夫婦仲ビミョーで離婚したいけど…大人婚2つだけ後悔なし!

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2020-12-29 06:00
投稿日:2020-12-29 06:00

結婚してよかったと思う2つのこと

「でも、結婚してよかったと思うこともありますよね?」

 離婚していない以上、結婚のメリットは感じているはず。いや、感じていてほしい。願うように筆者が尋ねると、「2つあるよ」とのこと。

「結婚して一番よかったと感じるのは、子どもがいる生活を送れていることかな。

 もともと子ども好きだったから、実際に自分の子どもができて本当にうれしい。駄々をこねられてイラッとするときもあるけど、俺を癒やしてくれる存在だし。子どものためなら、自分の命も差し出せる。

 これが見返りを求めない無償の愛なんだなって、子どもができて初めて知った。

 もう1つは、相手の手料理がおいしいことかな。俺はひとり暮らし歴が長いけど遊びまくっていたから、ずっと自炊はしてこなかったのね。今は毎朝、野菜とご飯を食べられる食生活ができているから、その点だけはありがたいかな。

 基本は子ども向けのメニューだから薄味だけど、俺の分だけ別にして味つけを濃くしてくれたりもするし。ケンカした朝は、テーブルの上に(包丁で切っていない)トマトを丸ごと1個置かれて、『はい、ごはん!』と言われたりもするけど(笑)」

仲は良くないけど愛されてはいる

 翔平さんは褒めると「いやいや」と否定しますし、惚気(のろ)けるタイプでもありませんが、奥様に愛されている事実はひしひしと伝わってきました。

 自炊経験者ならおわかりいただけるかと思います。料理とは、つくることのみを意味していません。メニューを考え、食材を買い出しに行き、ときには重くなった食材を自宅まで持ち帰り(ともにネットを使う方法もありますが)、食材ごとに適切な保管場所へしまい、調理して、食事後は後片づけをするまでが1セットです。

 ケンカした日は別として、奥様は幼子3人を育てているうえに、翔平さんの食生活の面倒を見ているのです。味つけまで変えて。労力を要することは容易に想像できます。

 翔平さんを過剰に束縛するのは、愛情の裏返しだと筆者は推度しました。

 愛情の表現方法に正解はない、という前提で。

 そして、巾着(給料)袋(翔平さんは収入をすべて奥様にわたしています)と胃袋、2つの“袋”をつかむことも、結婚生活を営むうえで肝になるかもしれないと思いました。ただし、翔平さんは何度も「仲は良くない」と繰り返していたので、考えさせられる夫婦生活の内情でした……。

武田翔平さんのケースを統括しての学び

前々回の学び

1. 男前でモテすぎる人は、心とカラダを自分のみにつなぎ止めておくのが難事というのが定説。相手の浮気を容認するかは、人生を相手軸ではなく自分軸で考えて決めたほうがいい。

2. 外見で恋愛対象になるか否かを見極めてしまいがちな人は、林真理子先生の小説『綺麗な生活』のご一読を。

3. 「浮気をしたら即別れる」宣言は有効!

前回の学び

4. “3本目の足”に脳を支配された男性は、欲望を達成するためならどんなウソでもつく。好みではない女性に対しても、甘言をささやくこともある。男性の本心は言葉ではなく行動で見抜くべき!

5. 奥様の、身を挺してほしい相手を手に入れる姿勢は参考になるかも!? 先に子どもをつくるという実力行使ではなくても、女性側からプロポーズするという形式も視野に入れてもいいのかもしれない。

6. モテすぎる相手と結婚したら、「翼を与えるのではなく、翼をバキバキッと折ってもぐ」しかない!?

7. 小説家、大庭みな子先生の『女の男性論』によれば、「幸福な結婚というのは、いつでも離婚できる状態でありながら、離婚したくない状態である」とのこと。これが結婚の本質では……?

今回の学び

8. 「40代50代の大人婚」は、子づくりがマストではないが、妊娠→粘り勝ちという図式もアリ

9. 4項目と同じく覚えておくべきこと。男は相手に愛情を持っているかどうかと、そういう欲は別(!!!)

10. 結婚生活を営むうえで肝になるかもしれないのは、巾着(給料)袋と胃袋、2つの“袋”かも!?

