『あんぱん』のぶ、山に登って「ボケー!」は“征服欲”の成せる業か? アンパンマンの原型がついに爆誕

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2025-08-23 12:30
投稿日:2025-08-23 12:30

第20週「手のひらを太陽に」#105

 のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の別居生活が続く中、登美子(松嶋菜々子)から嵩の名前の由来を聞いたのぶは、ひとり山へ向かう。力強い足取りで頂上まで登り、大自然の息吹を感じながら嵩を思うのぶ。一方、嵩は久しぶりに漫画を描こうと紙を取り出す。

 のぶの言葉が脳裏に甦り、たちまち没頭して鉛筆を動かす嵩。そんな嵩のもとに久しぶりに帰ったのぶは、自分は何者にもなれなかったと、秘めていた思いを吐露する。

【こちらもどうぞ】「あんぱん」羽多子らの“あの言葉”にあんぐり…のぶも感動してる場合か。落語家の年齢も気になる

【本日のツボ】

羽多子、御免代に帰っていなかったのか!  

 ※※以下、ネタバレあります※※

「のぶと嵩の別居生活は思いのほか長く続きました」とナレーション。ですが、次のシーンではのぶと羽多子と登美子が喫茶店で話をしていました。どうやら羽多子、あれ以来、東京にいるということのようです。

 蘭子(河合優実)の部屋にはのぶが居候中なのでメイコの家にでもいるのでしょうか。てっきり、コン太(櫻井健人)と一緒に帰って、「たまご食堂」開店へ向けて、お手伝いでもしているのかと思っていたので、ちょっと驚きでした。

 登美子から嵩の名前の由来が「嵩山」だと聞き、山に登ろうというのぶの発想はよくわかりませんが、嵩を征服してやる、という征服欲の成せる業!? などということは…。頂上で、「♪ぼくらはみんな生きている~」と歌ったかと思ったら、「たかし~」「ボケー」と大声で叫ぶのぶ。

 こちらとしては、ホステスさんたちにモテモテの嵩にやきもちを焼いたのぶが勝手に怒っているだけ、としか見えませんでしたが、のぶはのぶなりにいろいろと溜まっていたようです。

桧山珠美
記事一覧
TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


紅白も話題…欅坂46の平手友梨奈はなぜ女から熱烈に愛される?
 異彩を放ちながらも独特の世界観で人気を博するアイドルといえば、欅坂46の平手友梨奈(18)。女性アイドル群雄割拠の時代...
こじらぶ 2020-05-25 11:14 エンタメ
童貞っていいかも♡ 演技派・前野朋哉と斎藤工に妄想恋愛!
 甘美な欲望に貪欲かつ忠実なオトナ女子に、オススメの作品を紹介するコクハク発のエンタメ情報です。今回は、「魔法少年☆ワイ...
“隠れビッチ”佐久間由衣から学ぶ「最狂ヒロイン」の〇と×
 甘美な欲望に貪欲かつ忠実なオトナ女子に、オススメの作品を紹介するコクハク発のエンタメ情報です。今回は、清楚なルックスで...
EXILE町田啓太の素顔に迫る「もう29歳」の真意と14の質問
 役者道をまい進中の劇団EXILE・町田啓太さん(29)の1st写真集『BASIC』(光文社)が、11月20日にリリース...
ブサカワな実写版「生理ちゃん」も観るほどに親近感がわく!
 甘美な欲望に貪欲かつ忠実なオトナ女子に、オススメの作品を紹介する「コクハク」発のエンタメ情報です! さ~て、今回は?(...
結婚は愛か経済力か?「不実な女と官能詩人」で考察してみる
 甘美な欲望に貪欲かつ忠実なオトナ女子に、オススメの作品を紹介する「コクハク」発のエンタメ情報です!
期待どおり! 「108」は松尾スズキ節炸裂のR18禁コメディー
 甘美な欲望に貪欲かつ忠実なオトナ女子にオススメの作品を紹介します。今回は絶賛公開中の松尾スズキ氏最新作です!
小栗旬主演「人間失格」が描くデカダンスと女優3人の“艶技”
 甘美な欲望に貪欲かつ忠実なオトナ女子にオススメの作品を毎回紹介しています!
路線図を見て萌える 「腐鉄子」が楽しめる濃い演劇は超満員
 鉄子とは、鉄道好きな女子のこと。腐女子とは、BL好きな女子のこと。そしてこの2つの趣味が”合体”したのが腐鉄子という存...
内藤みか 2019-05-09 06:00 エンタメ
名脇役 故・佐々木すみ江さんが演じた“もう一つの母親像”
 さる2月17日、肺炎のため亡くなった女優・佐々木すみ江さんをしのんで、4月13日(土)から19日(金)まで東京都中野区...