ナンバーディスプレイを辿るもわからない“怪しい女性”の正体

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-08-11 06:00
投稿日:2020-08-11 06:00

謎の封筒の隠し場所はどこに?

「やばっ。そろそろ陽介帰ってきちゃうじゃん。とりあえず、封筒を隠さなくちゃ」

 誰に聞かせるわけでもない独り言を呟くと、咲子は床に落ちたままにしていた白い封筒を拾い、リビングを見渡して陽介の目に触れない場所を探す。

(リビングは隠せるような場所がないわ……。隠すなら陽介が絶対に触らない場所にしないと意味がないし、さてどこにしまおう……?)

 夫宛に届いた謎の封筒は、かさばるものではないが、一目見れば意味深なものが入っていそうな不気味な雰囲気がある。

 夫の目につかない場所を見つけなければ、封筒を見つけた陽介が咲子に黙って開封して捨ててしまうかもしれない。

「あっ。ここにしよっと! ここなら絶対、陽介は触らないはず」

 リビングから2階へと上がったところで、咲子はスキップフロアー下にある収納に手紙を隠した。

 リビングの天井を高くしたので、この家の2階には居室に行くためのスキップフロアーがあり、その下部にちょっとした収納スペースをもうけてあったのだ。ここなら、陽介が日常的に触ることはないので、封筒の存在が知られる可能性は極めて低い。

浮気を暴いてやりたい…湧いてきた闘争心

 ガチャガチャ……ガチャッ。

 咲子が封筒を隠し終えたその瞬間、1階の玄関ドアの鍵音が聞こえた。

(わっ。間一髪。陽介が帰ってきた…)

「ただいま〜」

 玄関に入ると同時に、大きな声で帰宅を知らせる夫の声。いつもと変わらない日常でありながら、今日はそんな陽介の声が妙に白々しく聞こえた咲子だった。

「あ、おかえりなさい〜」

 努めて明るい声を出しながら、階下に向かう咲子。

 心の中では、今まさにこの瞬間から夫の浮気を暴いてやろうと、闘争心がむくむくと湧いてきたのであった。

 白い封筒の差出人と夫との関係は……!? やっぱり夫は浮気をしているの……!?

 次回に続きます。

【取材協力】
富田不動産株式会社
千葉県市川市大野町2-232
TEL:047-338-1351/FAX:047-338-6408
HP:http://www.tomitafudosan.jp/

株式会社岡村工務店
東京都江戸川区瑞江2-21-5
TEL:03-3679-5582/FAX:03-3679-5574
URL:http://www.yoi-sumai.com

【並木まきオンラインサロン】スマホ時間で毎日を楽しく!

 コクハク内の並木まき公式オンラインサロン「#まきコク」では、現在新規メンバーを募集中。

 自宅でライタースキルの資格が取得でき、大好評の「オンラインライター講座」、悩める妻をサポートする「集まれ!毒義母の森~ヨメノミカタプロジェクト~」など多彩なコンテンツ。

 いつものスマホ時間を使って自分磨きしてみませんか?

↓詳細はこちら↓
https://salon.kokuhaku.love/namikimaki

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

ラブ 新着一覧


結婚相談所でうまくいかない女性が見直すべきポイント3つ
 結婚相談所でありがちなのが、「お見合いをこなせばこなすほど、うまくいかない」という事態。結婚相談所のブラックホールにハ...
孔井嘉乃 2019-04-03 06:00 ラブ
高級外車男と高級時計男…女性にとってヤバいのはどっち?
 皆さんの周りにも、おそらく一人くらいはいるのではないでしょうか?やたらと高級品を身に着けたがる「高級○○男」。彼らの中...
しめサバ子 2019-04-11 16:42 ラブ
【お菓子作り編・上】ファビュラスな男性はいるのか?
 もたもたしてる間に、幼なじみは結婚して子育てするなど教科書のような人生を歩み始めた――。アラサーに突入して焦燥感が高ま...
高輪らいあん 2019-05-13 16:25 ラブ
彼もその気に…イケメンを綺麗な“男の娘”に変身させる方法
 最近は女装をたしなむ男性も増えてきました。華奢な体つきの男性が女装をすると、女性が負けたと思うくらいの美しさを放つこと...
内藤みか 2019-04-01 07:13 ラブ
元嫁は疫病神? “離婚”で人生が好転した男性のコクハク3選
 離婚を推奨する気は毛頭ありませんが、世間には、離婚したことにより、結婚していたころよりも、明確なハッピーを実感している...
並木まき 2019-03-31 14:04 ラブ
あげまん学入門 #1 感情のコントロールで「キレない」女子に
 せっかくお付き合いに発展しても、男性にとって「この女、ないわ」と思われてしまうのは避けたいところ。どうせなら、付き合っ...
しめサバ子 2019-03-30 06:00 ラブ
不倫が怪我の功名に? 夫の罪悪感を吹き飛ばす“妻の奇行”
 浮気をする男だって、人間ですから「妻への罪悪感はない」と言えば嘘になる人が大半。しかし世間には「妻の言動をキッカケに、...
並木まき 2019-03-29 06:00 ラブ
洗面台にはAesopのソープ “美意識高すぎ男子”との疲れる恋
「インスタで見掛けるオシャレカップルに憧れる!」なんて言う女子も多い昨今。映える彼氏にも落とし穴が!? 日本合コン協会...
田中絵音 2019-03-27 06:00 ラブ
婚活女子の“落し穴” これが婚期を逃す「女子力」の上げ方
 結婚につながる恋コラム第2回は、付き合いたい男性をゲット出来ている女性と婚活が長引く女性の「女子力」の上げ方の違いにつ...
山本早織 2019-03-26 06:00 ラブ
彼が来ても安心 “お家デート”で好感度アップの必勝テク3選
 彼が初めてお家に来にくるというイベントは、きっとどこかのタイミングで訪れることでしょう。そんな時こそ、できるだけ彼のあ...
しめサバ子 2019-03-25 08:11 ラブ
女性はここに注意「SNSセクハラ」対策…曖昧な対応は逆効果
 ツイッターやフェイスブックなど、SNSをやっている女性に付き物なのが男性からのセクハラメッセージ。一体どうしたら来なく...
深志美由紀 2019-09-27 06:53 ラブ
おすすめ! FBS福岡放送の「イケメンに告白する」番組が熱い
 地方局の番組もネットで観られる時代となりました。熱の入った良い企画がいろいろありますが、おすすめはGYAO!で視聴でき...
内藤みか 2019-03-22 08:56 ラブ
男性を恐怖に陥れる…「メシマズ女」の背筋が凍る語録3選
 世の中には、いろんな意味での“怖い女”が存在するようです。悪い女なら「魔性の女」などと名誉な称号が与えられる余地もあり...
並木まき 2019-03-22 08:55 ラブ
男子の「支えたい」を刺激する ダメ恋愛エピソードの伝え方
 あなたの周りにもいませんか?「不幸な女子が好き」という男子。  ものすごく貧しかったり、不治の病に冒されたヒロイ...
しめサバ子 2019-03-20 06:00 ラブ
【渋谷編・下】すすきのボーイと二次会へ…男友達ゲット?
 すすきのボーイとスクランブル交差点のTSUTAYAで待ち合わせる。お腹が減っていたので、まずはご飯を食べることになった...
高輪らいあん 2019-05-13 16:26 ラブ
超年上女性を彼女にするのはこんなタイプの男性なんです!
 最近は男性が年上の女性と交際することが目につきます。女性が30〜40代で男性が20代というカップルなど、年の差が10歳...
内藤みか 2021-04-24 08:00 ラブ