交際して1年半、46歳での再婚は「合う」から決めたんです。

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2020-10-28 18:28
投稿日:2020-10-27 06:00

大人婚の基本は「いたわり合い」

「彼は初婚のとき、実家暮らしから夫婦二人暮らしになったため、家事は未経験。育児も含めて、すべて奥様まかせだったそうです。

 離婚して初めて自分で自分の身の回りの世話をして、育児の過酷さを想像し、家事が並大抵ではない労力を要すると身に沁みたのでしょう。私が家事をしているとしょっちゅう、『なにか手伝おうか』『ありがとうね』と言ってくれます。

『これほどいい旦那さんなのに、なぜ離婚したんだろうね』と話しましたが、『以前の結婚生活が破綻したのは、自分が悪かったから。だから今は感謝の気持ちを言葉にするようにしている』そうです。

 一方で私は、仕事で自立し、独りでも食べていけるようになりました。

 仕事を頑張ったからこそ得られた成果ですがずっと、なにかが足りないと感じていて。子どもがいないので、一人暮らしで自炊をしても食べるのは自分だけ。

 そういった生活を長年続けて、気づいたんです。

 初婚のときは、『お互い働いているのに、なぜ家事を分担してくれないの?』と、“してもらいたい願望”が強かったのに、“誰かになにかをしたい願望”が育ってきたことに。

 夫は家事の労力を痛感して、必ず労ってくれる。

 私の“誰かになにかをしたい願望”が熟したタイミングと一致したんです。20代の頃では考えられませんが、今は食事をつくることが仕事のストレス解消の一環になっています。

 夫に、『外食する?』と提案されても、仕事とプライベートを切り分けたいので自炊を優先します。

 夫のために自分を犠牲にしているわけではなく、家事が苦ではないんです。夫も私の手料理を、『おいしい』と言って平らげてくれる。お互い自分にないものを補い合い、うまく噛み合っているのだと思います」

 さとみさんのお話を聞いていて思いました。言わずもがな大人婚は、20代で結婚するより一緒にすごせる人生の残り時間が少ない。だからこそ「いたわり合い」を基本に、「感謝の言葉」と、「自分にないものを補えあえる相手を選ぶ」ことが大事なのではないでしょうか。

椎名さとみさんのケースを総括しての学び

【前々回】

・50歳で30代半ばに見える女性の美の秘訣は、紫外線にあたる前に日焼け止めの塗布を徹底。「今日が一番若い日」をキープするために、ぜひ実践を。
・「価値観の違い」は、結婚生活を破綻させる一因になるかも!?
・「ごめんね」が言えない人は、ほかの二言も言わない可能性大。ただし、言い慣れていない人もいるため、人によっては変わってくれるケースもある。
・離婚経験者に理由を聞く場合は、数回にわけて。
・一度きりでも腕力を駆使したらDV! 即離婚案件です!

【前回】

・離婚すると決めたら、実行前に経済力を身につけるべき。
・重い内容に対する話し合いを避ける、先送りする、あるいはなかったことにしてスルーする人と生活をともにすると、苦労するかも!?
・結婚の約束をしない同棲は、“長い春”につながりやすいもの。同棲を検討中の人は一考を。

【今回】

・食事会という名の「合コン」ではなく、正式な「食事会」に呼ばれる回数を増やしてみては。
・「いい人がいたら紹介してね」ではなく「なにかあったら誘ってね」へ言い換えを。
・つねに笑顔で、話すペースが相手にとって不快ではない程度にゆったりとしていることが大切。意識すると、相手の話を遮らずに「たおやかな女性」という印象を与えられる。
・結婚するにあたり、「価値観が合う」「自分にないものを持っている」の2条件は必須かも!?
・大人婚は、20代で結婚するより一緒にすごせる人生の残り時間が少ない。だからこそ「いたわり合い」を基本に、「感謝の言葉」と、「自分にないものを補えあえる相手を選ぶ」ことが大事とのこと。

※シリーズタイトルの「確率8%」とは…5年に一度実施されている国勢調査の直近データを基に、2010年の45歳の未婚男女が5年後の2015年までに何%結婚できているかを算出したもの。「コクハク」は40代50代大人婚の"リアル"を物語る数字だと考えます。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


