恋する母たち~子供に悪影響を及ぼさないシンママの恋のルール

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2020-10-24 06:00
投稿日:2020-10-24 06:00

「オトコ命」にならないこと

 いつの間にかシンママ友などのネットワークもできてきて、それなりに羽を伸ばすことができます。実家が近い人は、子供を預けて夜出かけることができる人も少なくありません。親は娘を思ってストレスをためないように気遣ってくれているのです。

 シンママたちで子供のお泊りを兼ねた“預け合い”ができる関係が出来れば、独身気分を味わえる開放日が週一ぐらいなら可能になります。出会った男性の話や、最近付き合いだした彼氏の話でシンママ同士、盛り上がったりします。

 気を付けるべきは“オトコ命”になりやすい女性。エスカレートすると悲劇が起こる可能性があります。彼氏と会いたくて遊びたくて、週に何度も友人や親に子供を預けだしたら危険信号です。

 このようなシンママは、世間で時々起こる子供を虐待死させるような男と付き合って、「嫌われたくなかったから黙っていた」と証言したり、自宅に置き去りにして餓死させるなどということも……。

 それは底辺の究極ですが、恋に夢中になりすぎて母親である自分を忘れて”女“の部分が出すぎると、子供は理由がきちんとわからなくても、母親との距離や何とも言えない寂しさを覚えてしまいます。彼氏ができた時は自分をコントロールしましょう。

遊びすぎて子供に愛想をつかされたシンママ

 当時、中学1年の娘と小学3年生の息子がいたAさん(43)は、束縛の厳しすぎるモラハラ浮気夫と別れてから、実家のすぐそばで子供たちとのシンママ生活を始めました。専業主婦だったA子さんは、保険の外交員として働き始めました。ある程度時間に融通が利く職種であるからか、シンママも多く、すぐに打ち解けて仕事復帰は意外にスムーズでした。

 ところが、少ないお給料なのにミーティングという名の飲み会やカラオケが増えたのは、働き出して5カ月が過ぎた頃でした。今まで夫の束縛が厳しかったせいか、Aさんは遊ぶことが楽しくて仕方がありませんでした。

「終電を逃すとタクシー代がもったいないので、始発待ちでカラオケにいます」と学生のようなことを言う始末。

「えっ? その時って子供たちはどうしているんですか?」

 思わず聞かずにはいられない愚行。

「はい。近くに母がいますので、夜ご飯と娘が学校に持っていくお弁当は母親が作ってくれています」

 悪びれずケロッとした表情で話すAさん。そういえば、最初に相談に来られた時より、わかりやすい表現で言えばケバくなっていました。掘り下げて話を聞くと、現在不倫真っ最中。自身が元旦那に浮気されて、あんなに悩んでいたのはどこ吹く風状態でした。

 それからすぐのことですが、中学1年生の娘さんが家からいなくなり、元旦那の家から電話をかけてきました。

「お母さん、携帯みたよ。不倫してるでしょ。キモイ。それと愛情ないなら、お金がある方で生活がしたいんだけど」

 とだけ伝えて父親に電話を替わってから、もう何年も顔を見ていないそうです。お姉ちゃんは弟にも「お父さんの方がお金を持っているからおいで」と何度も誘ったそうですが、弟は「お母さんが可哀そうだからボクはここに残る」と幼いながらも頑として受け付けなかったそうです。

 子供には罪はありません。とても難しいのですが、母親としての自覚とは、目いっぱいの愛情を子供に注ぐことではないでしょうか。

すぐにパパと呼ばせない

「いつか結婚しよう」となんとなく約束だけして話が進展せず……これって男と女あるあるですね。

 独身同士ならまだしも、シンママならできれば避けていただきたいのは、まだ関係がぼんやりとハッキリしないうちに、子供に「パパ」や「お父さん」と呼ばせることです。特定の呼び名は、今後の関係が本当にきちんと決まってからでも遅くないはずです。

 本当のお父さんと離れてしまって、次にお父さんのような人が来て「パパ」と呼んで懐いていたのも束の間、2人が結婚せず別れることになってしまうと、またパパのような人を子供は失います。

 小さな時の記憶が鮮明に残っていた20歳の女性は、「本当のお父さん以外にパパって2人も呼びました。でも、みんないつの間にかいなくなりました。なんて言うか複雑な寂しさでした」と可愛らしい顔でほほ笑んでお話しくださいました。

まとめ

 シングルマザーが子供を愛情いっぱいに育て上げると、仲が悪い両親を持つ子供よりもはるかに親想いに育ちます。私も子供を育ててきて26年になります。18年間シングルマザーの時期もありました。あっという間に子供は成長しました。

 いま思うこと。1日でいいから1時間でもいいから、抱っこできる年齢の娘に戻ってほしいなあ~としみじみ思います。いま、あなたの大切な子供が小さなこの時を、ぜひ慈しんでください。

