脱毛したら黒ずみが解消される!? 噂の真偽を優しく解説♡

コクハク編集部
更新日:2020-10-06 06:03
投稿日:2020-10-06 06:00
 女性が気になるムダ毛の悩み……。「生まれたまんま、全身ツルツルならよかったのに!」って思うこと、ありますよね。今は、美容サロンや医療機関での脱毛もメジャーになったので、興味がある人も多いみたい。
 そんな中、脱毛と黒ずみにまつわるさまざまな噂が飛び交っているのを目にしましたが、本当なのでしょうか。今回は、実際に脱毛サロンに1年以上通っている筆者が、脱毛にまつわる4つの噂にお答えします。

噂1:セルフで脱毛・除毛する「自己処理」が黒ずみの原因になる?

 セルフで脱毛・除毛をする「自己処理」が黒ずみの原因になるという噂がありますが、実はこれは本当です。

カミソリによる摩擦が黒ずみの原因に

 皮膚の黒ずみは、正式には「色素沈着」と言われます。その原因のひとつが、カミソリによる摩擦。カミソリは皮膚の表面の角質層に傷をつけてしまうことがあるため、それが刺激になって色素沈着が起こることがあるのです。

 自己処理ですでに黒ずんでしまっている場合は、これまでの習慣を改善し、美白ケアを行うことが大切です。

自己処理による皮膚の黒ずみを改善したい時は

 黒ずみケアで一番大切なのは、カミソリでの自己処理をやめて電気シェーバーにすること。肌への刺激を極力減らします。VIOの場合は、合わない下着による摩擦も黒ずみの原因になり得るので、肌に優しく自分に合った下着を使いましょう。

 これに加えて、美白系のスキンケア用品でしっかり保湿し、ビタミンCのサプリメントを摂るのもおすすめ。クリニックでお医者さんの指導のもと、黒ずみに効く外用薬や内服薬を処方してもらうという方法もありますよ。

噂2:肌が黒ずんでいると脱毛できない? 断られるってホント?

 この噂も本当です。肌が黒ずんでいる場合や強く日焼けしている場合は、程度によっては、サロンの光脱毛や医療機関のレーザー脱毛の施術を断られることがあります。

場合によっては施術できないこともある

 オーソドックスな光脱毛の仕組みは、毛穴の黒いメラニン色素に反応して強い光を照射するもの。なので、あまりにも黒ずみがひどい場合は、脱毛の機械が誤って毛穴以外の部分に反応してやけどしてしまう危険があり、安全に配慮して施術を断られる場合があるのです。

「ここまでは施術できるけれど、ここからはできない」というラインは、一般の人には判別しにくいため、経験豊富なサロンのスタッフさんに相談することが大切です。

VIOの黒ずみはあまり心配しなくて良い

 みなさん自己処理をしてみて初めてVIOが黒ずんでいることに気づきますが、ここはあまり心配しなくても大丈夫。日本人女性はVIOラインが黒ずんでいるケースが多いそうで、大抵の場合はそれでもきちんと施術をしてくれます。心配な場合は、通いたい脱毛サロンに事前に問い合わせてみるか、施術前に一言スタッフさんに相談してみましょう。

 さらに、VIOは黒ずみがあることや太い毛質になっていることから、脱毛の時の痛みがほかの部位に比べて強くなっています。事前の冷却をお願いしても良いですね。

日焼けはしないのが理想! でも地黒さん対応可の施設もアリ

 脱毛サロンに通うなら、日焼けはしないのが理想です。日頃から日焼け止めを塗るサンケアと併せて、美白ケアもして行きたいですね。

 仕事などやむを得ない事情で焼けてしまった場合や、もともと肌の色が黒い地黒さんの場合は、『日焼けや色黒でも施術OK』としているサロンやクリニックを選びましょう。

噂3:光脱毛やレーザー脱毛で肌の黒ずみを解消できる?

 脱毛器で黒ずみを解消できるという噂もありますが、この噂、実は間違い。黒ずみ解消効果はありません。

脱毛器そのものに黒ずみ解消の効果は無し

 基本的に、光やレーザーの脱毛に黒ずみを改善する効果はありません。顔のシミやそばかす、黒ずみなどを改善させたい場合は、脱毛サロンではなく医療機関の専用のレーザー機器で治療する必要があります。

 ただし脇やVIOなどカミソリでの自己処理による刺激が黒ずみの原因だった時は、カミソリをやめることで黒ずみが緩和することがあります。

自己処理が減ることで黒ずみが緩和されることはある

 脱毛をすることで徐々に自己処理回数が減ると、結果的にカミソリが不要になって皮膚への刺激が緩和されることは考えられます。

 こういった場合、長い時間をかけて古い皮膚が代謝するにつれて、徐々に肌が本来の状態や色に戻っていくことはあるようです。繰り返しますが、脱毛器にシミや黒ずみを消す効果はありません。

 同様に、詰まった皮脂や角栓による鼻の毛穴の黒ずみが無くなるという噂も、脱毛の仕組みとして考えにくいですね。一方、鼻の毛穴に生えているうぶ毛が太くて黒ずみに見える場合は、脱毛をすることで毛が細くなり、目立ちにくくなるということはあり得るでしょう。

噂4:脱毛の施術後に肌が黒ずむことがある?

