美意識を刺激 知的なアナタを演出する「グラマトフィラム」

斑目茂美 開運花師
更新日:2020-08-05 06:00
投稿日:2020-08-05 06:00

夏のランといえばコレ!「グラマトフィラム」

 グラマトフィラムは東南アジア原産の、暑い地域の植物でございます。およそ12種の原種の洋蘭の一種で、熱帯からヨーロッパ、おもにイギリスに渡って栽培されたようでございます。ランの中でも大型に属し、背丈が3メートル以上になる品種もございます。

 黄色系ベースの花弁に茶色や紫、黒の斑点があるため、東南アジア英語圏ではタイガーオーキッドとも呼ばれております。

 ワタクシが思うに、なんか、カッコいいランの印象でござんす。平たく言うと、「ヒョウ柄の服を着たシュッとしたお兄さん」というイメージと申しましょうか……。

 日本に普及したのは最近のことで、近年では開花した株が流通するようになってまいりました。特に夏にお花屋さんや大型量販店などで見かけるようになったグラマトフィラムの種類は、ビッチリと可愛らしい、小さな無地で黄緑色のお花のタイプ。

 グラマトフィラムの長く柔らかい茎の特徴を生かして、ハート型や波型、トルネード型に形成されております。

 そのくせ、一本の茎から100個ほどのお花を付ける強者までございます。見た目も涼しいお色で、夏にぴったり。まさに、お得感満載なランでございます。贈答用としても、自分のご褒美用としても最適。

 同じサイズの胡蝶蘭と比べても、お手頃価格でお財布にも優しい( ´艸`) しかも、ゴージャスで日持ちも最高!……でも、じつはそのためには、チョイと気を付けていただきたいことがございますのよ。

花持ちを良くする3つのポイントとは

 グラマトフィラムは“着生植物”という形態で、本来は樹木などに根を張る植物でございます。いわゆる熱帯雨林のような、蒸し暑い薄暗いジャングルみたいな場所にある大木や岩に引っ付いて生きている、そんなランなんだとご理解くださいませ。

 まさかアナタのご自宅を熱帯ジャングルにするわけにはまいりませんが、グラマトフィラムをアナタのおうちにお迎えした場合の長持ちポイントがございます。

1. 直射日光は避けてくださいませ

 日当たりは必要ですが、直射日光に当てると葉が焼けちゃいます。レースのカーテン越しが最適でしょう。あるいは、日陰であれば外でも夏場は問題ございませんよ。

2. ラッピング包装は外してくださいませ

 プレゼントラッピングで包装されたラン鉢はたしかに美しく、外してしまうのはもったいない気がいたしますが、こちらは決してお花には良い状態ではございません。早い段階で取り外してくださいますよう、お願いいたします。

3. とにかく水を飲ませて

 これがもっとも重要なポイント! 実はワタクシ、高知のグラマトフィラム産地見学の折、その農家のオッちゃんにめっちゃ諭されました。

「オネーちゃんさ、グラマトフィラム長持ちしないって苦情がよく来るんだけど、そんなこと絶対無いから! グラマトフィラムはとにかく水なのよ! 冬はほっぽらかしでいいけど、花が咲いている間はすごく水を飲むの。これが、あまり水を飲まない胡蝶蘭と違うところ。みんな胡蝶蘭と同じように水を切っちゃうけど、本当は毎日飲ませてあげれば、すごく日持ちするランなんだけどな~!」

 と、ドえらく興奮気味におっしゃっていたのを思えております。

 そうなんです。グラマトフィラムは一度でも水枯れを起こすと、花がたちまち落下いたします。ご多分にもれず、ワタクシも胡蝶蘭と同じ管理をしており、花が枯れてしまう経験が多々……。

 アナタのお家にお迎えした折には、毎日アナタがお水を飲むついでにでも大きなコップで一杯の水をあげてくださいませ。それで問題ございませんのよ。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


“癒し”とはなんぞや? 万能植物「ハーブ」が持つすごい効能
 世の中「癒し」が絶賛ブーム中でございます。その癒しグッズの種類もさまざま。「灯り」で癒される方、「音楽」で癒される方、...
子どもの“おねしょ”原因と対策…小阪有花が専門医と対談<下>
 子どもの心スペシャリストの小阪有花です。前回に続き、子どものおねしょの実態や治療法について、夜尿症を専門とする順天堂大...
職場の面倒な「かまってちゃん」女性の特徴&ベストな対処法
 相手のことを考えず、とにかく「かまって!」と、必要以上に距離が近い「かまってちゃん」。友人関係だったら距離を取るという...
子どもの“おねしょ”原因と対策…小阪有花が専門医と対談<上>
 子どもの心スペシャリストの私が先日、おねしょにまつわる記事「5歳過ぎてもオムツがとれない…意外な“おねしょの原因”とは...
ここから始まった…表紙を飾ったプリモフ“にゃんたま”で開運
「にゃんたま写真集」の表紙写真に選ばれた、プリモフにゃんたまω♪  きょうは、「にゃんたま」で開運したお話。 ...
介護施設と病院の違いは? 介護は病院に任せられないんです
 介護士を始めるまで、「虐待をしてしまうくらないなら、病院に入院してもらえばいいのに」と思っていたことがあります。素人か...
がん→子宮全摘まで“カウントダウン1カ月”の記録<恋愛編>
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。誰...
好きな男性が既婚者だった…引き際がジブンの価値を高める
 片思いが始まると、ついつい相手を追いかけてしまいがち。“ああ、まだLINEが返ってこない”“仕事中だから既読が付かない...
お姉にゃんとお庭でコロン 小粒“にゃんたま”は遊びたい盛り
 ニャンタマニアのみなさんこんにちは。きょうのにゃんたまは、まだまだ小粒っ子ω♪  坊やはどこから流れてここにやっ...
ママ友トラブルに巻き込まれた!穏便に済ますための方法は?
 “ママ友”という言葉が、あまり好きじゃない――。そんな人も多いのではないでしょうか。そのくらいママ友にはトラブルがつき...
友人関係も一瞬で壊れる 女同士の熾烈マウンティングLINE3選
 女同士の争いというのは、時として男性同士のそれよりも恐ろしいものです。取っ組み合いのケンカにはならない代わりに、態度や...
観葉植物で福を呼ぶ パキラは成功と発展もたらず“奇跡の木”
 ワタクシのお店の近所には、美味しくて特盛が評判の中華料理屋さんがございます。オーナーは中国人御夫婦……といってもマスタ...
家探しでも最優先…台湾の人がこだわる風水の知識~健康編~
 皆さんは日々の生活の中で「風水」を気にされたことはありますか? 雑誌やテレビの星座占いでは西洋占星術による運勢がわかり...
日本はピル後進国! 「ピル=避妊」の考え方は遅れています
 あなたは、ピルを飲んだことがありますか? きっと「ない」という方が、ほとんどでしょう。それどころか、飲もうという考えす...
草越しのチラリズム…お昼寝明けのねむねむ“にゃんたま”
 見えるか見えないかは…アナタ次第です♪  きょうは、にゃんたまファンの皆様から「にゃんたま写ってないよ?」と、ご...
2人目どうする? 私があえて「一人っ子」を選んだ理由
 女性の人生の大きな分岐点、「子どもを産むか産まないか」。その問題をクリアした瞬間に始まる「2人目どうする問題」。思い悩...