更新日:2025-07-10 12:43
投稿日:2025-07-04 11:50
デート気分の会食後に届いたメッセージ
苦しさは、ついに日常にも影を落とした。翻訳のミスが増え、クライアントからのクレームも増えた。
(このままじゃ、私が壊れてしまう…)
久々の予約は、1カ月後。樹里さんはあえてホテルを取らず、ウミガメやサメが泳ぐアクアリウムが売りのムード満点のレストランを選んだ。
「デート気分で、彼の素の姿を見たかったんです」
食事は滞りなく進み、彼はにこやかに会話をし、料理をかいがいしく取り分けてくれたという。しかし、その帰りに届いた彼からの一通のメッセージが、一瞬にして夢想を打ち砕いた。
「先ほどは、ありがとうございました。今日のレストラン、プライベートでも使わせてもらいますね。またご指名お待ちしています」
樹里さんはあぜんとした。
(私と行った店に、他の誰かと行くの?)
(わざわざそれを伝える必要がある?)
胸に広がったのは怒りでも嫉妬でもなく、失望と落胆だった。
夢から覚めた…でも後悔はしていない
「それを読んだ瞬間、スッと目が覚めました。あれほど恋しかったのに、急にどうでもよくなったんです。嫉妬や憎しみよりも、失望って女を冷めさせるんだと、彼のプロ意識のなさに乾いた笑みがこぼれました」
樹里さんは今、セナくんとの時間を「一瞬の流れ星のようなきらめきだった」と笑う。
「最後は残念でしたが、女風に通ったこと自体は、少しも後悔していません。あの時間があったからこそ、女としての自信を取り戻せたし、これまで目を背けていた自分の欲や弱さにも気づけました」
女性が恋に落ちるのは、孤独や寂しさを埋めたい気持ちが大きい。
触れてほしい、求められたい、愛されたい――。
女風は、そんな女の孤独や心の奥底を映しだし、そっと満たしてくれる救いの場所なのかもしれない。
ラブ 新着一覧
好きな男性に告白するのは、誰でも勇気がいりますよね。そんな時にふと、「LINEで告白しちゃおうかな」と考える人も多いで...
恋活・婚活アプリも多様化の時代。中高年が大勢登録しているところには、ややこじらせている男性の姿も。どんな感じのこじらせ...
恋愛に対してまじめで、男性人気が高い「シャイな女性」。しかし、シャイな性格ゆえに好きな人ができてもアプローチできず、恋...
気になる人ともっと仲良くなるには「共通の話題」があるとグッとお近づきになれるのですが、どうも趣味も職種も違って盛り上が...
近ごろ、芸能ニュースで「4年ぶり2度目の不倫」などとスクープされているのは記憶に新しいかと思いますが、これは芸能人に限...
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男...
好きな人と付き合いはじめたばかりの頃には、何をしていても楽しく、幸せに感じるもの。しかし、交際期間が長くなると構っても...
私のパートナー、自分に関心を持ってくれていないかも……そう感じた経験はありますか? 離婚の原因は元パートナーの無関心が...
シリーズでお送りしている、地方別男女の性格や特徴&恋愛傾向! 今回は、九州出身の女性についてリサーチしました。九州は、...
気になる男性とせっかくLINEを交換したのに、全然会話が続かなくて困っていませんか? 何回送ってもそっけない返事や同じ...
恋人といちゃいちゃする時間は、とても幸せな時間です。どんなに付き合いが長くなっても、日々のいちゃいちゃタイムがあれば、マ...
男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。身も心もボロボロの時に何かのキッカケで知りあった相手。その出会いで一時的に元...
女性にとって、彼氏からの不意打ちのキスは驚きながらも嬉しいものです。しかし、時には「なぜこのタイミングで?」なんて思う...
シリーズでお送りしている、地方別男女の性格や特徴&恋愛傾向! 今回は、九州出身の男性についてご紹介します。九州は、福岡...
結婚の挨拶は、人生の中でも特に緊張するイベントですよね。どんな服装をしたらいいの? 会話は? 手土産は? と、疑問と不...
首都圏は再び緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出の自粛が呼びかけられています。そんななかでも、マッチングアプリで知り...