「妻を他の男に抱かせたい…」エリート商社マンの告白 #1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2020-10-11 06:38
投稿日:2020-10-11 06:00
「ネトラレ(寝取られ)」という言葉をご存じでしょうか。官能小説やアダルトゲーム等ではすでに定番化しているこちらの分野、いわゆる「自分の妻や恋人の女性を他人に抱かせる(奪われる)ことで興奮する」性癖を意味します。
 今回はご自身が「ネトラレ」であるというエリート商社マンMさん(43)に、官能作家の筆者がお話を伺いました。

――他の男性に抱かれる奥さまを見て興奮する、いわゆるネトラレのきっかけは何でしょうか?

「妻(34)とは五歳になる娘の出産を機に、完全にセックスレスとなりました。もちろん、嫌いになったわけではありません。一緒にいて心は安らぐし、家事も子育ても十分こなしてくれる僕には申し分ない妻です。しかし、セックスとなると……どうも、そんな気にならない……。妻には申し訳ないけれど『家族』となった今、セックスの対象からは完全に外れてしまったんです」

――そのようなご男性は多いと聞きました。家庭は安らぎの場であるからこそ、「オス」になれないと。あくまでも個人差はあると思いますが。

「……はい。そんな時、会社の五十周年パーティがあったんです。妻も参加して皆と歓談していました。我が家には部下や同期を集めて何度か鍋パーティをしていたので、妻も知った顔があり、嬉しそうに話していました。その中でも、社内でイケメンと評判の新人・K君(24)と話している時だけ、妻の表情が格段に笑顔になることに気づいたんです。『あれ?』と思いました。嫉妬ではありません。あろうことか、僕のペニスがビクッと反応したんです。意に反して熱く充血していくことに驚きと興奮を覚えました」

――ご自身でも驚き、複雑な心境になったと?

「はい、K君も我が家の鍋パーティに参加したことがあったのですが、パーティ会場での妻は、明らかに他の男性陣とは違う笑みを向けているんです。その顔には完全に『女の媚び』のような艶(なま)めかしさがにじみ出ていました。そして、自分でもわからぬうちに、完全に勃起していました。嫉妬することが、肉体への興奮に繋がってしまったと言っていい。あのような気持ちは初めてだったんです」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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