憧れの有名女優の夫を寝取った女性の“驚きの理由”とは…#2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2019-08-26 06:00
投稿日:2019-08-26 06:00

頭の中では彼の妻を思いながら…

――その後は、どのようなセックスになっていったんですか?

「私は目をつむって腰を前後に振り立てました。だって、目を開くとご主人の顔が見えるじゃないですか。私はペニスが挿入されている物理的な心地よさと同時に、脳裏には美咲さんと性器をこすり合わせたり、乳房を吸いあっている光景を思い描いていました。腰を激しく前後させると、クリトリスがいい具合にこすれるんです。もうたまらなくなって、乳房をぶるぶる跳ねさせながら、我を忘れて腰を躍らせました。『ああ、イキそう』と私があえぐと、『イッテごらん』って彼も下から突き上げてくるんです。

 頭の中では彼の妻を思いながらセックスしていることなど、彼はみじんも感じなかったでしょう。そのうちに、絶頂の兆しが訪れました。太腿が小刻みに震え、全身が汗びっしょりになり、結合部から熱い塊が今にも爆ぜそうになって……。イク直前、私は彼に『このまま中に射精(だし)てーーッ!』と叫んでいました。ピルを飲んでいたので妊娠の心配はありません。美咲さんも膣奥で受けとめたであろう彼のザーメンを、私も欲しかったんです。直後、膣奥にドクン、ドクンと激しい脈動を感じ、彼が射精したことを察しました」

――凄まじいセックスでしたが、その後は?

「体の相性も良かったので、時々、こっそり逢うようになったんです。私には不倫をしているというよりも、あくまでも『大ファンである女優・美咲さんと間接的にエッチをしている』という悦びのほう勝りました」

――美咲さんを裏切っているという罪悪感は?

 この質問に、邦子さんはしばし視線を落として考え込みました。

「……美咲さんが知ったら、きっと悲しむでしょうね……ただ、肉体はペニスに反応しても、心にいるのはあくまでも美咲さん。美咲さんは憧れの女性なんです」

 そう形のいい唇を噛みしめた邦子さん。しかし、逢瀬を重ねていくうちに、予想外のことが起こったのです。(続きは次回)

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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