 脱毛の施術後に肌が黒ずんだように見えるのは、毛の根元の色素を照射したことによる軽いやけどのようなものなので、あまり心配は要りません。

一時的に炎症が起こることはあるが心配要らない

 脱毛によって起こる小さな炎症による赤みが、離れて見ると黒ずみに見えることもあるようです。でも、これは日焼けによるシミや黒ずみとはまた違った現象なので、早ければ数日で引いて元に戻ります。

 施術後はしっかり保湿し、赤くなったり痛くなったりした場合は保冷剤にハンカチを巻いて冷やしてみましょう。どうしてもおさまらない場合は、サロンのお客様センターに相談してみると良いですよ。

黒ずみにまつわる悩みは、勇気を出してスタッフさんに相談しよう!

 今回は、脱毛と黒ずみにまつわる噂にお答えしました。はじめのうちは脱毛って分からないことだらけですし、肌の黒ずみにまつわる悩みは個人差もあることから友達には相談しにくいですよね。

 しかし、脱毛の仕組みを正しく理解すると、いろんな心配や間違った噂に振り回されなくなりますよ。この記事が、あなたのお役に立てば幸いです。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


更年期予防&若さを保つにはホルモンの一種「ビタミンD」【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
実はカロリーお化け!意外に高カロリーな食材&食べすぎ時の対処法
 ダイエットの大敵といえば、「おいしい食べ物」ですよね。でも、完全に我慢するのは逆にストレス……。多くの人はできるだけ低...
シリコン製グッズを制する者がしっとり肌に!手持ちの化粧品も使える
 しっとりとした肌を育むために、どんなことをしていますか? 乾燥が気になる秋冬シーズンには、普段より高保湿のコスメに変え...
毛穴詰まりが怖くて躊躇…ナイトパウダーってどうなのよ?
 みなさんは、ナイトパウダーを使っていますか? ネットでも話題になっているので、気になっている人も多いはず。でも中には「...
イジらなくても魅力増す「40代のチャームポイント」見つけ方
 年齢を重ねると、見た目の差がだんだん大きくなってきますよね。実は、40代を超えてからも綺麗で可愛らしい女性の多くは、「...
オートファジーダイエットって?16時間の“軽い断食”を成功させるには
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
40代のインナーカラー ど派手“痛おばさん”を回避する注意点4つ
 髪の毛の内側だけにカラーを入れる「インナーカラー」は、若者から50代くらいの女性まで、広い世代に流行していますよね! ...
バズコス「おいせさんコスメ」スプレー2種、お浄め効果を試したら…
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
女性のメイクが嫌いな彼氏対策!方法3つで我慢せずに化ける
 男性の中には、女性のメイクが嫌いな人も多いですよね! 中には、付き合った彼氏に「メイクをしないで」と言われ、悩んでいる...
生理休暇は女性の権利!「ずるい」と思われない賢い伝え方
 生理で著しく就業が困難な女性に認められる「生理休暇」ですが、実際に活用している人は少ないようです。というのも、まだまだ...
「限定コフレ」にご用心!悲しすぎる失敗から学ぶ賢い買い方
 クリスマスやバレンタインなど、イベントごとが近づくと発売されるコフレ。イベントで高揚した気分も相まって、「さまざまなア...
ハンドクリームはシーン別に揃えよう 冬乗り切る3アイテム
 乾燥する冬は手肌のかさつきが気になります。手洗いや水仕事後の、小まめなハンドケアが必要ですよね。ハンドクリームをシーン...
どこでしくじった? 30代からどんどん綺麗になる人の秘密4つ
 20代の女性はどんな女性でも若さに溢れて美しいですが、30代を過ぎた頃から見た目に大きな差が開いてきますよね。30代を...
あーイライラ!“鉄板”漢方でプレ更年期と戦う【薬剤師監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
20代メイクフェチがお伝えしたい! 劇的に垢抜ける「ハイライト」術
 アラフォー女性のみなさん! ツヤ肌に見せたいからといって、顔中あちこちにハイライトをのせてギラギラにしてしまっては、せ...
「漢方の基本」プレ更年期世代の素朴な疑問10【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...