材料は2つだけ!「セロリゆかり漬け」セロリ漬けの新定番に

コクハク編集部
更新日:2021-07-07 06:00
投稿日:2021-07-07 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・門前仲町の居酒屋「酒亭 二ぶん半」の武井敏郎さんに、「セロリゆかり漬け」のレシピを教えていただきました。

唯一のコツは、ひと晩冷蔵庫で寝かせること

 え、たった2つの材料だけ? しかも、味を左右するのは、ご飯のふりかけとしてお馴染みのゆかりオンリー。

「市販のゆかりには塩蔵の赤しそのほか、調味料なども含まれているので失敗なく味が決まります。唯一のコツといえば、和えてすぐ食べるのではなく、一晩冷蔵庫で寝かせること。セロリのほどよい食感を感じつつ、味が馴染んでベストな食べ頃になります」

 店でも箸休めとして人気の一品。そもそもこのメニューを思いついたきっかけは「毛ガニのほぐし身サラダ」に使用するためにセロリを仕入れたところ業務用の大株で、サラダだけで使い切るのは難しい。そこで、“大量消費”が可能なセロリメインの香の物が誕生したそう。

 豪華なカニサラダの副産物だったとは……。

 記者も早速作ってみましたが、お店でいただいたのと同様、爽やかな酸味と塩気が心地いい浅漬けができました。そして今宵もひと口、またひと口と箸が止まりません。

材料

・セロリ 適量
・ゆかり 適量

レシピ

(1)セロリは筋を取り、ひと口大の乱切りにする
(2)ボウルに1とゆかりを入れ、和えて出来上がり

本日のダンツマ達人…武井敏郎さん

▽武井敏郎(たけい・としろう)
 1972年、東京下町生まれの料理長。職人だった父親の背中を見て育ち、多忙な両親に代わって台所に立つことも多かった武井少年は導かれるように料理の世界へ。都内の割烹を皮切りに居酒屋、おでんといった和食のジャンルで研さんを積み、立ち飲み「三ぶん」での料理長を経て、現職に。
 サービス担当の込山博之店長と共に三ぶんブランドの立ち上げメンバー。苦楽を共にした2人の掛け合いは、店の隠れた名物。

酒亭 二ぶん半(にぶんはん)
「ミシュランガイド東京」(2016、17年)でビブグルマンを獲得した東銀座発祥「三ぶん」の姉妹店として、昨年10月にオープン。現在「三ぶん」の名前を冠したお店は東京ミッドタウン日比谷内をはじめ、計4店舗。「二ぶん半」は「三ぶん」よりリーズナブルで、肩ひじ張らないがモットー。江東区富岡1―22―26 杉田ビル1階。

(日刊ゲンダイ2021年7月1日付記事を再編集)

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