ダブル不倫の果てに…浮気相手の暴走に苦慮する男性の言い分

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-10-24 07:49
投稿日:2020-10-24 06:00

彼女の狂気じみた振る舞いに恐怖

 自分が夫に離婚を切り出したあとのWさんは、人が変わったようにOさんに離婚を迫り始め、最近ではOさんの都合も関係なく、いきなり電話をかけてきて、Oさんが出るまで鳴らし続けるなど、狂気にすら感じる行動も目立つそうです。

「はっきり言って、そんな風にされるほど、こっちの気持ちは冷めますよね。

 だけど、妻に浮気を知られるのは本意ではないので、とりあえず妻の今の気持ちも確かめておきたくて、離婚の意思があるのかだけは先日、確認をしてみました。

 実は我が家は、僕がWと出会う前から、とある問題を抱えていて、その問題のせいで将来的には離婚もやむなしって夫婦で話し合ってきたんです。

 だけど妻からは、今はコロナ社会で不安だし、もうしばらくは離婚する気はないと言われました。まぁ、そうだよなって感じですし、僕も急いで離婚をする必要性を感じていないので、しばらくは現状維持でいいのかなっていうのが本音です。

 問題は、Wの暴走ですよ。このままだと、思い詰めたWがうちに押し掛けてこないとも限らないし、ちょっとした恐怖は感じています」

 妻との間には、すでにお互いに執着もなければ愛情もなく、仮に自宅に夫の浮気相手が乗り込んできても、おそらく妻は冷静に対応するのであろうと確信のあるOさん。

 とは言っても、夫婦間の礼儀として、不倫を家庭に持ち込みたくないと強く思っているのだそうです。

大人の女性なら配慮を

「とにかく、夫婦のこととWのことは僕の中では、まったく別の話なんです。

 だけど、Wにそういう話をしても、感情的に罵られ、話が“なぁなぁ”になってしまう。どうしたら、Wに、僕の考えていることや状況を理解してもらえるのか。

 夫婦間に存在している問題については、夫婦のプライバシーに深く関わることだからWには話したくないのです。大人の女性として、もうちょっとWには、察してほしいんですけどね。

 そんなことを、Wに期待する僕は甘いんでしょうか?

 このままでは、Wにウンザリして、そう遠くない将来に気持ちが完全に冷めてしまいそうです」

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


夫や彼のDVからサヨナラを! 逃げない女性が多いのはなぜ?
 配偶者や恋人からのDVに悩む人は少なくありません。内閣府がまとめた平成29年度の1年間のDVの相談件数は全国で約10....
内藤みか 2019-06-06 06:00 ラブ
デートで眠気が…睡眠不足を乗り切るための5つの対処法
 好きな人とのデートの前日、「明日は何を着よう?」「何を話そう?」と、ついつい夜更かしをした経験がある方は多いでしょう。...
恋を遠のかせる…男性に聞いた女子からの「ウザいLINE」4選
 恋のはじめの一歩は、LINEから。  忙しい現代の私たちにとっては、会えない時間のコミュニケーションもとっても大...
ミクニシオリ 2019-06-05 18:19 ラブ
全然スマートじゃない!キャッシュレス男子との残念なデート
 今やカードとスマホさえ持っていれば、一日お出かけしてもどうにかなるというキャッシュレス社会になりつつありますね。合コン...
田中絵音 2019-06-04 06:00 ラブ
本気で出会いを求めるなら…男性率が高い世界に行こう
「周囲に全然いい男がいない……」そう嘆いている女性はとても多いものです。けれど、そういう人に限って、職場と家の往復以外、...
内藤みか 2019-06-03 06:00 ラブ
あなたの友達はDVやモラハラの被害者かも…意外なSOSサイン
 夫からDVやモラハラの被害に遭っている女性ほど、周囲に出しがちなサインもあります。  しかし一見すると、そうとは気づ...
並木まき 2019-06-03 06:00 ラブ
ハリーウィンストンを結婚指輪にする人は離婚しやすい法則
 さて、最近知り合いの結婚式がありまして、ホテルはリッツカールトン、指輪はハリーウィンストン、招待客は600人と豪華絢爛...
しめサバ子 2019-06-02 06:00 ラブ
別れたくないけど別れた方がいいの?的な彼氏への対応策
 電子書籍も含めて、発売たちまち6万部突破のベストセラー『魔法の「メス力」』の著者で恋愛コラムニストの神崎メリさん...
神崎メリ 2019-06-02 06:00 ラブ
失恋して眠れない…そんな夜に試したい悲しみの乗り越え方
「失恋をした日の夜、心が痛すぎて眠れずに朝を迎えてしまった。」そんな経験を持つ女性は多いでしょう。失恋したショックは大き...
孔井嘉乃 2019-06-01 06:00 ラブ
#1 「したい側」がひとりで悩んで余計に傷つかないためにも
 セックスレスについての悩みを伺うたびに思うのは、原因も解決策もカップルの数だけあるということ。  日本性科学会の...
うかみ綾乃 2019-08-26 12:19 ラブ
結婚詐欺男に騙されないために…彼のSNSアカウント特定方法
 マッチングアプリなど、ネット経由で「知らない人」と出会うことが、ここ数年カジュアルになりました。しかし、そうした出会い...
ミクニシオリ 2019-05-30 06:00 ラブ
【原宿編】結婚できるか不安になり…占いコンにすがってみた
 もたもたしてる間に、幼なじみは結婚して子育てするなど教科書のような人生を歩み始めた――。アラサーに突入して焦燥感が高ま...
高輪らいあん 2019-06-14 18:13 ラブ
男性は耳からも恋をするんです…彼が喜ぶ効果的なセリフ3選
 結婚につながる恋コラム第6回は、意中の男性から「好きだ」と言ってもらうため、決してぶりっ子には見えず、でもしっかり女性...
山本早織 2019-05-28 06:00 ラブ
女性だって告白したい! 成功率を上げるタイミングと心構え
「好きな気持ちが苦しく、どうしても告白したい!」そんな思いに駆られている女性は多いでしょう。思い余って告白をするのも良い...
孔井嘉乃 2019-05-28 16:55 ラブ
DV夫と別れた女性が密かに傷ついている 周囲の心ない言葉3選
 DV夫との離婚が成立し、前向きな気持ちで新しい人生を歩みだしている女性に、悪気がなくとも、傷つく言葉をかけてしまう人も...
並木まき 2019-05-27 06:00 ラブ
愛人は不幸じゃない 非モテ女子は彼女たちにスキルを学んで
 昔から、なぜ「愛人=不幸そう」と思われるのでしょう?そもそも「愛人」という単語がなんとなく後ろめたい感じだったり、淫美...
リタ・トーコ 2019-05-27 06:06 ラブ