絶えない芸能人の不倫報道。なぜ人は“禁断の恋”をするのか?「背徳感やスリルではない」専門家が読み解く

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-06-06 06:00
投稿日:2025-06-06 06:00
 ワイドショーの定番、それは芸能人の不倫騒動。謝罪会見に活動休止──愛に溺れた代償はあまりにも重い。世間が「不倫=絶対悪」と決めつけるなかで、それでも、人はなぜその扉を開けてしまうのか。

 禁じられた恋に身を投じる不倫の背景を、それぞれのケースからCA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持ち、数々の人間模様を見てきた蒼井凜花が読み解いていく。

不倫のウラにあるものとは

 世間がざわつく有名人の不倫報道。その裏には、けっして他人事とは言いきれない「欲望」がひそんでいます。つい最近も、女優・永野芽郁さんと俳優・田中圭さんの密会が週刊誌を賑わせました。SNSでは「裏切り」「ショック」といった声が飛びかい、当人以上に周囲が傷ついているのではとさえ思えます。

 では、人はなぜ不倫をしてしまうのでしょうか。私は六本木の元クラブママとして、また、現在は作家として「男女の性愛、心と体の機微」に触れ、描き続け、人知れず悩む男女の声に耳を傾けております。

 そのなかで強く感じるのは、「不倫」とは単なる背徳やスリルの問題ではなく「心のすき間」に触れたとき、人はふと踏みこえてしまうのだ、ということです。

【読まれています】永野芽郁を「異常に叩く」人へ。不倫は絶対ダメ、でも…矛盾を生きている現代の既婚者たち

「自分がするなんて思わなかった」

 結婚とは、法的契約であると同時に、「この人と人生をともにする」と決めた信頼関係でもあります。しかし、長く続くパートナーシップのなかで、必ずしも愛情や性が一致したまま続くとは限りません。

 育児、仕事、親の介護、経済的な問題…日々の暮らしの中で、体も精神も疲弊していく夫婦が少なくないのです。そのようなとき、ふとした出会いが、心を揺らすことがあります。

「自分をちゃんと見てくれる人がいた」
「女として、男として扱ってもらえた」
「若かったころの自分を取り戻した気がした」
「忘れていたときめきを感じた」

 不倫に走る人たちの多くは、そんな言葉を口にします。決して相手のパートナーを傷つけようとか、家庭を壊したいという意図で始めるわけではありません。むしろ「不倫など、自分がするなんて思わなかった」と戸惑いながら、いつの間にか心と体を許してしまっていたというケースが大半なのです。

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


夫の不倫を「やらかし」ネタにした妻と去っていった相手女性
 H美さんの言葉に、一同の男女が感心しています。(前回の話はこちら) 「やっぱりなぁ。さすが心が広いというか、腹の...
うかみ綾乃 2020-07-29 06:00 ラブ
婚活女子必見! 再婚願望が強いバツイチ男性を見分ける方法
 初婚の婚活女子なら、その多くが「結婚相手はなるべく初婚がいい」と言います。まあ、そう思う気持ちはよくわかります。ただ、...
田中絵音 2020-07-29 06:00 ラブ
男性に好感を持たれる色気の出し方8選♡ 逆効果なNG行動も
 色気のある女性は同性から見ても、とても魅力的で憧れる存在。でも、「色気を出したい!」と思っても、どうすれば良いか悩んで...
恋バナ調査隊 2020-07-29 06:00 ラブ
彼氏に浮気させないための5つの方法! 浮気する男性心理は?
 あなたは過去に、男性に浮気をされた経験がありますか? 裏切られた苦しみを一度でも味わうと、相手が変わったとしても「また...
リタ・トーコ 2020-07-28 06:00 ラブ
バツイチ女性がモテる!?5つの理由&モテるためのポイント
 一昔前とは違って、現代では離婚は珍しいことではありません。周りから後ろ指を差されたり、肩身が狭い思いをすることもないで...
恋バナ調査隊 2020-07-28 06:00 ラブ
繰り返し何度も…意中のカレに好きになってもらう究極の方法
 仲が良くて気が合う片思い中の男性がいたとします。しかし、カレから見て自分が恋愛対象外だったらツライですよね。このまま動...
若林杏樹 2020-07-27 06:00 ラブ
同棲が別れのきっかけに…参考にしたい失敗例&成功するコツ
 同棲を始める時には、誰だって幸せな生活をイメージするものです。中には、結婚前提で同棲をスタートさせる人もいるでしょう。...
恋バナ調査隊 2020-07-27 06:00 ラブ
夫は不信感が募るばかり…虚言癖のある“嘘つき鬼嫁”の実態
 虚言癖のある鬼嫁との暮らしは、夫から平穏な生活を奪うようです。嘘つきな妻に対し「もはや完全に信頼を失ってしまった」と口...
並木まき 2020-07-26 06:00 ラブ
社会的地位の高い男にビビビ!“スペック格差”恋愛㊙成就テク
 メリ様こんにちは! いつもSNSやブログ、そして、何度も本をリピ読みさせていただいております! 私もひとつご相談をさせ...
神崎メリ 2020-07-26 06:00 ラブ
恋愛あるある!男女の価値観の違い8選&壁を乗り越える方法
 日本における離婚の大きな原因が「価値観の違い」というのは、有名な話。でも、個人の価値観という前に、そもそも性別による価...
同棲で結婚が遠のいたアラサー女子…男が逃げ出した実態とは
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。結婚を考えている相手とは期限を決めたりして一緒に住んでみることをおすすめして...
山崎世美子 2020-07-25 06:00 ラブ
心の傷に応急処置!「離婚断捨離」をして環境を変えてみよう
 幸せだった挙式の写真、もらったプレゼント、一緒に選んだ家具家電。新婚当時はキラキラと輝いていた思い出の品々も、離婚が決...
七味さや 2020-07-24 06:00 ラブ
結婚前に同棲しておくべき? メリット&ルール決めのヒント
 彼氏がいる人の中には、結婚を意識している人もいるでしょう。そんな人の中には、結婚前に同棲するかどうか、悩んでいる人もい...
恋バナ調査隊 2020-07-24 06:00 ラブ
あなたの“色気アピール”や“自分語り”は恋に逆効果なんです
 男性の気を引きたくて、ついついアピールしすぎてしまうことはありませんか? 実は、多くの女性が”アピりすぎ”で自爆してい...
内藤みか 2020-07-23 06:00 ラブ
男性から告白されたい♡ 好きな人に告白してもらう方法10選
 できることなら、男性から告白してほしいと思うのが女性の本音。しかし、なかなか思うようにはいかないのが「恋愛」ですよね。...
恋バナ調査隊 2020-07-23 06:00 ラブ
「やられた」を「やらかし」に…夫の不倫を応援した妻の思惑
 定期的に世間を賑わせる有名人の不倫劇。  この劇の嫌なところは、登場人物全員が「やられた」人間扱いされていること...
うかみ綾乃 2020-07-29 05:15 ラブ