“おいしくない”ペットボトルワインが進化していた!アレンジもご紹介♡

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2024-03-27 06:00
投稿日:2024-03-27 06:00
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「WSET(level3)」を取得。皆さんにもっと手軽にワインを飲んでいただきたい、ただただその一心で、1000円台で買える“神旨”ワインをガチでご紹介します!

「ペットボトルワイン=おいしくない」の?

 まだワインのワの字も分からなかった20代の新人アナウンサー時代、家飲み用で初めて手にしたのは、スーパーやコンビニで買える激安のペットボトルワインでした(遠い昔の記憶が懐かしい…笑)。

 当時はなんとな~くおいしいなと思って飲んでいましたが、年齢とともにいろんなメーカーのワインと出会い、さまざまなワイン関係の資格を取得するうちに全く手に取ることがなくなったのであります…。

 悲しいかな、「ペットボトルワイン=おいしくない」みたいなイメージがなきにしもあらず。ですが、どことなく後ろ向きなイメージのペットボトルワインも、かなりの進化を遂げているのです!

 今回スーパーで購入したのは、メルシャンの『おいしい酸化防止剤無添加ワイン まろやか』(720ml 税込613円)

 2003年の発売以来、累計2億本を販売する、皆さんもよく見かけるであろう“お馴染みの1本”です。

進化のカギは「ハイバリアペットボトル」

 味わう前に少しだけ、マメ知識を。

 ペットボトルワインの進化の大きなカギとなったのは、ワインの品質劣化を大幅に軽減できる「ハイバリアペットボトル」の登場でした。

 ワイン用ハイバリアペットボトルは2010年、メルシャン、キリンビール、三菱ケミカル(当時は三菱樹脂)の3社が共同で開発し、一般的なペットボトルに比べて酸素で約10倍、炭酸ガスで約7倍、水蒸気で約5倍のバリア性能がある超超超優れものなんです!

 メルシャンの『おいしい酸化防止剤無添加ワイン』シリーズもハイバリアペットボトルが使われていて、私がよく飲んでいたあの頃の味わいからどれほど進化したのか。

 では、15年越しでいざ実飲!

味わいは、中口より甘口かな?

 うーん、、、なかなかの“ジュース感”です。

 ブドウの皮からくる渋みはほぼ感じられず、酸味もかなり穏やか。表記は「中口」とありますが、個人的には「甘口」に近いかなぁ。

 このコラムで紹介しているワインたちが持つ果実以外の香り(花、乳製品、香辛料など)はほとんどなく、良くも悪くもブドウ由来のフレーバーが支配しています。

 果実そのままの旨味とコクは、ハイバリアペットボトルだからこそキープできていて、グラスボトルワインにあるような酸化した感じは一切なく、ほんっとうにフレッシュ!

 多くのワイン初心者はすこぶる受け入れやすい味わいだと感じます(だから若かりし頃はあんなによく飲んでいたんだな~。。)

 ただ、今の私のようなワインラバーや、ステーキに合うようなタンニンしっかり系フルボディがお好きな方にはイマイチ物足りない感も否めない…。

物足りない場合はワインカクテルを試して

 そこでぜひ試していただきたいのが、お値段高めのワインではなかなかできないワインカクテルです!

 市野瀬的黄金比率は「ワイン:オレンジジュースorグレープフルーツジュース=6:4」。

 グラスにワインと好みのジュースを注ぎ、氷と一緒によく混ぜるだけ。春の時期なら生の苺を切って加えてみても、さらにフルーティーになりgood♪

かち割りや微発泡のアレンジもgood

 もしくは、氷をたっぷり入れたグラスにワインを注ぐだけの「かち割りワイン」も大アリ。

 あとはワインを注いだグラスに炭酸水を少~し加え、爽やかな「微発泡ワイン」に仕立てたら、あまりワインが得意でない方でもおいしく飲めるかと♪

 ペットボトルはガラス製に比べて軽く、輸送エネルギーも低減され、さらには環境にもやさしいハイバリアペットボトルのワインです。

 お財布にも環境にもエコなこちらの1本を、様々な楽しみ方で今一度ご賞味ください♪

 ※本文内のワイン価格等は著者購入時のデータとなります。

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


「中華風冷ややっこ」みじん切りにしたニラとミントをのせて
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・四谷三丁目の中華料理店「南方中華料理 南三...
1人用小鍋で作る「チゲ鍋」 ピリ辛の魚介と豆腐をつまむ至福
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんに、1...
簡単で失敗なし!おうちで作るデリ風ごぼうサラダ☆副菜にも
 なかなか落ち着く様子の見られない新型コロナ。まだまだ在宅勤務の日が多いのではないでしょうか? マンネリ化してきたごはん...
ぐっち夫婦 2020-09-27 11:53 フード
ざくっと盛る「アボカドとアーモンドのピリ辛ポテトサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のドイツ料理が楽しめるワインバー「ワイ...
定番「ポテトサラダ」でも一味違う…ゴロゴロお肉のお得感
伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「純米酒 三品」の稲原春香さんに...
インド気分で「ショウガパクラ」冷えたビールとの相性は完璧
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・経堂のインド料理店「ガラムマサラ」のハサン...
懐かしい風味…シーフードミックスで作る「フィッシュカツ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・長堀橋「和旬 撫子」の卜部吉恵さんに、冷凍...
フライパン1個で作れる定番「メークインのフライドポテト」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「ルヴァン・エ・ラ・ヴィアン...
「シシトウの肉巻き」大人も子供も間違いなく好きな味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は青森県・青森市のイタリアン「リンチェ」の滝沢英哲...
「タルトフランベ」王道トッピングで味わうアルザス風ピザ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草橋のビストロ「ジョンティ」の斎藤光さん...
「イカとオクラの生姜醤油和え」お酒とご飯とおそばにも合う
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の寿司の名店「銀座 すし延」の伊東純司...
「真鯛のかしら酒蒸しポン酢」フライパンで5分の料亭の味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町の和食料理店「いわ瀬」の望月洋介さん...
「豆のサラダ」イタリアンの前菜に…時間を置くほど風味がUP
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は青森県・青森市のイタリアン「リンチェ」の滝沢英哲...
「鳥モモ肉塩麹バター焼き」健康志向のお手軽フレンチつまみ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「ルヴァン・エ・ラ・ヴィアン...
栄養士が伝授! きつ~い「残暑バテ」を予防する時短レシピ
「残暑バテが続いて食欲がない」「体がダルくて重い」――。そんな悩みを抱える方が増えがちなこの時期。体のメカニズムを知り、...
梅干しと和えた「豚しゃぶ」 ハチミツ漬けで夏の疲れ解消!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は埼玉県・浦和の懐石料理「日に日に新」の木下泰司さ...