自分で皮下注射も…採卵手術前日までにやるべき3つのこと

西史織 卵子凍結コンシェルジュ
更新日:2023-01-26 21:14
投稿日:2019-10-20 06:00

採卵当日は絶飲絶食であの内診台へ…

 採卵当日、朝起きてからは絶飲絶食。予約時間の10分前にはクリニックに到着するようにとの指示でした。

 到着後、受付を済ませ、ベッドに案内されると手術用の患者着に着替えます。

 時間になると、手術室へ。手術台は普段の検診の際に乗るおなじみの内診台で、麻酔を点滴されるとすぐに意識が遠いていきます……。

 次に目を覚ましたときにはベッドの上でした。生理痛のようなズーンとした痛みを下腹部に感じ、頭は朦朧としています。

卵子を無事凍結!

 しばらくすると医師が来て、採れた卵子の個数を教えてくれました。12個を採卵、うち凍結できたのは成熟した10個。採卵した卵子から凍結できる卵子は成熟卵子のみのため、基本的には未成熟や過熟のものは破棄となってしまいます。

 採卵の成功率は年齢が関係しており、20代などで採卵すれば成熟卵子として9割ほど凍結できるといわれていますが、30代後半になると成熟卵子の確率はぐんと下がるようです。「卵子凍結をするなら若いに越したことはない」という医師の言葉は確率論からきているのですね。

 手術は無事に30分ほどで終わり、その後はそのまましばらく寝かせてもらいました。ところが、1時間後ぐらいに起きると気分が悪くなり吐き気が……。麻酔が体に合わなかったようです。

 気分が落ち着くまで再び寝かせてもらい、お昼すぎに帰宅しました。

 医者からは採卵をした当日は運動などはせず、安静に過ごすこと。そして、入浴はシャワーのみと言われました。

 帰宅後、お腹の痛みはほとんど無かったので休憩を取りつつ仕事をしていましたが、気分が良くない状態が続きました。

採卵日の仕事は入れないほうがベター

 採卵後の体調には個人差があります。すぐに仕事に行く方もいるようですが、不安な方は念の為、予定を入れないことをおすすめします。デスクワークは大丈夫かもしれませんが、外回りや人と会う予定は避ける方が無難だと思います。

 ようやく、卵子凍結の一連の流れを終えることができました! もともと10個以上の凍結を希望していたので、10個凍結できたことは十分満足です。

 将来への安心材料となりました。

 もちろん、将来的に結婚して自然妊娠することを希望していますが、もし万が一、自然妊娠ができなかったら……。

 あるいは1人目は自然妊娠できても、2人目3人目ができなかった時に、今回採った卵子が役立ってくれることを期待しています。

 次回に続きます。

西史織
記事一覧
卵子凍結コンシェルジュ
金融業界で営業、IT業界で事業開発に従事後、27歳のときに将来のことを考え卵子凍結をする。その経験から、女性のライフステージと仕事の両立についてをライフテーマに活動。妊活をしている方や卵子凍結をしたい方へ向けたクリニック検索サイト「婦人科ラボ
」を運営。Xでの情報発信や、日刊ゲンダイ、日経xWOMANでの執筆も行う。

ライフスタイル 新着一覧


脱ボトルなるか「詰め替えそのまま」の実力 2022.9.25(日)
 ずっと気になっているけれど、値段がネックとなって購入するのを躊躇していたものが、コレ。「詰め替えそのまま」です。シャン...
デキる大人が警告! 自信のない人が直すべきは“時間の浪費癖”
 自信がつくためには、あとどのくらい頑張ればいいんだろう? 最近そんなことをよく考えます。時間がかかるのは分かっているの...
実家が「結婚」にうるさくなったらどうする?  取るべき対処法
 ある程度の年齢になっても独身だと、周りから「結婚は?」と聞かれることが増えますよね。特に、うるさく言ってくるのが実家の...
悪霊退散にゃ!“たまたま”の強いまなざしに幽霊もタジタジ?
 きょうは、見えないナニかを察知し、警戒するにゃんたま君。  猫には当たり前のように見えているらしいです……幽霊が...
貴重品を守る“ジッパークリップ”の使い勝手 2022.9.21(水)
 最近、通勤時にリュックを背負っている人多いですよね。パソコンなど重いモノを入れても片手持ちの鞄よりは身体への負担が軽く...
高額初期投資でも損なし!? リピート続出のスーパートレニア
 決して愚痴ではないですよ。愚痴ではないし、仕入れたものが完売するわけでもないのですが、まあ、お商売というものは難しいで...
OL時代はお弁当タイムがつらかった…自分を守るためのルールを
 仕事でたまたま、数時間一緒に過ごした人。年に数回しか会わない、他社の人。友達の友達。絶妙な距離感の人と会話をする時、ど...
行きたくなくてもいいじゃない! 同窓会の上手な断り方5選
 数年に一度届く、同窓会のお便り。でも「懐かしい!」と歓喜する人ばかりではないんです。「あんまり行きたくないんだけどな…...
涼しくなると寂しくなるにゃ…“たまたま”の夏休みの思い出
 きょうは、にゃんたま君に夏休みの思い出を聞きました。  友達と毎日、探検ごっこにプロレス、昆虫採集をしていたそう...
今時「(*^^)v」ってどうよ…おばさん感MAXのドン引きLINE3選
 何気ないLINEの文面から「おばさん感」が漂ってしまうケースは少なくありません。若い子たちが作り上げる可愛い文章を目に...
自問、自問、自問!「人間力を磨く」習慣化で人生変わるかも
 この連載では、これまでにたくさんの記事を「〇〇な人の特徴」とか「〇〇な人への対処法」などのタイトルで書いてきました。皆...
「パワハラ上司」特徴5つ&対処法 職場にいたら我慢しないで
 職場には、年齢も性格もさまざまな人が働いています。誰にだって、苦手な上司もいれば、嫌いな同僚もいるでしょう。しかし、中...
パワースポット真鶴・琴ヶ浜で癒しの休日 2022.9.15(木)
 先日、会社の先輩から青春18きっぷをいただいたので、電車の旅に出かけました。  青春18きっぷとはJR全線の普通...
ヅラ柄と白“たまたま”に萌え♡悩殺ポーズの個性派にゃんたま
 きょうは、強烈な個性でニャンタマニアをじわじわ虜にする、にゃんたま君にロックオン。  悩ましいポーズ、磨きのかか...
「敬老の日と賀寿の祝い」ジィジとバァバにどんな花を贈る?
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋さん、神奈川のカントリー風情たっぷりの立地にあるせいか、お客様はいわゆる“昔のお坊ちゃま...
「チェオ(CEO)!?」田舎の親と都会の娘、ギャップ痛感LINE
 田舎から東京に出てきて数年経つと、嫌でも都会に染まってしまうものです。でも、都会での生活の中、突然届く実家の親とのLI...