赤味噌とバターの絶品コラボ料理「鶏ジャガのバター味噌煮」

コクハク編集部
更新日:2021-04-22 06:10
投稿日:2021-04-22 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の割烹「銘酒処 木曽路」の丸山陽三さんに、赤みその香りが食欲をそそる「鶏ジャガのバター味噌煮」のレシピを教えていただきました。

肉ジャガを作る要領で煮込む

 玉ネギがあめ色になった肉ジャガは、ご飯のおかずにも、酒の肴にも最高です。しかしこれ、ビーフシチューのように茶色が濃い。牛でも豚でもなく、鶏を使用していることといい、一般的な肉ジャガのイメージとはずいぶん違います。

「赤味噌で仕上げるんです。色が濃いのはそのため。でも、味は濃くないですよ」

 箸で鶏をつまむと、赤味噌の香りが鼻をくすぐって、食欲をそそります。口に入れる前から美味しいと分かる。一口。赤だしを思わせる豊かな香りがバターの風味をまとっていて、こりゃたまりません。バターと赤味噌のコラボ、いい仕事です。

「食材は鶏もも肉と新ジャガ、新玉ネギの3つだけ。これらを肉ジャガを作る要領で煮込み、煮汁が3分の1程度に減ったら、赤味噌を加えるタイミング。出来上がりを器に盛ったら、バターをのせてレンジで1分加熱し、バターの風味をつけるんです」

 日本酒、焼酎はもちろん、赤ワインも合います。

材料

・鶏もも肉 200グラム
・新ジャガ(小玉) 10個
・新玉ネギ 1個
・油 適量
・水 適量
・酒 大さじ2
・みりん 大さじ1
・しょうゆ 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・赤味噌 大さじ1・5
・バター 5グラム

レシピ

(1)鶏肉は一口大、新ジャガは洗って半分に。新玉ネギは、6等分のくし形に切る
(2)熱したフライパンに油を引いて①を鶏肉に火が通るまで炒める
(3)食材がひたひたになるまで②に水を入れ、酒、みりん、しょうゆ、砂糖を分量通り加えたら、中火で落とし蓋をして煮込む
(4)3の水が3分の1くらいに減ったら、赤味噌を加える
(5)4の煮汁がほぼなくなったら、器に盛り、バターをのせて、レンジで1分加熱して出来上がり

本日のダンツマ達人…丸山陽三さん

▽丸山陽三(まるやま・ようぞう)
 大手中華料理チェーンのホール担当として飲食のキャリアを積み、約20年前にこの店で板前に。焼き物や煮物などレパートリーは幅広い。週末は妻に料理を振る舞いながら、新メニュー研究に励んでいる。

▽銘酒処 木曽路
 東京・新橋にオープンして30年超。魚介の鮮度の良さから、豊洲市場の関係者も訪れる。大間のマグロのほか松阪牛のにぎりも人気で、日本酒や焼酎はレアな銘柄がズラリ。東京都港区新橋3―6―4 スカイワールドビル3階。

(日刊ゲンダイ2021年4月16日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


「冷しゃぶのさっぱり野菜ソースがけ」簡単なのにひと手間感
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・八丁堀の「串粋」の吉田正則さんに、ソースが...
デニーズの新モーニング、気配りがニクい!味・ビジュ・コスパの三方良し
 一日の計は朝ごはんにあり! 3月5日に、メニューの改定が行われたデニーズでヘルシー&おしゃれなモーニングを見つけました...
ファミマのPBと「神の雫」が合体!“名ばかりワイン”か否か購入ルポ
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2024-04-10 06:00 フード
スープも絶品「3種の貝のビール蒸し」いろんな銘柄でお試しあれ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・茅場町の「ギョバー茅場町店」の菊地博さんと...
「パルミジャーノサブレ」おなじみの粉チーズが簡単おしゃれに変身!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は京都・梅小路京都西の「西洋茶屋 山本」の山本智弘...
「紫キャベツのアチャール」はスピードが命!クミンシードで酒が進む
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・茅場町の「ギョバー茅場町店」の菊地博さんと...
“パン賢者”木南晴夏さんイチ押しの「キャロットケーキ」にありつけた!
 パン好きな女優といえば、木南晴夏さん。木南さんイチ押しの“神奈川NO.1店のキャロットケーキ”にありつく日を虎視眈々と...
“おいしくない”ペットボトルワインが進化していた!アレンジもご紹介♡
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2024-03-27 06:00 フード
山形県民の常備ソウルフード「味染み玉こんにゃく」はあたりめがマスト!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・下北沢の「大衆酒場 こみじ」の天津真弓さん...
これぞ正真正銘のジンジャーライス! ショウガ好きも満足させる唯一のコツ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・芝大門の「都映」の水谷大輔さんに、This...
ベトナムの定番「茹でキャベツ×茹で卵のヌックマムだれ添え」はヘビロテ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草の「ベトナム料理★ビストロ オーセンテ...
KALDIのいちごスイーツALL500円以下!春満喫、レジ前まで気が抜けん
 まだまだ寒い日もありますが、ふいに花の香りが漂ったり、日の長さにハッとしたりと、着々と春が近づいてきているのを実感しま...
春満喫!KALDIで発見♡“お花見”ロゼワイン、1000円以下のお手頃価格
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2024-03-18 18:14 フード
安いお肉が…!「鶏むね肉の酒蒸し」ぱさぱさ回避、しっとりのコツは余熱
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・下北沢の「大衆酒場 こみじ」の天津真弓さん...
「ファミマのPB赤」が高級すぎる、ローソンの爆バズりワインより凄い!
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2024-02-28 06:00 フード
うま味爆弾!のりの佃煮バターパスタ。ズボラ飯こそ最強!!
「爆速レシピクリエイター」およねさんが考案する《最小限の工程で》《最低限の洗い物で》作れる、まんぷく連載「およねの爆速!...
およね 2024-02-26 06:00 フード