「肉は赤ワイン」の誤解!水餃子に合う“コスパ最強”デイリーワインはこれ

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2024-06-19 06:00
投稿日:2024-06-19 06:00
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「WSET(level3)」を取得。
 皆さんにもっと手軽にワインを飲んでいただきたい、ただただその一心で、1000円台で買える“神旨”ワインをガチでご紹介します!

水餃子は断然「白ワイン」!

 アツアツもっちりの皮からジュワ~っと溢れ出す肉汁がたまらない水餃子。ビールやサワーと一緒にいただくのが定番かもしれませんが、個人的に水餃子はワインとの相性にまさるものはないと自負しておりますっ!

 この発見をアナタ様にもお裾分けしたい♡ と思い、今回は口の中でおいしさが何倍にも広がる最強の「水餃子×ワイン」のペアリングをご紹介します♪

「水餃子」って…中身はお肉だから白ワインよりも赤ワインの方が合うかも? と思われがちですが、実は断然「白ワイン」なんですよ!

 なぜか。

 赤ワインを合わせてしまうと、水餃子の“命”である肉汁と皮の旨味が、赤ワインのタンニン(渋味)で流されちゃうのでNG

 水餃子の持ち味である、肉の旨味が凝縮された肉汁とモチモチした皮の両方のおいしさを引き立ててくれるのは、おだやかな酸味と爽やかな果実味をもつワイン。つまり、赤ワイン以外がベストです!!

コスパ最強のデイリーワインを発見

 そんなことを考えながら久々に「北野エース」に足を運んでみると…

 ありましたありました! 「サクラワインアワード」(全審査員が女性で開催されるワインの大会)にて2021年に金賞を受賞した『CLAUDE VAL』(税込1265円)

 フランスのラングドック・ルーション地方の白ブドウ6種類(グルナッシュ・ブラン、ヴェルメンティーノ、ソーヴィニヨン・ブランなど)を混合して造られた白ワインです。

 しかも!!!

 生産者であるポール・マスはこれまで数々の名誉ある賞を獲得している敏腕で、ワインラバーの間では広く認知されている造り手。『高品質であると同時に低価格』にこだわったワイン造りをしている(まさにこのコラムのテーマ!!!)歴史あるワイナリーから生み出された1本です。

(シュウマイに合うワインはこちら→)シュウマイにビール? いいえ「ロゼワイン」です♪

気になる味わいは…

 グラスに注ぐと、キラキラと清澄度(せいちょうど)美しい濃いめのレモンイエロー。ラングドック・ルーション地方の温暖な気候で、太陽の光をたっぷり浴びながら育ってきたブドウたちの様子が目に浮かびます♡

 香りはグレープフルーツやレモンなどの柑橘系と、洋梨や青リンゴなどの木なり果実、そして少し温度が上がってきたときにスワリング(グラスをくるくる回す)するとゆっくり広がってくるおだやかなハチミツの香り。

 この香りに導かれるように一口含むと、丸みのあるやさしい酸味と若干甘みが残る爽やかな果実味。ガッツリ辛口ではなく“やや辛口”で、少し時間を置くと出てくるライチなどパッションフルーツ系のジューシーなフレイバーも多少もちながら、全体的にスッキリと飲めるコスパ最強のデイリーワインです。

スッキリでフレッシュな味わいと好相性

 水餃子は焼き餃子と違い、焼いていない分、素材そのものの味わいや食感が魅力なので、これらを邪魔せず旨味に寄り添う「スッキリ・フレッシュ」なこのワインがイチオシ!

 柑橘系の爽やかさが肉汁の旨味を引き立て、ほのかな果実の甘みが皮のもっちり食感とベストマッチします。

 これまで水餃子をビールやサワーと合わせてきたアナタ様も、ぜひ一度、この白ワインに合わせてみてください!

 いつもより水餃子を口に運ぶ回数が増えちゃうハズです♪

 ※本文内のワイン価格等は著者購入時のデータとなります。

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


5分炊くだけでほっこり「水ナスのぬか漬けと桜エビの煮物」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は埼玉県・浦和の懐石料理「日に日に新」の木下泰司さ...
「かすべのレモンソース」ひと手間で軟骨がぐっと柔らかく
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・小樽のロードレストラン「シルフィード」の...
朝仕込んでおけば夜は焼くだけ「鶏モモ肉のソテー香草風味」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・福島のフランス料理店「ミチノ・ル・トゥール...
コンビニのサラダチキンでお手軽ヘルシー「蒸し鶏のマリネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西荻窪の創作居酒屋「じんから」の堅谷博さん...
お手軽な「ムサカ」 クミンシードでエキゾチックな味わいに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真...
“かえし醤油”の風味がお酒にピッタリ「そば屋のお新香」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地のそば屋「そば処 築地長生庵」の松本憲...
おもてなし料理にもなる「コンビーフのリエット仕立て」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草のフレンチ「ガンゲット・ラ・シェーブル...
冷凍でもOK! 網で焼くだけで美味しく簡単な「焼き甘エビ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福井市の寿司屋「昌冨ずし」の楠さんにエビが主役の...
「焼きなすとアボカドのタルタル」夏バテ防止にも効果アリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフランス料理店「サロン・ド・テ アン...
お酢を使わないから野菜が甘い「トマトとタマネギのサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂のアフリカ料理店「SAFARI」のワン...
いつもの冷ややっこが焼き肉のタレで大変身「辛いやっこ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜の焼肉店「そうる肉食堂 承」の三原承達さんに...
生青唐辛子の風味でお酒が進む 中国・湖南料理「咸鮮辣」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・三軒茶屋の「香辣里 (シャンラーリー)」の...
余り野菜がごちそうに「季節の野菜とベーコンのキッシュ風」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「澤」の西澤一暢さんに、野菜...
まるでフォアグラのようなコクとうまみの「半生鶏レバー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の海鮮居酒屋「よしだ海岸」村瀬文吾さん...
「アスパラの肉巻き」今が旬の食材でおいしく疲労回復を
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千駄ヶ谷の和食店「台楽おおた」の今井恵子さ...
薄切りだから駄菓子感覚でサクサク食べられる「レバカツ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祐天寺のもつ焼き店「ばん」の小杉潔さんに、...