ついつい雑になりがち? 意外と知らない“正しい洗顔”の方法

藤田裕美 美容師・ヘアメイク
更新日:2019-12-06 06:00
投稿日:2019-12-06 06:00
 洗顔は当たり前に毎日すると思います。歯を磨いたり髪をとかしたりするのと同じで、何げない日常の一部になっていますよね。ではどのようにして顔を洗っていますか? 朝は? 夜は? 普通に洗っているという方が多そうです。
 では、普通ってなんでしょう……? 実は朝晩の洗顔の仕方とその後のスキンケアでだいぶお肌が変わってくるんです。

夜のお手入れはクレンジングもしっかり! 保湿もたっぷり!

朝晩の洗顔は同じじゃない(写真:iStock)
朝晩の洗顔は同じじゃない (写真:iStock)

 夜の洗顔は1日の中で受けたダメージ(メイクやホコリや外気の汚れや皮脂、汗など)を取り除き、お肌を清潔にするためです。夜のバスタイムにクレンジングでメイクを落とし、その後に洗顔という方が多いかと思います。(帰宅してすぐメイクを落とす方は、バスタイムまでの保湿をしっかり忘れずに)

 湯船で温まることで毛穴が開きやすくなり、奥に溜まった汚れや角質が浮いてきて取れやすくなります。クレンジングをする場合は、クレンジング→湯船→シャンプー→体洗浄→湯船→洗顔の順番がお勧めです。顔にシャンプー剤が残ってしまったりしないように、しっかり毛穴が開き切ったところで最後に洗顔をしましょう。

クレンジングと洗顔の正しい方法

たっぷりの濃密な泡が理想(写真:iStock)
たっぷりの濃密な泡が理想 (写真:iStock)

クレンジング

 油分が多く使われているコスメは洗顔料だけでは落としきれません。メイクの度合いや使っているものに合わせたり自分の肌質に合ったクレンジグ剤でしっかり落としましょう。時間の経ったメイクは肌の上で酸化が始まっているので、必ずその日の汚れはその日のうちに。

 目元や唇の濃いメイクは先に落とします、ポイントリムーバーを使うのも○。乾いた手でクルクルと全体を内側から外に向かってメイクを馴染ませます。ぬるま湯で優しくすすぎます。拭き取りタイプのものは刺激が強過ぎるので注意が必要です。

洗顔

 自分のタイプに合った洗顔料を手のひらで泡立てます。できるだけ濃密な泡が理想です。肌をゴシゴシ擦るのではなく、たっぷりの泡で優しく包みながら洗います。首までしっかり、皮脂がたまりやすい小鼻やTゾーンは念入りに。そしてすすぎは必ずぬるま湯で! 熱いお湯だと必要以上に油分を取りすぎてしまうことがありますし、肌への負担も大きいです。

 そしてついついやってしまうのがシャワーを直接顔に当てること! もちろん楽です、早いです。でもシャワーの水圧は強いため、肌には大きな負担となってしまうのです。面倒でも手で最低20回以上は流しましょう。

 特に洗顔料が残りやすい生え際やフェイスラインは慎重に。すすぎの時にはぬるま湯にして、手でたくさん流すようにしてください。それだけでじゅうぶんお肌は応えてくれます。清潔なタオルでおさえるように水気を取ることも大事です。洗顔後の素早い保湿も忘れずに!

朝の洗顔は1日の始まり、気持ちよくスタートしよう!

朝の洗顔どうしてる?(写真:iStock)
朝の洗顔どうしてる? (写真:iStock)

 夜しっかり洗顔していれば朝の洗顔料は必要ないのか。お湯だけでいいのか、もしくはコットンで水クレンジングのものでもいいのか。美肌作りにはどれが正解なのか? 一度は悩んだことがあると思います。

 洗顔料を使うと必要以上に皮脂を取りすぎてしまい、乾燥してカサカサしてしまうイメージがありますが、実は寝ている間の汗や皮脂、昨晩に付けたスキンケアのクリームの酸化などで意外と汚れているんです。ゴシゴシせずに、優しめの洗顔料を泡立て、表面を洗ってあげることをおススメします。

 特に夏場やオイリースキンの人は洗顔料を使って余分な皮脂を落としましょう。夜も朝も汚れがしっかり落ちた肌には、その後のスキンケアがたくさん入りやすくなっています!

