メイク前にオイルを使うのって良くないの?
一口に「オイル」と言っても、市販のクレンジングオイルに使用されるようなミネラルオイル(炭化水素油)から、皮膚を保護するための動植物系のオイル(油脂)まで、さまざまあります。今回は特に、後者の動植物系のオイルについて触れていこうと思います。
オイルの役割は膜を作ること
まず、お伝えしたいのがオイルの役割についてです。動植物系のオイル(油脂)を塗ることでしっとりした感触になるのは、ご存知の通り。動植物の皮膚から作られるようなオイルは、角層の柔軟効果がある油性成分で肌の表面に皮脂のような膜を作り、肌内の水分の蒸発を防ぐ働きがあります。
実は、こういったオイルを単体で使用しても、あまり保湿効果は見込めないと言われています。肌が乾燥している時には、水溶性成分の多い化粧品で先に肌内部の水分を補うことの方が重要! よく「化粧水、美容液、乳液の順番で保湿」と言われるのは、このためですね。乳液やオイルは油性成分なので、最後にフタをするイメージで使うと良いでしょう。
メイク前にオイルを塗るとヨレる可能性が!
オイルにはメリットもたくさんありますが、朝のメイク前に使うのはおすすめできません。理由は、オイルの油性成分が、メイクアップ化粧品の油性成分と反応して溶けてしまうから。
動植物系のオイルは人間の皮脂にとても似ているものなので、外部から補ったとしても「皮脂崩れ」と同様の現象が起こってしまい、メイクのヨレや崩れにつながってしまいます。
メイク時に乾燥が気になる時はどうすればいい? 4つの対策!
スキンケアにオイルを導入されている方は、そもそも肌の乾燥が気になるからこそオイルを使用していることが多いでしょう。そこでここからは、メイク時に乾燥が気になる時のスキンケア方法や対策について、ご紹介していきます。
1. プレ化粧水を取り入れる
朝のメイク前のスキンケアは、夜のケアとアイテムを変えるのが得策です。保湿のためには、水溶性成分が多く入っている「プレ化粧水(導入化粧水)」「化粧水」「美容液」をメインで使うのがおすすめ。
順番としては、事前にプレ化粧水を使い、その後の化粧水の浸透を高めます。そして化粧水、美容液の順番でつけて、最後に油性成分の乳液をつけましょう。乳液はサラッとした感触のものを少量だけつけるようにすれば、メイクへの影響が少なくて済みますよ。
あまりおすすめできませんが、どうしてもオイルをメイク前に使用したい場合は、肌の表面に残りすぎないようにほんの少量だけつけるようにしましょう。
2. 保湿系のメイク下地を使う
もしも肌の乾燥が気になるなら、無理にオイルで保護するよりも保湿効果の高いメイク下地を使うのがおすすめです。乾燥によるメイク崩れを防ぐには、保湿タイプの下地を用いて潤いを保ち続けるのが得策! 地味なイメージのある化粧下地ですが、実は選び方がとても大切なんですよ♡
注意したいのが、乾燥による化粧崩れが起きているのに、皮脂崩れに特化した下地を使ってしまうこと。皮脂崩れ用のアイテムは、基本的には混合肌や脂性肌に合うアイテムのため、乾燥肌とは相性が悪い場合があります。
ちなみに、動植物系のオイルをスキンケア時に大量に使ってしまうと、化粧下地を弾いてしまってうまくベースメイクが乗らないという場合もあるようです。
3. ベースはミネラル入りのBBクリームがおすすめ
ベースメイクアイテムも、肌質によって選び方を変えてみましょう。特にパウダータイプのファンデーションは皮脂を吸収するため、乾燥しやすいアイテムです。もともと乾燥しやすい方におすすめなのは、ミネラル入りのBBクリームやクッションファンデーションなど。液状になっていて、保湿に特化しているベースアイテムですね。
また、「汗や皮脂に強いウォータープルーフ」系のアイテムも、洗浄力の強いクレンジングを必要とするので、乾燥がひどくなる場合があります。必須ではない場合は、避けてみても良いかもしれません。
4. ボリューマーで手持ちファンデを格上げ
リキッド系のファンデーションを使っていても乾燥するという場合は、「ボリューマー」というアイテムを使ってみてください。もともとはマットな質感のファンデーションに水光肌のツヤをプラスするためのアイテムでしたが、実は、肌を保湿してくれる効果もあるんですよ♡ 手持ちのファンデに少量混ぜるだけで使えるので、ぜひ試してみてくださいね。
オイルは朝のメイク前ではなく夜ケアに使おう♡
夜に動植物系のオイルを使うと肌が柔らかくしっとりした感触になりますが、朝のメイク前に使うとメイクが崩れやすくなるので、事前の保湿はプレ化粧水や美容液で行いましょう。
そして、肌の乾燥を防ぎたいなら、ベースメイクに使う下地やファンデーションなども工夫してみるのがおすすめ。今は乾燥肌に特化したアイテムもたくさん販売されているので、あなたの生活に応じて選び直してみると良いでしょう。
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