床下手の恋人はまるでトドのぬいぐるみ! 57歳モテ男が引いた貧乏くじ

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-03-16 06:00
投稿日:2024-03-16 06:00

マグロを超えてトド!

「いやぁ…、郁美があそこまで床下手だとは思わなかった。結婚歴が2回あるって聞いていたから、アッチのほうもそこそこの経験を積んでいるだろうと読んでいた僕が甘かったです。

 まるでマグロ。いや…、言ってはいけないけれどトド。僕は毎回、トドのぬいぐるみを抱いているような夜を過ごしているわけですよ。

 トトロだったら可愛いけれど、トドですからね。考えると悲惨でしょう?」

 ヒデナリさんにとって、恋人との肉体関係は「恋愛の真髄」とのこと。

 そのため、夜の生活がとことん合わない郁美さんとの関係については、今後どうすればいいのか悩みが深まっていると言います。

恋人を通じてできた人間関係に未練

「本当は、スグにでも別れたほうがいいと思うんですよ。

 でも、ちょうど僕らは今、付き合って3ヶ月くらいで、お互いの人間関係も交わり始めた段階だから、ちょっと厄介なんです。

 僕は郁美の男友達で気が合う人も見つけて、ふたりで飲みに行ったりもしていますから、そういう関係を築いてきたところで『はい、さよなら』っていうのも、よくないかなって気がするし。

 郁美は郁美で、もともとは僕の女友達だった子と気が合ったみたいで、今ではLINEを頻繁にやりとりしているみたいだし。

 周囲とはいい雰囲気になっているのに、僕らがここで別れちゃったら、まわりだって興醒めするでしょう?」

なんで恋人がほしいの?

 理屈だけなら「もうちょっとうまくやっていきたい」と考えていると話すヒデナリさん。しかし現実には「肌が合わないんだから、もうどうしようもないよね」と諦めていると話します。

「どうやって別れればいいのか…。僕らはもう大人だから、周囲の人間関係はこのままで、恋愛関係だけ終了にしたいけれど、そのためにはどうすればいいのか。

 ほら、このトシになると新しい友だちって出来にくいから、郁美の関係で広がった友人関係は僕にとって貴重なんです。

 それにしても、そもそも郁美は、肉体的なつながりを求めていないくせに、なぜ恋人が欲しいなんて思っていたのかも僕には理解不能です。

 マッチングアプリで相手を探しているくらいだから、そっちのほうだって求めているんだと思っていたのに。

 なんだかね、言っちゃいけないけど貧乏くじを引いてしまった気分ですよ」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


婚活アプリとお見合いパーティーを並行して痛感したこと
「結婚できるとは思っていなかった」「結婚願望がなかった」。そんな40歳オーバーの男女が結婚に至った経緯とは――。インタビ...
内埜さくら 2021-02-09 14:35 ラブ
大好きだったのに…彼氏に幻滅する6つの瞬間&対処方法
理想の相手と交際できたからといって、すべてが思い通りにいくとは限りません。時には、思いもよらない一面を見て幻滅してしまい...
恋バナ調査隊 2021-01-26 06:00 ラブ
ケンカの絶えない夫婦になる恐れも…「距離感」の相性とは
 人間関係を築く上でとても重要になってくる「距離感」。ここの価値観が合わないと、なかなか苦労することになります。距離感の...
七味さや 2021-01-25 06:00 ラブ
恋愛関係なのに即レスしないのはなぜ?男女の違いを徹底検証
 大好きな彼とやっと両思いになれた時、つい嬉しくて「いつも彼とつながっていたい」と、LINEをたくさん送ってしまうのが女...
恋バナ調査隊 2021-01-25 06:00 ラブ
彼は寂しくないの? 会えない時の不安を解消する5つの方法
「会えない時間が愛を育てる」なんて、恋愛の常套句がありますね。そうはわかっていても、実際彼に会えない時、不安な気持ちに苛...
孔井嘉乃 2021-01-24 06:00 ラブ
天使?小悪魔?“隠れ肉食系女子”の特徴&出会った時の接し方
「肉食系女子」や「草食系女子」という言葉は、誰でも聞いたことがありますよね。しかし最近、「隠れ肉食系女子」という新たなカ...
恋バナ調査隊 2021-01-23 06:00 ラブ
“モテるけどクズ”な男子を好きになる女子が言いがちなセリフ
 古今東西、モテる男子には理由があるもの。そして、モテる男子ばかり好きになってしまう女子にも、理由があるものです。あなた...
ミクニシオリ 2021-01-23 06:00 ラブ
彼氏と連絡が取れない…考えられる理由5つ&効果的な対処法
 いつも通りのデートを楽しんだはずなのに、その後急に彼氏と連絡が取れなくなったら、「何かあったのだろうか?」と心配になる...
恋バナ調査隊 2021-01-22 06:00 ラブ
本性はココに出る!付き合うべきではない男のLINE語尾3選
 LINEに表れるちょっとした“癖”に注目すると、送り主の本性が垣間見えるケースも少なくありません。少し気になっている男...
並木まき 2021-01-22 06:00 ラブ
LINEで告白を成功させる方法♡切り出し方やセリフも紹介
 好きな男性に告白するのは、誰でも勇気がいりますよね。そんな時にふと、「LINEで告白しちゃおうかな」と考える人も多いで...
恋バナ調査隊 2021-01-21 06:00 ラブ
婚活アプリで見つけた こじらせ中年男性3タイプの傾向と対策
 恋活・婚活アプリも多様化の時代。中高年が大勢登録しているところには、ややこじらせている男性の姿も。どんな感じのこじらせ...
内藤みか 2021-01-21 06:00 ラブ
シャイな女性とは?6つの特徴と恋愛を成就させる方法
 恋愛に対してまじめで、男性人気が高い「シャイな女性」。しかし、シャイな性格ゆえに好きな人ができてもアプローチできず、恋...
恋バナ調査隊 2021-01-20 06:00 ラブ
共通の話題がなくても大丈夫!カレの心をつかむ恋愛心理テク
 気になる人ともっと仲良くなるには「共通の話題」があるとグッとお近づきになれるのですが、どうも趣味も職種も違って盛り上が...
若林杏樹 2021-01-22 17:37 ラブ
不倫がバレて“二度としない男”と“また繰り返す男”の違いとは
 近ごろ、芸能ニュースで「4年ぶり2度目の不倫」などとスクープされているのは記憶に新しいかと思いますが、これは芸能人に限...
田中絵音 2021-01-19 06:00 ラブ
70歳の彼が「結婚?大反対!」の親を説得するためにしたこと
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男...
内埜さくら 2021-01-19 06:01 ラブ
彼氏に仕返ししたい! 効果的な方法6選&確認するべき気持ち
 好きな人と付き合いはじめたばかりの頃には、何をしていても楽しく、幸せに感じるもの。しかし、交際期間が長くなると構っても...
恋バナ調査隊 2021-01-18 06:00 ラブ