※シリーズタイトルの「確率8%」とは…5年に一度実施されている国勢調査の直近データを基に、2010年の45歳の未婚男女が5年後の2015年までに何%結婚できているかを算出したもの。「コクハク」は40代50代大人婚の"リアル"を物語る数字だと考えます。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


ホテル代は割り勘?おごられる? 意外だった“男女別の違い”
 ひと昔前は、デートの代金は男性がおごるもの、というのが当たり前だった時代がありました。  今は全てを男性におごっても...
深志美由紀 2019-05-26 06:00 ラブ
交際歴2年…彼氏にプロポーズさせるにはどうしたらいいの
 電子書籍も含めて、発売たちまち6万部突破のベストセラー『魔法の「メス力」』の著者で恋愛コラムニストの神崎メリさん...
神崎メリ 2019-05-27 14:25 ラブ
男性はやっぱり若い女性が好き?大人女性が持つべき魅力とは
 今や、15〜20歳離れた「年の差婚」は珍しくありません。もちろん女性が年上だというケースもありますが、どちらかといえば...
孔井嘉乃 2019-05-25 06:00 ラブ
「恋人」「同棲」に見せかけた支配の檻 美沙さんのケース#5
 二人分の生活費をまかなうため、仕方なく風俗店でバイトしていた美沙さん。健斗には隠していたのに、ある夜突然、源氏名で呼ば...
神田つばき 2020-01-11 07:06 ラブ
義母が嫌で外泊、若い男と浮気…悪妻と離婚した夫の言い分
 離婚した男女の双方から話を聞くと、同じ出来事への認識が大きく異なることも珍しくありません。夫と妻、双方の言い分をご紹介...
並木まき 2019-11-13 18:16 ラブ
「先に浮気したのは…」離婚した夫に“異議あり!”な妻の声
 離婚した男女の双方から話を聞くと、同じ出来事への認識が大きく異なるケースも珍しくありません。夫と妻、双方の言い分をご紹...
並木まき 2019-05-24 06:00 ラブ
ヒモ以下の“ロープ”と呼ばれた男…法廷で暴かれた惨めなウソ
 甘酸っぱい恋から始まる男女の仲も、時間の経過や環境の変化とともに色あせてしまうもの。痴話ゲンカから果ては刃傷ざたまで、...
高橋ユキ 2019-05-24 06:00 ラブ
イケメン101人…韓国男性アイドルの選考番組がスゴい!
 IZ*ONE(アイズワン)という2018年秋にデビューした12人組女性アイドルグループは、韓国で放映されたオーディショ...
内藤みか 2019-05-23 06:07 ラブ
彼氏と長続きしない…“飽きられ女子”が犯している間違い3選
 学生時代は長く男性と付き合えていたのに、大人になってからの方が彼氏とうまく行かなくなった……そんな「アラサー病」が流行...
ミクニシオリ 2019-05-23 06:49 ラブ
大人の恋愛で駆け引きはしない方が良い理由! NG事例を解説
「恋愛上手な女性」と聞くと、「男性を手玉に取る駆け引き上手な女性」というイメージありませんか?でも、実は、大人になればな...
孔井嘉乃 2019-05-23 01:30 ラブ
彼氏のスマホチェックをやめるには? 無限ループに陥る前に
 いけないことだと分かっていながらも、ついやってしまう彼氏のスマホチェック。1度限りで終わらず、気づけば無限ループに陥っ...
孔井嘉乃 2019-05-21 06:00 ラブ
“平成ジャンプ”ですが何か? 令和元年の合コンで受けた屈辱
 2019年5月1日に新元号が施行され「平成」から「令和」の時代となりました。世間は令和フィーバーで何かと盛り上がりまし...
田中絵音 2019-10-21 11:45 ラブ
実は狙い目!「理系男子」と話が弾むためのトークテクニック
 最近になって結婚相手として評価急上昇中の「理系男子」。浮気をせず真面目である、意外と高収入で安定している、言葉で伝えた...
しめサバ子 2019-05-20 06:20 ラブ
理不尽…鬼嫁が一方的に夫に押し付ける驚愕の“マイルール”
「鬼嫁」と呼ばれる妻たちは、第三者が耳にすると驚愕するようなルールを一方的に夫に押し付けることもあるみたいです。  魑...
並木まき 2019-05-19 06:00 ラブ
高収入男性が浮気するワケ あなたは見て見ぬ振りできますか
 浮気をする男性の特徴の1つに、「高収入」ということが挙げられますね。でも、なぜ世の中のお金持ちは浮気に走るのでしょうか...
リタ・トーコ 2019-08-18 07:40 ラブ
LINE交換できてもデートできない男…彼のLINEは何が問題?
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきのもとに届く「モテない」を自覚する男たちからの悲痛な叫び。...
並木まき 2019-06-17 16:25 ラブ