「あんぱん」六原永輔=永六輔の“言葉”に違和感が…。いせたくや(大森元貴)らの記憶力も凄すぎる

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2025-08-13 18:06
投稿日:2025-08-13 18:06

第20週「見上げてごらん夜の星を」#98

 のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)は互いに隠していたことを打ち明け、新たに前を向く。それから7年の歳月が流れ――、未だ漫画家として売れる気配のない嵩。

 そんなある日、いせたくや(大森元貴)が独特な雰囲気の六原永輔(藤堂日向)を連れて柳井家にやって来る。2人は嵩にミュージカルの舞台美術を手がけてほしいという。自信がないと弱腰の嵩だったが、のぶに「たっすいがーはいかん」と背中を押され、翌日稽古場を訪ねる。

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【本日のツボ】

月日は流れ……7年後

 ※※以下、ネタバレあります※※

 またまたすっ飛ばしの術で7年が経ちました。そうなってくると、あのヤムおじさん(阿部サダヲ)が気になります。東京のどこかでツボを抱えて歩いていたというヤムさん、もうとんでもないじじいになっているのではないでしょうか。再々登場があるのか、そっちのほうが気になります。

 7年経って、のぶと嵩の家にはテレビがやってきたようですが、当時、テレビはとんでもなく高かったはず。月賦で買ったとは言っていましたが、テレビを買うより、家の中にトイレがある物件に引っ越すほうが先だと思うのですが…。

 久々に登場の蘭子(河合優実)はまだお向かいの2階にいるのでしょうか。メイコ(原菜乃華)たちもどこで暮らしているんだか。

 代わり映えしない大人たち。それにくらべてメイコの子どもたちは確実に成長しています。子どもたちの成長に、かろうじて7年の月日が経過したことが認識できます。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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