板には『しょせん婚外恋愛。あれこれ聞きたがる女は捨てられる』とか、『不倫なんだから、まずは体の相性を確かめないとね』などと、セックスに重きをおく書き込みが多かったんです。

 私も面倒くさい女だと思われたくなかった…。何よりも、男性に抱かれることに飢えていたんです。

 ほんのいっときでもいい、女としての快楽に浸りたい…。ご理解いただけますか?」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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