サレ妻“夫婦円満”偽装のリベンジ不倫を実行!手始めは出張ホストと… #2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-08-23 12:51
投稿日:2024-08-16 06:00

いよいよプロのホストによるサービスがスタート

――段取りが万全ですね。続けてください。

「シズル君がシャワーを浴び、歯磨きを終えた後、私は彼の指示でベッドにうつぶせになったんです。バスローブの下にランジェリーは着けていません。どうせ脱がされちゃうし、下着のラインが肌に残っていたら白けちゃいますものね。

 どのようなことをされたいかは、予約の時点で伝えていました。『現実を忘れたい・優しく抱きしめられたい・オイルマッサージからセクシーなサービスをして、思いっきり気持ちよくなりたい』漠然としていますが、確かそんな感じで書いたと思います。

 プロのホストなら、どこまで私のリクエストに寄り添ってくれるか、彼を試すようなニュアンスも滲ませたんです。

体がほぐれていく

――部屋、少し暗くしますね。

 彼は枕元のタッチパネルを操作し、照明を絞りました。BGMは穏やかなジャズピアノが流れています。

――ええ、お願い。

 私は湿った吐息をつきました。彼は黒のトランクス姿でしたが、鏡ごしに見る筋肉質な体がセクシーで…。爽やかな風貌とのギャップにやられちゃった感じ(笑)。やや暗くなっても、筋肉の盛り上がりはバッチリ拝めます。

――奈緒子さん…どの辺りが凝っていますか?

 その声で、私の鼓動はさらに高鳴りました。

――肩や背中が凝っているかしら…。

――バスローブ…上のほうだけ、脱がせますね。

 彼は優しく私の腕を取り、バスローブを腕から取り去っていったんです。

――きれいな背中ですね…シルクみたいだ。

――ふふ、リップサービスでも嬉しい。

――僕は、嘘は言いません。オイルはリラックス効果のあるラベンダーと緊張をほぐすゼラニウムを配合しました。始めますね。

 彼はオイルを手のひらで温めると、肩からゆっくりと背骨に沿って手をすべらせてきたんです。

――いい香り…ああ、気持ちいい…。

 絶妙な力加減と温かな手の感触に、思わず声が漏れてしまって…。凝り固まった筋肉が揉みこまれるたび、体がほぐれていくのが分かりました。

――力加減は大丈夫ですか? 痛かったら言ってくださいね。

――ええ…上手よ。気持ちいい。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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