スマホレンズを股間に向けられたネトナン師、恐怖のSEXから起死回生#5

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-04-05 06:00
投稿日:2024-04-05 06:00

彼女が鏡プレイを好むワケ

 杏奈さんは崩れ落ちそうになるひざを踏んばり、洗面台に爪を立てました。叩くほどに、膣肉がギュッとペニスを締め上げてきます。

 僕はこの時、彼女が鏡プレイを好むことを知ったんです。

(間接照明は肌を美しく見せるし、セックスしている自身のあられもない姿を目の当たりにできる。それが彼女にとって、女としての自信に繋がれば…)

 もう必死でした。結局その日は、バックで2発決めて、彼女は満足げです。

 女って結局いつまでも男を奮い立たせたい、興奮させたい生き物なんですね。

 その後、杏奈さんとは定期的に逢うようになりました。セックス中、何かの拍子で勃起が萎えないよう、彼女と逢う日はバリフ20mg(レビトラのジェネリック)を服用しています。

 1錠約150円でコスパが良く、食事の影響が少ないのもいいですね」

最初に出会った超肉食人妻とも

――続けてください。

「杏奈さんとは上手に付き合っていて、娘の情報も教えてくれる仲となりました。お互い月に一度は血液検査をして、感染症にも気をつけています。その他にもネトナン師として、新規開拓は続行中です。

 そうそう、最初に出会った理子さん(仮名・44歳主婦/子供アリ)とも月2ペースで逢っています。タクシーでフェラチオをし、ジャグジーでは潜望鏡をしてくれた彼女です。

 そういえば、最初にネトナン師になると決めた時、理子さんのフェラ顔を僕はタクシー内で撮影していたんですよね(笑)。今になって思い出しました。

会社経営者兼ネトナン師として人生を謳歌

 理子さんは『ピルを飲んでるから中出ししても大丈夫』と言ってくれましたが、杏奈さん以外の女性とはコンドームをつけています。

 杏奈さんの尻ビンタをして興奮する自分がいて…。サイトのプロフィールの欄に『尻ビンタに萌えます』と書いたら、『バックからハメられて、思いっきりお尻をぶってほしい』という人妻からのアプローチもあり、けっこう自信がつきましたね。

 一時は恐怖に陥りましたが、何とか窮地を脱しました。

 それにしても、マサヤさんというネトナン師のロールモデルがいて本当に良かった。元々はバツイチで、現在は妻の実家ではマスオさん状態。家庭でも居場所のない僕でしたが、しばらくは会社経営者兼ネトナン師として人生を楽しもうと思います」

 さまざまなコンプレックスや孤独感、窮状を乗り越え、人生を謳歌するジンさん。『大切な娘には決してバレないよう、人生を楽しみます!』と言った笑顔が印象的だった。

(了)

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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