イケメンナルシスト俳優との恋でボロボロに…30代OLの告白#1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-08-22 17:23
投稿日:2021-03-12 07:00
 気がついたら落ちているのが「恋」である。それが結婚願望を持つ女性なら、そして、その相手が誰もが魅力的だと感じる長身イケメンの俳優だったらなおのこと、周囲が見えなくなっても不思議はありません。
 今回、インタビューに答えてくれたR子さん(31歳独身・不動産勤務・実家暮らし)もその一人です。しかし、彼女が経験した“現実”は予想外の出来事の連続でした――。

きっかけはSNS

 今回は、イケメンナルシストな俳優の彼・Oさん(36歳)に振り回され、心身が疲弊してボロボロになった彼女に取材してみました。

――イケメン俳優・Oさんとの出会いから教えてください

「SNSです。以前からチョイ役でテレビに出ていた彼をフォローすると、翌日フォローバックされて。あまりに嬉しくて舞い上がっていたら、DMで『フォローありがとう』とメールが来ました。

 彼は俗にいう『イケメンだけど売れない俳優』の部類ですが、そんなことは関係ない。

 今までテレビを通してしか見られなかった彼と直接連絡を取っている事実に、とにかく幸せいっぱいでした」

――憧れの俳優Oさんと付き合うことになった経緯をお聞かせください。

「彼からは毎晩、23時くらいにLINEが来るようになりました。私のインスタを見てくれたようで、『R子ちゃんは、スリムだよね』『水着の写真、素敵だよ』とか、『今日はドラマの撮影だったんだ』などと他愛のない話からです。

 私がLINE電話で話そうと提案すると、『ごめん、住んでいるマンションが事務所の寮で、同室に後輩俳優もいるからメールのみで』と返信が来たんです。

 今考えれば怪しさ満載ですが、彼に嫌われたくない一心で、従いました。すると、彼は『まだリアルに会ってないけれど、Rちゃんの顔、めちゃくちゃタイプなんだ』などと、とにかく褒められ続けて――。

 元カレとは半年前に別れたので、のめり込みましたね。私、芸能人とメールしてるって……。でも、徐々に彼に対して違和感を覚えてきたんです」

違和感を抱くもときめきには勝てず

――詳しく教えてください

「はい、ちょっとこの人、ズレてるなと思ったのは、ある時LINEで

『僕はね、デブとブスが大嫌いなんだ。自分の体型を管理できない人間は時間を守らないし、約束も平気で破る。その点、R子ちゃんはスリムだから、自己管理ができる子だよね。エキゾチックな顔立ちも僕好み。身長185センチの僕にふさわしいルックスだよ』

 と、いきなり上から目線で来たことです。

 好みと言ってくれたのは嬉しいのですが、デブやブスなどひどい言い方をするなあと思いましたね。芸能人だからこんな感覚なのかな……と思いつつ、彼に嫌われたくない一心で『そうだよね』『嬉しい』などと、肯定し続けましたよ。

 やがて、彼は一方的に自慢話をするようになりました」

――続けてください

「はい、『僕は子供のころから、親戚中にカッコいいと言われ続けていた』とか、『外出したら、必ずスカウトされてた』などはまだ許せたとして、『大学時代には、7名の女と同時進行で付き合ったんだ。

 ナンパも、狙った女の目をじっと見て『二人でゆっくりしない?』とニッコリ笑えば、たいていの女はそのままラブホに直行だったよ』などと言うようになって……。

 その時点で、私も関係を断ち切ればよかったんですが、好きと言う気持ちは抑えられず……。それに、彼がチョイ役で出演したドラマを見ると『やっぱりカッコいいな』とトキめいてしまって……」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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