オーラルSEXでも性病に!注意点と予防費用を調べてみました

神田つばき 女と性 専門ライター
更新日:2020-04-26 17:00
投稿日:2020-04-26 17:00

ヒトパピローマウイルス感染で男性もがんになる!

 細菌が原因の性病には淋病、クラミジア、梅毒など、ウイルスが原因のものには性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、ウイルス性肝炎、AIDS、そしてヒトパピローマウイルス(HPV)感染症があります。HPVは子宮頸がんの原因として知られていますが、膣がん、肛門がん、咽頭がんなどを引き起こすことにも注意しましょう。肛門や咽頭のがんは、もちろん男性もかかります。

 オーラルセックスにコンドームを使用していない人からは、「ゴムの味や感触が苦手」「フェラはまだわかるがクンニに使うのはむずかしい」という意見のほかに、「コンドームが破れて、女性の口の中に精液が出てしまった」という話も聞きました。女性の歯に摩擦してゴムが破れてしまうと、感染予防にはなりません。

完全な予防にはワクチン接種が必要

 産婦人科医にアドバイスを求めたところ、「オーラルセックス、また男性同士のセックスなどもHPVリスクにさらされています。オーストラリアでは男女ともに公費でHPVワクチンを打っています」という話を聞きました。

 日本の子宮頸がんによる死亡数は世界でも問題視されていますが、現在のところ小学6年~高校1年相当の女子しか無料接種がなく、それ以外の人は1~2万円の費用がかかります。日本の今後の取り組みに注目しつつ、フェラチオやクンニリングスでもHPVウイルス感染し、自分にもパートナーにも深刻ながんを引き起こすかも知れないことは覚えておきたいと思います。

神田つばき
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女と性 専門ライター
離婚と子宮ガンをきっかけに“目がさめて”女性に生まれたことの愉しみを取り戻すべく、緊縛写真のモデルとライターに。私小説「ゲスママ」、イベント「東京女子エロ画祭」「親であること、毒になること」などを企画。最近は女犯罪者や緊縛表現者に関するZINEの制作・販売を開始。Xnoteblog

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