 夜と同様、ぬるま湯でじゅうぶんくらいの回数で流すことも忘れずに。どうしても乾燥が気になる人はコットンにたっぷりのクレンジングローションで優しくおさえるのもいいでしょう。

丁寧な洗顔はキレイへの近道

丁寧な洗顔でクリアなお肌に(写真:iStock)
丁寧な洗顔でクリアなお肌に (写真:iStock)

 今回はクレンジングと洗顔のお話でした。意外とササっと終わらせている人も多いと思います。まずはお肌の状態を正しいやり方でキレイにする! そしてクリアなお肌にスキンケアをして、メイクをする。土台の部分をしっかりやればキレイの近道になります。ぜひ試してみてくださいね。

藤田裕美
記事一覧
美容師・ヘアメイク
都内のサロンに勤務後フリーのヘアースタイリストに転向。メディア等のヘアーメイク、講師などの活動。2014年恵比寿にプライベートトータルビューティーサロンを設立。美容師免許保持。
http://starlier.jp/

ビューティー 新着一覧


黒髪が似合う人は永遠の憧れ…自分はムリ?しっくりこない時の処方箋
 黒髪が綺麗に映えるアンニュイな印象の女性、憧れてしまいますよね。そんな女性にはいくつか共通点があります。今回は黒髪が似...
40代寒さ対策に使える“下半身のあいつ”…レギンスとスパッツの違いは?
 肌寒くなってきたこの頃、足元も冷えてきますよね! 秋冬の冷たい足元に活躍するのが、レギンスとスパッツです。でも、「そも...
ネット通販たとえ安価でも1着だって失敗したくない! 守るべき5つの鉄則
 なかなか自分の時間がとれない40代女性に人気なのが、洋服のネット通販ですが、届いた洋服が紹介されていたものと違いすぎて...
ハードルは低く!40代から10年後に差がつく「ついで美容」ポイント3つ
 美容というと、エステに行ったり、高級なスキンケアアイテムを購入したりといったイメージがありますよね。でも、本当に美しい...
白髪、薄毛、パサつき…40代はショートヘア? デメリットをおさらい
 40代を過ぎると、白髪やパサつき、薄毛などいろいろな髪の悩みが出てきますよね。ケアやメンテナンスが楽な「ショートヘア」...
運動習慣がものをいう!40代からでも始めやすいスポーツ5つ
 若い時に比べて、筋力や代謝が落ちてくる40代。「いい加減健康やダイエットのために、運動でもはじめようかな」と考えている...
【節約】ホームケアで輝く髪へ!40代でもサロン級のツヤ髪に
 美容院に行くたびに、できるならトリートメントを追加でお願いしたいところです。  しかし最近は節約モードに入ってい...
今すぐできる糖質対策!【専門家監修】意外と知らない糖質のキと摂取法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ちょっとの油断で眉頭が大惨事に…こっそり笑われてるかも!? 眉メイク3選
 眉メイクは自由自在に雰囲気を変えることができる一方で、一歩間違えるとせっかくのメイクが台無しになってしまいますよね。 ...
うっわ…どこまでOK?男性がつけるアクセサリー“ありorなし”の境界線
 女性にとっては、おしゃれに欠かせないアクセサリーですが、男性がつけると賛否両論あるようです。やはりチャラいイメージを持...
不安定な「40代秋肌」は洗顔を見直す!美容家激推し“裏ワザ”グッズ3選
 夏から秋へと季節が変わる今は、40代の肌はどうしても不安定になりやすいもの。部分的に脂っぽかったり毛穴が気になったり、...
デリケートゾーンの改善策に辿り着かない叔母…保湿オイルを勧めてみた
「デリケートゾーンケア」や「フェムケア」というワードは、雑誌などのメディア上では当たり前のものとなったけれど、どれくらい...
最近“老けて見える”と嘆く40代女性! 避けたいNG眉色と若見えのコツ
「メイクをしたのになぜかげっそりして見える」「最近なんだか老けた?」と感じているアラフォー女性の皆さん。もしかしたらその...
来年の夏までさようなら「サンダルを長持ちさせる」保管前のお手入れ方法
 夏に大活躍したサンダルですが、しっかりお手入れしておかないとすぐにダメになりますよね……。今回は、「来年の夏も綺麗にお...
ムダ毛処理は義務ですか? 毛を剃らない理由から考える“疲れない”美意識
 近年は、性別や働き方、美の基準など、あらゆる価値観が新しくなり、多様化した時代になっていますよね。中でも注目したいのが...
天然ヘアカラー剤「ヘナ染め」の末路は? 知っておくべきデメリット5つ
 おしゃれのためのヘアカラーと必要に迫られてする白髪染め、どちらもアラフォーにはおなじみです。こんなに続けて髪が傷まない...