がんで子宮を全摘したアラフォー独身女が最優先していること

コクリコ 編集者
更新日:2019-12-27 18:51
投稿日:2019-12-03 06:00
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひとりで受けました。誰にも頼れず、心の内側にずっと不安を抱えながらがんと闘うのはとてもつらいこと。なぜ私が……と思う気持ちと向き合って、そして不確かな情報に惑わされないように、私の体験がお役に立てれば幸いです。

「ご飯は自炊」は自分が自分にかけた呪縛

【Note.30】

 手術と長い入院で免疫力が低下していたので、術後しばらくはすぐに風邪を引いたり、体調を崩したりもしましたが、1年も経つとすっかり元気になりました。更年期障害もあるし、尿意も薄く、リンパ浮腫もちょっと出ているので元通りとはいきませんが、8割くらいは回復した感じです。7㎏痩せた体重も戻りました。

 がんになってから以前と変わったことは、「無理なことや嫌いなことはしない」「苦手な人とはできるだけ関わらない」「疲れたら横になる」「お腹が空いた時に(食材の制限などが少なからずあるとはいえ)我慢せずに食べる」「したい(行きたい)と思ったらすぐする(行く)」ということ。

 とにかく頑張り過ぎてしまう、我慢し過ぎてしまう自分を改める、ということです。

「わがままに生きる」を実践

「ご飯は自炊しなきゃ!」と思って遅く帰っても作っていましたが、これは自分が自分にかけた呪縛。「あー疲れた、買って(食べて)帰ろう」と気楽に考えられるようになりました。

 しっかり者のA型長女が苦手とする、「わがままに生きる」を実践しています。そして、今したいと思ったことは絶対に今するようになりました。

「人生100年だから、まだあとでもいいよね」という人もいますが、誰もが100歳まで生きられるとは限りません。病気になっちゃうかもしれないし、いつ事故に遭うかもわかりません。自分だけでなく、大切な人もそうなる可能性があります。

 大切なのは“今”で、今を生きることを楽しむようになりました。観たい映画があれば仕事を休んでも観に行き、旅行に行きたければ旅行に行きます。病気になってから、すべてにおいて優先順位をつけやすくなりました。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


犬を飼いたいと思ったら…救える命があることも知ってほしい
 近ごろは空前のペットブームですね。「犬って可愛いなぁ」と思う人も多いのではないでしょうか。散歩をさせている犬をみれば「...
小さな優しさが呼んだ奇跡…ワタクシは花のチカラを信じます
 死ぬまでにしたいことはなんですか――? そんなことを突然聞かれても、どれだけの方が答えられるのでしょうか。  あ...
大人のストレス発散方法5つ! イライラ社会をどう生き抜く?
 日々、ストレスを感じることは多くあります。仕事や人間関係でどうにもならないことに遭遇すると、やきもきしてしまいますよね...
愛しいあの子を待ち伏せ…気品あふれる白い“にゃんたま”王子
 きょうは、幸せの白いにゃんたまω。  綿アメみたいにふわっと品性あるにゃんたまなので、「白にゃんたま王子」と名付...
身近な人の変化に気づいて 認知症の兆候が疑われる3つのこと
 身近な人の変化に「認知症かも……」と疑いたくなることはありませんか? 認知症が社会的な話題となり、「もしかして」と思う...
ストレス発散や美肌にも…キックボクシングで女性の悩み解決
 働き方改革で残業が少なくなりアフター5(ファイブ)を楽しむ時間の余裕ができた今日この頃。早く帰っても何をしたらいいのか...
いよいよ子宮全摘へ 入院女子が涙した必須&便利グッズ17選
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
暑い日はずっとシエスタ…大事な“にゃんたま”を冷やす後ろ姿
 暑い日をどう過ごすか。  きょうは「夏だって毛皮を纏ってるぜ!」のにゃんたま君の知恵を拝見しましょう。  ...
ピルでツルツル肌に? 知っておきたい8つのメリットと危険性
 ピル連載も4回目。第1回目の「日本はピル後進国!『ピル=避妊』の考え方は遅れています」でも少し触れましたが、今回は、ピ...
勤務時間が長い! “自分しかできない仕事”をゼロにする方法
 定時上がりは憧れるけど、いつも勤務時間内に処理しきれず残業――。当然、プライベートの時間はカット。1日1時間の残業で、...
不妊症大国ニッポン…卵子凍結で産みたい人が産める社会へ
 子供を産みたい人がちゃんと産めるような社会にしたい。不妊治療で悲しむ人をゼロにしたい。これが私の願いであり、目標です。...
ワンオペ育児の日本と違う…台湾の妻が悩む“親戚の過干渉”
 国や地域によって、育児にまつわる文化の違いは様々ですよね。日本では日々忙しく過ごしているワンオペ育児ママが沢山いらっし...
「サボテン」には感情が? あなたの優しい言葉がトゲを抜く
「スマホをやりながら寝るのって絶対に睡眠妨害されてますよ。」  最近ワタクシの体メンテナンスをしてくださる方から言...
高級タワーマンションのラウンジで自撮りをする女の一生
 最近、たまたま都内の最高ランクのタワーマンションに行く機会が数回あったのですが、そこで2人組の美しい女性がラウンジのソ...
去勢手術は3日後…にゃんたま記念撮影でモフモフとお別れ
 これぞ! 鈴カステラ! 出来立てホヤホヤの美味しそうなにゃんたま!  食べちゃいたくなる、愛おしいにゃんたまω!...
猛暑の夏…健康な高齢者でも熱中症予防を“家族ですべき”理由
 介護士をしていた経験をもとにライターをしています。筆者はこれまで、認知症の症状や認知症を発症した時の具体的なケアについ...