万能ソースが活躍「マッシュルームとフォアグラのリゾット」

コクハク編集部
更新日:2020-11-18 06:00
投稿日:2020-11-18 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・北新地のフレンチ「カラーズ」の加藤吾郎さんに、同店のコース料理の定番「マッシュルームとフォアグラのリゾット」のレシピを教えていただきました。

パスタにも使える万能ソース

「マッシュルームとフォアグラのリゾット」は、「カラーズ」の定番料理。コース料理には必ず登場する一皿です。おツマミにするには少量で作り、温製オードブルとして出すのがいいんだとか。

 加藤シェフは「一般的なリゾットではなく、マッシュルーム入りのチーズを食べている感じ」と説明してくれました。<レシピ>にはマッシュルームのみじん切りと記していますが、店ではミキサーにマッシュルームを入れて粉砕して鍋で炒めています。

「今回はリゾットにしましたが、生クリームにマッシュルームを加えただけでもソースになる。パスタに使用してもいいし、万能ソースですよ」という。多めに作っても、水分を抜いているから日持ちするそうです。

「フォアグラが入っているので白ワインだと物足りなさを感じるかも。重々しくはないが、しっかりとした赤ワインで合わせるのがいいですね」とアドバイスをくれた。お薦めはイタリアの「ラクリマ・クリスティー」。料理に負けないので、うまく釣り合いが取れた組み合わせになります。

【材料】

・マッシュルーム(みじん切り) 2分の1パック
・フォアグラ 25グラム
・バターライス 50グラム
・生クリーム 70ミリリットル
・チキンブイヨン 50ミリリットル
・パルメザンチーズ(パウダー) 大さじ2
・バルサミコ酢 適量
・塩 適量
・コショウ 適量
・バター 適量

【レシピ】

(1)みじん切りにしたマッシュルームを弱火で真っ黒になるまで炒める。
(2)フライパンにバターを溶かし、1のマッシュルーム、生クリーム、チキンブイヨンを入れて中火で煮詰める。
(3)2のフライパンにとろみが出てきたら、バターライスとパルメザンチーズを入れて混ぜ合わせてリゾットを完成させる。
(4)塩コショウを振ったフォアグラをフライパンでこんがり焼く。
(5)皿に3のリゾットを入れ、4のフォアグラをのせ、バルサミコ酢をかける。

本日のダンツマ達人…加藤吾郎さん

▽かとう・ごろう
 大阪府出身。「パレスホテル」を皮切りにビストロなどで修業を積み、「グランヴィア大阪」で有名料理人・佐藤伸二氏に師事して現在の腕前を築いた。その後は、北新地・蜆楽通りに数店舗を持つ長兄が出したフランス料理店の厨房を任される。「少しずつおいしいものが食べたい」との声があり、現在のような洋食割烹スタイルの料理になっている。

▽カラーズ
 激戦区・北新地で常に満席状態を保ち続ける人気店。フレンチもあれば、イタリアン、スパニッシュといろいろな西洋料理が楽しめると評判で、本人の言葉を借りれば“洋食カッポウ”のような店。1階はカウンター席で、2階は個室。「わがままを聞いてなんぼ」という提案型の料理がウケている。大阪市北区曽根崎新地1―6―7。

(日刊ゲンダイ2018年2月10日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


薄切りだから駄菓子感覚でサクサク食べられる「レバカツ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祐天寺のもつ焼き店「ばん」の小杉潔さんに、...
ヨーグルトと酒粕で優しい味に「イワシの味噌粕漬け焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学の居酒屋「件」の川辺輝明さんに、味...
塩気とコクで日本酒が止まらない「空豆のアンチョビー和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の老舗和食店「はち巻岡田」の岡田幸造さ...
酸味と香りを楽しむ「ナスと豚しゃぶの梅干しカレー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千駄ヶ谷のカレーバー「ヘンドリクス 」の...
揚げ焼きで野菜の食感を残す「シュリンプ・ラタトゥイユ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・野毛のビストロ「ジィーロ 」の市川路朗さん...
白子の美味しさを最大限に味わえる「タチ入りキンチャク」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・旭川の老舗居酒屋「独酌・三四郎 」の西岡...
インスタ映え「油揚げサンド」 少しずつ温めパリパリ食感に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・末広町の和食店「神田明神下みやび本店 」の...
「シチリア風肉団子」刻んだアーモンドが程よいアクセントに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の隠れ家イタリアン「ピノサリーチェ」の...
味付けはあなた次第!どのお酒とも相性抜群 「挽き肉豆腐」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・阪東橋の広東料理店「壱龍釜」の唐子庭さんに...
「サバ味噌缶のチーズ焼き」フライパンいらずの簡単おつまみ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・歌舞伎町で25年営業の老舗「ぱいんつりー」...
「とうもろこしとクリームチーズのかき揚げ」アツアツが美味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は熊本市の創作居酒屋「旬家はちどり」の喰田信治さん...
種だと思ったら…「驚きのアボカド」は健康・美容にも効果的
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・月島のそばの名店「のぶ庵」の三宅泰子さんに...
美味しい糖質オフ「厚揚げのカリカリ焼きネギじゃこソース」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のドイツ料理が楽しめるワインバー「ワイ...
ピリッと「シイタケのオーブン焼きブラックペッパー風味」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のスパイス料理専門店「スパイス・カフェ...
「saba-can」定番のサバ缶を野菜とスパイスでインド風に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・経堂のインド料理店「ガラムマサラ」のハサン...
中目黒で大人デート 「グルドボワ」最先端フレンチの魅惑
 世界で最も多くの星を持つ魅惑の美食都市「東京」。飲食トレンドリサーチャーの山口えりこが、10,000円以下で最高の料理...
山口えりこ 2019-05-22 06:01 フード