年の差婚は“1億円プレーヤー”の特権に…婚活のプロが見た同世代婚の現場

コクハク編集部
更新日:2024-02-23 06:00
投稿日:2024-02-23 06:00

堂本剛や岩井勇気のような年の差婚は困難な時代に突入

 年の離れた若い女性と結婚したい――。結婚相談所には今も夢見る中年男性が訪れるそうだが、時代は変わったようだ。

 芸能界では、3月にSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)を退所すると発表した「KinKi Kids」の堂本剛(44)と、「ももいろクローバーZ」の百田夏菜子(29)の15歳差アイドル夫婦や、お笑いコンビ「ハライチ」の岩井勇気(37)とタレントの奥森皐月(19)の18歳差夫婦が話題になったが、市中では夫が1歳以上年上のカップル自体が激減しているという。

 厚生労働省の国民生活基礎調査によると、1970年(婚姻件数78万組)は、夫が年上のケースは79%だったが、2021年(同45万組)には56%に大きく減少。一方、同年齢の婚姻は10%(70年)→20%(21年)に上昇し、70年には全体の10%だった妻が年上のケースは、21年には27%に増えている。

 背景には女性の社会進出と日本経済の長期低迷、物価高などによる共働き世帯の増加とリンクしていると考えられるが、「マリーミー」代表で、婚活アドバイザーの植草美幸氏に婚活市場を踏まえ、掘り下げて解説してもらおう。

専業主婦が少ないからこそ

「今の現役世代の夫婦で、専業主婦の家庭はほとんどいなくなりました。結婚相談所にも、女性には家にいてほしいという男性や専業主婦希望の女性はほんのひと握り。そのため、所得も同水準である同世代のカップルが成立しやすい傾向にあります。会話も合うし、お互いの定年までのスケジュールも組みやすい。男性が年上でも、やはり1~3歳程度の同世代の範囲ですね」

 もっとも20代、30代前半でも専業主婦希望がいないわけではない。安定した経済基盤のある超年上男性を望む女性はいるというが…。

年収800万円~1000万円前半では魅力に乏しい

「男性が年上の超年の差を望む若い女性が条件にあげる年収は、1億円から2億円を稼ぐ経営者や開業医、または資産家です。年収800万円~1000万円前半の男性では、10歳以上年下の女性の多くは魅力を感じられないのです。

 その年収なら、将来有望な同世代や共稼ぎでも達成できる金額ですから、わざわざ中年男性を選ぶ必要はありません。年を重ねて、資産を築いてきた経歴を含めて尊敬し、超年上の男性を選ぶわけですから。令和の時代において、一般会社員の男性が10歳以上年下女性を条件にあげているケースでは、相当苦労されています」

 1億円プレーヤー以外は“対象外”という現実。もちろん、収入だけが理由ではないだろうが、キンキの剛や、ハライチの岩井も、がっぽり稼いでいそうではある。

経済力のあるチョイ年上女性が人気に…

 一方で、30~40代の女性が1歳から5歳ほど年下の男性と成婚するケースは珍しくなくなったという。男性側で「経済的に頼りがいのある女性が好き」と条件にあげる人が増えたからだ。

 前出の植草氏によると、デートでの会話や行先も含めて、グイグイ引っ張ってくれるリーダーシップのある女性は人気だという。

 結婚における常識は時を経て“男女逆転”。あなたの“半径3メートル”はどうですか?