山崎世美子
記事一覧
男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
公式HPブログInstagramTikTok

関連キーワード

ラブ 新着一覧


浮気しない男性なら誰でも良い? そこには意外な“落し穴”が
 男性の浮気が原因で別れるカップルは、星の数ほどいます。苦い経験は2度としたくない……と、浮気しない男性を探している女性...
リタ・トーコ 2019-08-04 06:04 ラブ
恋人未満の男友達に玉砕…モヤモヤ心に効くメス力の処方箋♡
 電子書籍も含めて、発売たちまち6万部突破のベストセラー『魔法の「メス力」』(KADOKAWA)の著者で恋愛コラム...
神崎メリ 2019-08-04 06:00 ラブ
私の彼氏はダメ男? 特徴に気づいた時に考えるべきこと3つ
 付き合っている彼氏の「ダメ男」ぶりに気づいても、「もしかしたら変わってくれるかも?」「こんな良い所もあるし」なんて、ズ...
孔井嘉乃 2019-08-03 06:00 ラブ
離婚はしたくない… 旦那がムカつく時の“賢い妻の対処法”3つ
 世の女性の皆さん、旦那様のことを「ムカつく!」と思う時はないですか? ほとんどの女性は「あるある!」と思うことでしょう...
東城ゆず 2019-08-03 06:00 ラブ
モテる女性は見た目が違う! 押さえておくべき4つのポイント
 目を惹くような美人でもなければ、特別スタイルが良いわけでもない。でも、なぜか男性にモテる女性っていますよね? 実はそれ...
ウソや暴力ではない夫の異常な態度…志穂さんのケース#2
 シンデレラストーリーそのものの新婚家庭で露見した、夫・勇太さんの不倫。普通、不倫が発覚した夫はとっさにどんな行動を取る...
神田つばき 2020-01-11 07:02 ラブ
「恋は盲目」の時に気を付けるべきNG行動!&抜け出すには?
 誰かを好きになると、夢中になりすぎて周りが見えなくなってしまう「恋は盲目」状態。きっと、誰もが一度は経験したことがある...
孔井嘉乃 2019-08-01 06:06 ラブ
「あんなに好きだったのに」夫婦関係が冷めた切実な理由3選
 昨今、3組に1組といわれるほどの夫婦が離婚をしているにも関わらず、「私たちは大丈夫」と多くのカップルが夫婦として2人の...
東城ゆず 2019-08-01 06:28 ラブ
男を虜にする肉食系女子の恋愛スキルに学べ♪  性格や特徴は
 恋愛に積極的で、自分から誘惑することも厭わない「肉食系女子」。そんな肉食系女子が何気なく行っている恋愛スキルには、学べ...
リタ・トーコ 2019-07-31 06:00 ラブ
ついていけない!男が悲鳴をあげた“体育会系女子”とのデート
 うまくいくカップルの秘訣として、「味覚が合う人がいい」とか「笑いのツボが一緒」なんてことがよく言われますが、もしかする...
田中絵音 2019-07-30 06:00 ラブ
女性の恋愛依存は危険! 依存を抜け出すための2つの方法とは
 近頃の恋愛ソングを聴いてると、筆者はとても不安になります。「どうして私の気持ちをわかってくれないの?」と嘆く歌詞が多く...
東城ゆず 2019-07-29 06:00 ラブ
実はおいしい!イケメン新人役者と交流できる小劇場鑑賞
 イケメンと仲良くなりたい!でもどこに行けばイケメンと仲良くなれるの?そんな悩みを抱えている人におすすめしたいのが、小劇...
内藤みか 2020-02-21 17:24 ラブ
スピード結婚 “曇りなきまなこ”で男性を見定める方法とは?
 結婚を考えている皆さん、今から新しい人と出会って数年付き合い、それから結婚という道筋を考えると「一体いつになるの?」と...
しめサバ子 2019-07-28 06:00 ラブ
倦怠期をどう乗り切る? 交際に苦労し始めたら試す秘策3つ
 倦怠期は、ありがちなカップルのトラブルの一つですよね。そのまま別れてしまうカップルもいるほどです。交際期間が長くなるに...
東城ゆず 2019-07-28 06:00 ラブ
男性とのデートで割り勘は嫌! おごられ女子の落とし穴とは
 男性とデートするとき、割り勘が嫌だという女性って多いですよね。レストランのランチでも“レディースセット”があるのに、“...
東城ゆず 2020-02-21 17:40 ラブ
キスで相性が分かる♡ 良い相手か悪い相手か嗅ぎ分けるには
 男性とキスをする時、「うっとりとして気持ちが良い」と思う人と、「なんとなくしっくりしない」と思う人がいませんか?実は、...
リタ・トーコ 2019-07-27 06:00 ラブ