大人の出会いの場所って? いつまでも素敵な恋をしていたい
 私は大人の女性と主張するみなさん。最近、“恋愛”してますか? 「恋愛したい」と思っていても、仕事にたび重なる残業、休日...
東城ゆず 2020-05-20 11:22 ラブ
結婚相手に一流を選んだつもりが…「三流の男」だった話3選
 一流の夫を選んだと思ったら、見事に三流の男だった…という苦い結婚生活を送っている女性もいるようです。  魑魅魍魎(ち...
並木まき 2020-02-21 16:54 ラブ
夫婦の愛も冷める…グータラ夫の奇行に嘆く妻たちの心の叫び
 大好きだった夫と結婚した妻たち。しかし同じ屋根の下で生活し、やがて子供も産まれると、日に日に気持ちが冷め始める……。そ...
インリン 2019-07-18 06:00 ラブ
会話スキルなしでもOK 「立ち飲み屋」は自然な出会いの宝庫
 出会いは欲しい。できるだけ自然に。もっと言えば運命を感じる形で……。  古今東西の人類の望みです。たとえ出会いを...
うかみ綾乃 2019-07-17 06:24 ラブ
これってセレブ?「電車に乗らない男」との結婚生活はアリか
 毎日通勤ラッシュの電車に乗って、仕事へ行くのは大変ですよね。休日も、人気のスポットへ電車で向かうには、どうしても混むし...
田中絵音 2019-07-16 14:51 ラブ
バツイチ女性が今モテる! 彼女たちに学ぶ“恋愛の極意”とは
 バツイチ女性は、スピード婚の人が多いです。バツイチ女性が再婚を切り出すと、「一度は失敗してるんだから、ちょっとは慎重に...
東城ゆず 2019-07-16 06:00 ラブ
離婚するべき? やめるべき? 離婚に踏み切るべき3つの理由
 今や3組に1組が離婚するとも言われているからか、離婚しようかどうしようかと迷う女性もかなり多いのです。けれど、いったい...
内藤みか 2019-07-15 06:00 ラブ
都合のいい女にならない! 逆手にとって恋愛を楽しむには?
 世の中的に「都合のいい女」の対義語は「本命の女」らしいのですが、でも、それって本当? と、疑問に思ってしまう私。本命だ...
リタ・トーコ 2019-07-14 06:00 ラブ
交際中の顔は演技…見栄っ張りな夫を間違えて選んだ妻の苦悩
 見栄っ張りな男と結婚してしまった女性は、苦労が絶えないのも実態です。 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意...
並木まき 2019-09-05 14:47 ラブ
悲劇はここから…夫のマザコンが発覚した摩訶不思議な瞬間
「私が結婚した男は、マザコンじゃないはず」と思っていても、入籍後に、まさかのマザコンが発覚するパターンもあるようです。 ...
並木まき 2019-07-13 06:00 ラブ
彼女にしたいと思う女性とは? 異性を落とす戦略的モテテク
「いい人と出会ったのに、2回目に繋がらない」「いつも遊びの関係で終わってしまう」  出会いはあるのに、好きな人はできる...
伊藤早紀 2019-07-13 06:00 ラブ
喧嘩で黙る男性の奥底で何が? その理由をパターン別に分析
 男女の喧嘩で女性が“話し合いたい”と思うと、男性が黙って何も言わなくなるケース、よくありますよね。これってなぜ起こると...
しめサバ子 2019-07-12 06:00 ラブ
レトロブームな今夏は「ゴールデン街」でニッチな出会いを♪
 コリドー街、恵比寿横丁――。都会では「ナンパ街」として名の知れるスポットもたくさんありますが、最近はどこもちょっと情報...
ミクニシオリ 2019-07-12 06:00 ラブ
男性の嫉妬サインに気づいたら? 嫉妬を解く“魔法の言葉”♡
 一見クールに見える男性でも、嫉妬のサインを無意識に出していることがあるって知っていますか? 男性の嫉妬を放っておくと、...
モテ女性に学ぶ 男性からほぼ100%プロポーズされる最強テク
 アラフィフのYさんは、デートをした男性から100%プロポーズされてしまうというすごい女性です。結婚し、人妻となった今で...
内藤みか 2019-12-11 06:00 ラブ
高嶺の花より手頃な花! 「絶世の美女はモテない」は本当?
 誰もが憧れるようなルックスと、それだけにとどまらない内面的にも賞賛できる女性を“高嶺の花”と呼びます。彼女たちは、常に...
東城ゆず 2019-07-11 07:26 ラブ