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ラブ 新着一覧


ジワリと怖い…メシマズを指摘された妻の恐ろしい「ひと言」
「メシマズ」と呼ばれる女性たちには、面と向かって夫から料理について指摘をされると、激昂するタイプもいるようです。  意...
並木まき 2020-02-21 16:57 ラブ
大人の出会いの場所って? いつまでも素敵な恋をしていたい
 私は大人の女性と主張するみなさん。最近、“恋愛”してますか? 「恋愛したい」と思っていても、仕事にたび重なる残業、休日...
東城ゆず 2020-05-20 11:22 ラブ
結婚相手に一流を選んだつもりが…「三流の男」だった話3選
 一流の夫を選んだと思ったら、見事に三流の男だった…という苦い結婚生活を送っている女性もいるようです。  魑魅魍魎(ち...
並木まき 2020-02-21 16:54 ラブ
夫婦の愛も冷める…グータラ夫の奇行に嘆く妻たちの心の叫び
 大好きだった夫と結婚した妻たち。しかし同じ屋根の下で生活し、やがて子供も産まれると、日に日に気持ちが冷め始める……。そ...
インリン 2019-07-18 06:00 ラブ
会話スキルなしでもOK 「立ち飲み屋」は自然な出会いの宝庫
 出会いは欲しい。できるだけ自然に。もっと言えば運命を感じる形で……。  古今東西の人類の望みです。たとえ出会いを...
うかみ綾乃 2019-07-17 06:24 ラブ
これってセレブ?「電車に乗らない男」との結婚生活はアリか
 毎日通勤ラッシュの電車に乗って、仕事へ行くのは大変ですよね。休日も、人気のスポットへ電車で向かうには、どうしても混むし...
田中絵音 2019-07-16 14:51 ラブ
バツイチ女性が今モテる! 彼女たちに学ぶ“恋愛の極意”とは
 バツイチ女性は、スピード婚の人が多いです。バツイチ女性が再婚を切り出すと、「一度は失敗してるんだから、ちょっとは慎重に...
東城ゆず 2019-07-16 06:00 ラブ
離婚するべき? やめるべき? 離婚に踏み切るべき3つの理由
 今や3組に1組が離婚するとも言われているからか、離婚しようかどうしようかと迷う女性もかなり多いのです。けれど、いったい...
内藤みか 2019-07-15 06:00 ラブ
都合のいい女にならない! 逆手にとって恋愛を楽しむには?
 世の中的に「都合のいい女」の対義語は「本命の女」らしいのですが、でも、それって本当? と、疑問に思ってしまう私。本命だ...
リタ・トーコ 2019-07-14 06:00 ラブ
交際中の顔は演技…見栄っ張りな夫を間違えて選んだ妻の苦悩
 見栄っ張りな男と結婚してしまった女性は、苦労が絶えないのも実態です。 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意...
並木まき 2019-09-05 14:47 ラブ
悲劇はここから…夫のマザコンが発覚した摩訶不思議な瞬間
「私が結婚した男は、マザコンじゃないはず」と思っていても、入籍後に、まさかのマザコンが発覚するパターンもあるようです。 ...
並木まき 2019-07-13 06:00 ラブ
彼女にしたいと思う女性とは? 異性を落とす戦略的モテテク
「いい人と出会ったのに、2回目に繋がらない」「いつも遊びの関係で終わってしまう」  出会いはあるのに、好きな人はできる...
伊藤早紀 2019-07-13 06:00 ラブ
喧嘩で黙る男性の奥底で何が? その理由をパターン別に分析
 男女の喧嘩で女性が“話し合いたい”と思うと、男性が黙って何も言わなくなるケース、よくありますよね。これってなぜ起こると...
しめサバ子 2019-07-12 06:00 ラブ
レトロブームな今夏は「ゴールデン街」でニッチな出会いを♪
 コリドー街、恵比寿横丁――。都会では「ナンパ街」として名の知れるスポットもたくさんありますが、最近はどこもちょっと情報...
ミクニシオリ 2019-07-12 06:00 ラブ
男性の嫉妬サインに気づいたら? 嫉妬を解く“魔法の言葉”♡
 一見クールに見える男性でも、嫉妬のサインを無意識に出していることがあるって知っていますか? 男性の嫉妬を放っておくと、...
モテ女性に学ぶ 男性からほぼ100%プロポーズされる最強テク
 アラフィフのYさんは、デートをした男性から100%プロポーズされてしまうというすごい女性です。結婚し、人妻となった今で...
内藤みか 2019-12-11 06:00 ラブ