新宿2丁目のど真ん中にある「よしだ海岸」。深夜から早朝まで、常連客で賑わうお店です。
「これ、究極の手抜き料理なんですよ」
お店が混雑した時でも、あっという間にできるのが、この「ニンニクの芽の素揚げ」なんだそう。なにしろ、熱した油にドボンと1分程度、入れるだけ。
「でも、おいしいでしょ。酒も進むし」
たしかに、その通り。普通、ニンニクの芽は炒めることが多いですよね。もちろん、炒めてもおいしいのですが、素揚げにした方が、断然、香りが強いのです。この香ばしさは食欲をそそる! 熱々を一口つまむと、塩気と油っ気がたまりません。後を引くおいしさとサクサクとした食感。いくらでも食べられちゃう。
「油で揚げて、あとで塩を振るだけだから、料理が苦手な人でも失敗は少ないはずですよ。注意点は、長く熱を入れすぎて焦がさないようにすることです。でも、ある程度火が入らないと香りが出ません。それと、油は思ったよりも塩を吸収するので、塩は少なめにして下さい」
相性の良い酒は、焼酎のお湯割りでしょうか。焼酎ならニンニクの芽の強い香りとケンカする心配もありません。
【材料】
・ニンニクの芽
・サラダ油
・塩
【レシピ】
1. ニンニクの芽を一口サイズにカットする。
2. 熱した油に1分間程度入れる。焦がさないように注意。ただし、熱の入りが弱いと香りが立たない。
3. 素揚げしたニンニクの芽に塩を振る。塩は少なめに。
本日のダンツマ達人…村瀬文吾さん
▽むらせ・ぶんご
鮮魚店が経営する居酒屋「魚真」で10年間修業。魚を徹底的に勉強し、33歳の時、独立。
▽よしだかいがん
営業時間は夕方6時から朝6時まで。魚がおいしいと評判の店。常連客は刺し身を目当てに通ってくる。早い時間は近所のサラリーマンが多いが、新宿2丁目のど真ん中という立地もあって、深夜から朝方は2丁目の住民が多い。東京都新宿区新宿2―13―6。不定休。
(日刊ゲンダイ2018年5月23日付記事を再編集)
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